平成24年8月20日
(財)寿崎育英財団奨学生への皆様へ
理事長   寿崎 肇

私は今、台湾の台北市でこの奨学生の方々から頂いた近況報告をホームページに載せていただく為の原稿として書き写しています。ホテルの前が台北駅です。そしてこのホテルが台北大同ロータリークラブ(扶輪社)の例会場です。何のために台北に来ておるのかと申しますと、私のホームクラブが熊本南ロータリークラブで台北大同ロータリークラブとは姉妹関係にあります。この夏休みを利用して青少年交換奉仕として4人の小学生、中学生を熊本南ロータリークラブの親善大使派遣として台北大同ロータリークラブの会員宅にホームスティとして台湾を勉強してもらうものです。私は若い頃、日本の良さを学ぶのは台湾が一番と言われて来ましたが今も人間の基本とされるものが台湾で学べます。もう1つの任務は熊本県立大津高校の台湾への修学旅行320名程の内美術部20名程の生徒さんのホームスティを姉妹提携の台北大同ロータリークラブにお願いする為の参加でした。台北を味わいながら?ホームページを書かしていただきます。


○最初の方の報告です。
私の今の自分の課題は「考える」ということです。ただ覚えるのではなく“どうして”という原因などを考えながら、学ぶことを意識しています。試験まであと数日になりました。頑張ります!私は理学療法士を目指し、この大学に入学して2年半の月日が過ぎました。3年生になり、先輩や先生と話をさせていただく機会が増え、自分との意識の高さの違いや、向上心、将来を見据えて動く力、考え方、などの差を感じ、このままではいけないと自分を奮起させております。先輩や先生との交流の中で如何に自分の考え方が浅かったかを思い知りました。尊敬する先輩や先生に食らいついて自分を高めていきたいです。理学療法士は病気や障害をもった人の基本的な動作(起きる、立つ、歩く)の回復をサポートする役目があります。患者様の日常生活を少しでも楽に、豊かにするためには、まず今の患者様の状態を知る必要があります。どこに原因があり、何が問題なのかを知ることができればピンポイントで、どこにアプローチすべきかが見えてきます。私はその患者様にとって必要かつ最適な支援ができるようになりたいと思っております。そのために“考える”ということを大切にし、日々学んでいるところです。正直考えるということは難しく、時間がかかり、大変なことです。考えれば考える程わからなくなり、煮詰まることも多々あります。しかし考えるくせをつけるようになってからというもの、毎日の授業が楽しくなってまいりました。先生方の話を以前よりも真剣に聞くようになり新たな発見がふえました。疑問ができることで先輩や先生とのディスカッションする機会も増えました。今はそんな日々が楽しくて、しかたありません。これが本当に「学ぶ」ということなのかと実感しております。人との出会いや、人と話すことの素晴らしさを感じる毎日です。先日ありました奨学生交付式では、先生方の貴重な、心あるお話を聞くことができ、同年代の方々が頑張っていることを知り、自分を奮起させる時間になりました。夢に向かって努力することを怠らず、しっかり前を向いて、自分と向き合っていきたいと思います。毎日一緒に夢に向かって勉強し、励まし合える友人や、力になってくれる先輩、熱心に指導してくださる先生に、とても感謝しております。そしていつも、どんな時でも支え応援してくれる両親にも感謝の気持ちでいっぱいです。

とおっしゃっておられます。
日本で読ましていただく場合と台湾で奉仕のあい間で書く場合台湾の方が感激ひとしおです。ありがとうございました。


○次の方の感謝のお気持ちには私のほうからありがとうございますと申上げたい。
7月上旬に大学院の推薦入試を受験し合格することができました。残り2年と半年研究に励み知識と技術を身につけ、充実した生活を送りたいと考えております。また先日、特別演習の発表も行いました。これは自身の研究に関する英語の論文を探し、まとめ15分間発表するというものです。論文を理解することはもちろん、いかに分かりやすく伝えるかが重要になります。研究室の先輩や教授の助けを借りて、無事に終えることが出来、論文著者の述べたいことを読解する力、プレゼンテーション力を養えました。また特別演習を通じて、周りの方々への感謝の気持ちが一層大きくなりました。厳しく熱心に指導してくださる教授、夜遅くまで私の練習に付き合い丁寧なアドバイスを下さる先輩方。たくさんの方に支えられて私は学んでいるのだなと感じました。教わったことを吸収し、成長することが、この方々に対して、私が出来る最大の恩返しでもあると考えています。ですので日々精進して自分自身を高めていきたいと思います。

と結んでおられます。このようにすべてに感謝して励む方こそ人生は幸せを招き、事業の成功は約束されたようなお方だと思いました。頑張って下さい。ありがとうございました。

○次の方は美術を楽しみ学業に励んでおられる方です。
先月の交付式とても楽しかったです。昨年に引き続き2回目の参加とも会って、リラックスして会に臨むことが出来ました。そして毎回お料理もおいしくて嬉しいです。6月に学内ギャラリーで初個展を行いました。たくさんの人に自分の作品を見て頂き恥ずかしかったですが、それ以上に満たされる思いがしました。1人で作品を作るだけではだめだ、誰かに見せて感想をもらって、そうしてようやく自分は満足するのだと分かりました。人に見せる。と考えると自然に身が引き締まります。作品に妥協が出来なくなります。とても良いことです。高校の時は周りの絵の上手い人達ばかりを気にして、ずっと自分が何を描きたいのか、何を表現したいのか分からないままでした。しかし大学に入って、ゆったりとした時間の中で自分と向き合い、少しづつではありますが、作品の方向性が見えてきました。大学に入学しなければ、決して見つからなかったと思います。自分の可能性を信じて絵に打ち込んでゆきたいと思います。8月には地元宮崎で高校の同級生とグループ展を行う予定です。現在それに向けて作品を作っています。お世話になった宮崎に住む人達に私の絵が頑張る気持ちを見ていただければ、と思います。

と結んでおられます。私の小学校の時は丙(甲乙丙で3番目で今の優良可の可に当ります)凄いなと思い、又今この台湾で宮崎の方への恩返しのお話を読まして頂きながら日本人は立派だなとしみじみ思います。ありがとうございます。


○次の方は会計学について研究をなさっておられる報告です。
先日は奨学生交付式においてご多忙にもかかわらず奨学生に丁寧なご指導を頂き、誠にありがとうございました。役員の先生方から今後の生活のアドバイスを頂き勉強になりました。今後は交付式で役員の皆様がおっしゃっていたことを受け止めて学生生活を有意義なものにしたいと思いました。私は会計学の授業でIFRS(国際財務報告基準)についてレポートを書きました。現在、会計基準とは、各国ごとに設定しているため、国際的に統一して会計基準はありません。しかし各国でIFRSを導入しようという動きがあり、日本もその1つです。IFRSを導入することにより、上場会社や株主にとってはメリットになりますが、上場していない企業にとってはデメリットになります。予定では2012年に強制適用する予定でしたが、延期になっており、国内でもIFRSの強制適用について賛否両論になっています。
IFRSについて、内容は難しいですがすごく興味深くIFRSの重要性、導入にあたってのデメリットをしっかり学んでいきたいと思い、1から勉強しています。

と言うご報告でした。どんなデメリットだろうか非上場企業なら上場会社程いろいろの案件はないのか国際財務報告基準に添って報告を要請されればそれだけでもデメリットなのだろうか など素人考えですが研究結果のご報告を楽しみにお待ちいたします。ありがとうございました。
日本での出来事を台湾で読んでおりますと、なつかしい日本と言うかんじを深くもちます。

○次の方の報告です。
先日は大変素晴らしい会を開いて下さり、本当にありがとうございました。先生方の貴重なお話、外の奨学生の方々の近況報告、スピーチから、いつも沢山の勉強をさせていただき、励みになっています。今年の会で私が特に印象に残ったのは、木山先生がスピーチについてお話下さったことです。私は今、大学院で「民事模擬裁判」という講義を受講しています。「模擬」とはいいますが、実際その場で証人尋問を行うこともあり、最初のうちは緊張して、なかなか思うように話せませんでした。しかし回を追うごとに緊張もほぐれ、自分の伝えたいことを、どのように話せば、効果的に相手に伝わるか、考えながら話せるようになりました。やはり、人前で話すと言うことは、訓練することで上達するのだ、と身をもって学んだ次第です。

木山先生は学部の異なる奨学生の皆様お一人お一人の学生の時も将来実社会に出ても茶道の宗家千利久居士の残された歌「稽古とは1より習い10を知り10より還る元のその1」のお考えのもとにお話をなさったのではないかと思います。諸先生の皆様が長い人生身をもって体験なさったお話の数々でございます。「身をもって学んだ」この奨学生に心から感謝申上げます。ありがとうございました。

○次の方は昼間働いて夜間大学で勉強なさっておられる方の報告です。今年度初めてのお手紙です。私は現在夜間の短期大学に通っており、お昼にアルバイトをしながら学費を納入し、学生生活を送っております。近況報告をさせて下さい。最高学年となり、就職活動の真っ只中であります。私は人と接することが大好きで、販売のお仕事を中心に就職活動をすすめています。先生に事業を立ち上げなさいとおっしゃって頂き、経験をつんで、いつか自分のお店を持つことが夢です。今いくつか最終面接にも進んでおり、現在結果待ちの状態です。面接はとても緊張をしますが寿崎育英財団の交付式や懇談会でのスピーチ、経験が生きています。ほんの少しのつたないスピーチですが財団の先生方に聞いて頂けたこと、アドバイスを頂けたことが就職活動の上でも私の糧になっております。ありがとうございます。


とおっしゃっておられます。
私は若い頃財務官僚であった時のサラリーマンの経験しかありません。自分で事業をやって来た経験が長いのです。世の為人の為に尽くし、相手に喜んで頂ける仕事は何をなさっても良いのではないかといつも思っています。ありがとうございます。

○次の方の報告は教えることは学ぶことについてのお話の方です。
2年生の後半からスタートする専門演習(教員1人1人に何人かの生徒が配属されそのクラスごとに学ぶ)のゼミ選びがありました。私は社会学を専門としておられる先生に配属が決まりました。そこで社会計量学思考や方法を用いて、社会現象を考えたり、フィールドワークを行っていきます。2年間半のクラスなのでしっかりと頑張って生きたいと思います。もう1つは8月の下旬から県庁のインターンシップに参加することになりました。このインターンシップで地方公共団体がどのように市民を助けているか、どのような役割を果たしているのかを知ることを目的としました。また日頃の座学では得られない、現場での声や状況を学びたいと思いました。私生活の方では、今までやっていたローソンの早朝レジのアルバイトに加え新しく公文式の採点のアルバイトを始めました。学業の合間の時間を利用して、バランスを保ちながら頑張っています。新しいバイト先では、子供とたくさん触れ合う中でコミュニケーションの大切さ、教えること、子供達の無限の可能性についてよく学ことが出来ます。社会で働く経験を通して自分の成長につながっていけることを、よく感じられます。家計を助け学業にもより熱心に取組んでいきたいと考えています。

とおっしゃっておられます。
最後の家計の言葉を読まして頂き家族をお持ちで大学での勉強をなさっておられる方のようにお見受けをいたしました。自分の昔を思い起こしますと恥ずかしい気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。


○次の方は交付式のお話からの方です。
先日は素晴らしい食事会を開いてくださり、心より感謝申上げます。たくさんの先生方や、それぞれの夢に向かって尽力している奨学生のみなさんと交流する機会をもてたことは、勉強漬けの日々を送っている私にとって、とても良い刺激になりました。
そしてこのような素晴らしい方々が選ばれている奨学生の一員として恥ずかしくないように、今後も自分の為すべきことをしっかりと実践していきたいと、気持ちを新たにすることができました。今は1週間後に控えた期末試験に向けての勉強に励んでいるところです。半年間勉強してきた6つの法律についての試験範囲はなかなか広範なものですが、自分の力試しとして、来月嬉しい報告をすることができるよう頑張ろうと思います。

とおっしゃっておられます。
交付式に行う指導会は役員の先生方のお話は私も勉強させて頂けるので感謝申上げます。その上同年輩の大学の違う奨学生のお話もお役に立っているのだなと感じ大変嬉しく思います。ありがとうございました。

○次の方はオリンピックでの競技の活躍を見て奮い立っておられるようにお見受け出来る方の報告です。
大学の長期休暇も始まり、1週間が経とうとしています。この夏は2年後の公務員試験に向け、苦手か科目である数学を中心に勉強することと、体力試験対策として、筋力トレーニングの習慣化を目標とすると決めていたのですが、勉強のほうが思いのほか進んでいないので頑張りたいです。世界はロンドンオリンピック一色です。日本も史上最高となるメダル数を更新しました。今回はアーチェリーや競泳、レスリング、卓球、サッカー、バレー、と女子の活躍が目立ちましたが、一方で男子柔道が金を1つもとれなかったというのは残念でした。競泳では高校生がメダルを取ったりと年下の選手が世界を舞台に活躍しているのは、大変刺激になりましたし、今回のオリンピックは多くの感動を日本にもたらしてくれたものと思います。私も負けないように夢に向かって頑張りたいです。


と結んでおられます。
このたびのロンドンオリンピックは我々の努力に対する足りなさを示して下さり勇気と誇りを与えて下さったオリンピックでした。ありがとうございました。

台北に2泊いたしました。熊本県立大津高校生の台湾への修学旅行が今年12月に行われます。その生徒さんの一部の方のホームスティを台北大同ロータリークラブの例会でお願い申上げご承諾を頂きました。また例会席上熊本南ロータリークラブの会員の子弟4名とご一緒の子供さんたちと親御さんと楽しいひとときを過ごさせて頂きました。時間を見ながらホームページに載せます奨学生の方々のお手紙も今回分を終わらせて頂きました。
ありがとうございました。




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