平成24年8月30日
(財)寿崎育英財団奨学生への皆様へ
理事長   寿崎 肇

8月後半に頂いた近況報告で私の感動いたしました方のものや奨学生の皆様に何等かのお役に立てて頂きたいものを独断と偏見で申訳ありませんが載せさせて頂きます。

○最初の方は就職でのテストを赤裸々におっしゃっておられる方の報告です。
7月を振り返りますと「多忙」の1月だったと感じます。まづ就職活動、志望度の非常に高い企業の筆記試験があり、それに向けて勉強していました。無事に筆記試験は通過し、現在は3日後の面接に向けて準備をしています。今までは筆記試験に合格したことに浮かれて面接の準備を怠っていたため最終面接まで行ったのに落ちる・・・・ということが多くありました。今まで落ちてきた面接を無駄にしない為にあと3日、気を引き締めて行動します。次に卒業論文。8月1日に学科全体での中間発表がありました。それに向けて内容を詰めて、レジュメを作り、パワーポイントを作り・・・と毎日奔走していました。ゼミの先生からの御指導や励ましの言葉を頂き、無事に中間発表を終えることができました。非常に緊張する方なので本番をとても心配していましたが、意外に緊張せずスムーズに発表を終えるという結果でした。やはり練習や本番状況のイメージトレーニングをしたことが自分の自信に繋がったのかなぁと今思います。最後はTOEIC。7月22日に公開テストがありました。英語力は就職の際にアピール材料にもなりますし、自分自身のスキルチェックのためにも機会があるごとに受験しています。目標は600点。現在は590点なのであと10点アップを目指していました。たかが10点、されど10点。テストというものは点数を上げることはもちろんですが維持することすら至難の業です。まだ結果は返ってきていませんが自分の納得のいく結果が出れば幸せです。

とおっしゃっています。
読まして頂き書き写させて頂きながら私の勉強になることばかりです。ありがとうございます。


○次の方の報告は大学のテストで100点を目指す方の決意のお話です。
今月は前期末試験がありました。結果のほうは今月末にわかるので、来月の近況報告になってしまいます。ご期待下さい。私の大学1年次の成績は、全教科の平均点が94点でした。おそらくこの成績は良い成績なのでしょう。しかし私はこの平均点を95点以上にしたいと考えました。理由は94という数字が歯切れの悪いものであり、気持ち悪かったからです(笑)そして目標は13科目のうち、7科目で100点を取ることでした。はっきり言って無謀です。そもそも大学のテストで100点を目指すということは、どんな科目であれ「失礼だ」という先生がいます。しかし遠慮して99点を取るほうが失礼だと思いました。テストの準備も念には念を入れて取組みました。テストの前日は眠れず焦ったりしましたが私は一体どのような問題をどのように解決できるのだろうか、という自分への期待にワクワクしていました。家族法のテストでは長文の論述をペンだこが潰れて血まみれになりながら、それでも夢中になって解きました。ペンだこの部分がカチカチになった今では、テスト中の自分が別人のように思えます。痛みさえ忘れる集中力はきっとテストの時に出てくるのでしょう。(笑)そうした力を込めたテストが終わったのですが、100点取れた自身があるのは2科目だけです。本当に悔しいです。念を入れて準備したと思ったことも単なる自己満足なのだと気付き悲しいです。なのでリベンジします。後期は必ず。ご期待下さい。

と結んでおられます。
読まして頂きながら拍手喝采をいたしました。無謀と人は思っても自分が本気で取組めば、つまり成功するまでやり続ければ社会では必ず大成功者にして下さいます。このお気持ちを一生持ち続けては如何でしょう。ありがとうございました。


○次の方はカナダからの近況報告です。
拝啓真夏の盛りの時期になりカナダでもあちらこちらでも花火があがる様になりました。カナダに来て約2週間になりますが、日々様々なアクティゼティに参加し充実した日々を送ることが出来ています。今日(8月1日)はビクトリアにあるブッチャーガーデンを見学することが出来ました。ビクトリアは“花の都”と呼ばれる程、町のあちこちに花が咲いているとても美しい町です。その中でも特に有名なブチャートガーデンはイギリス風の庭園をメインに、日本庭園なども有する、最も美しい庭園です。どの観光客もカメラを手に、花の色と香りを満喫しながら、とてもすばらしい一時を過ごしていました。また花火もあり会場は早くから多くの人々でにぎわっていました。素敵な音楽と共にショーがスタートし夜空は一気に花やかになりました。ショーを見て感じたことは、カナダの花火も、とても美しいが色がほぼ黄色一色で、回転するものが多かった、ということです。おそらく花が有名であり、回転させることによって花を再現しているのだろうなと思いました。また日本の花火と違う所は、音楽を使いながらそれにあわせて花火を打ち上げていたことです。日本の花火は打ち上げるタイミングや色を変化させ物語を作っていきます。なので音楽で物語をつくる、カナダの花火は、とても新鮮でこれが地元でもあると一段と盛り上がるのかも知れないと思いました。勉強面ではクラスの授業が毎日とても楽しいです。教授も自分の家族やビクトリアのおすすめレストランなどを教えて下さり、授業中いつも笑顔があふれています。夏期プログラムということもあり、ほぼ日本人しか居ないことが非常に残念ですが、環境ではなく自分の行動で未来は変わる!と意識しながら積極的に授業に参加し学んでいます。年令も様々で学科も看護科や中国語科など様々なクラスメートばかりですが皆、日々英語力向上を目指し、一緒に高い志を持ちながら、授業に取り込むことができ、日々カナダで学べることに、幸せを感じ、感謝しながら充実した日々を送っています。残り4ヶ月しかないので、カナダでチャレンジできるすべての事をやり遂げて日本に帰国したいです!!こんなにも素晴らしい日々を送れている事を、私を支えてくれているすべての人に感謝します!!
 とカナダからの報告です。
この奨学生の方の留学記録は読まして頂く私もワクワクします。留学中の記録を一冊の記録誌になさっては如何と思います。楽しく読まして頂きありがとうございました。

○次の方の報告は私がロータリーの会合や沖縄での商業界ゼミナールの主管などでまだ、夏休みの報告で申訳ありませんがお読み下さい。
今夏休み8月23〜25日ダウン症支援部の夏期療育キャンプの準備に励んでいます。下は0才児〜上は40代の方まで、巾広い年令の層の方々が参加されるキャンプなので、どうしたら皆さんが楽しくキャンプを過ごせるのかを日々学生同士で話し合いながら考えています。このようにキャンプを企画することから、学生で考え、決めるということは、なかなか経験できることではなく、このサークルに所属しているからこそ経験できることだと思うので自分の力にできるようキャンプ本番までしっかり頑張りたいと思います。そしてもうひとつ夏休みの後半に私は観察実習という形で一週間母校の小学校へ行くという大きな課題があり、先日その打合せに母校に行きました。そこで教頭先生や教務主任から「母校にこうやって帰ってくれるのは嬉しい。ぜひ教育実習でも来てほしい」という言葉を頂き、今まで以上に夢に向かって頑張りたいという気持ちになりました。特別支援学級は行ったことがあったのですが普通学級へ行くことは初めてで不安や緊張はありますが、この経験は私にとって、大きな糧になると思っています。今年の夏や海は大きな課題が2つあります。これらは大変で苦しいかも知れませんが毎回言っている「自分の夢のため」に必ず乗り越え、自分の力に変えていきたいです。

とおっしゃっています。
2つの課題とも大成功なさっただろうと思います。先日の沖縄での商業界ゼミナールの講師のお話の中にワクワクする毎日は成功のもとと言うお話がございました。学生さんの時からこのようなお考えは社会に出てからが大変楽しみな人生をおくれる方だと思います。ありがとうございました。

○次の方の近況報告は専門用語が多く私はところどころしかわかりませんがお読みになる学生さんは皆さんおわかりと思います。
私は今8月20日から9月7日までの3週間神奈川県川崎市にあります会社の工場でインターンシップに参加しています内容はUNIXサーバプロセッサの開発をテーマに、コンピュータの頭脳であるプロセッサの設計や開発等といった業務を体験させていただいております。なぜこの会社のインターンシップに参加しようと思ったのかといいますと、私が学んでいます情報工学や、参加しているロボットプロジェクト、マイコンカーの活動を通じて、将来は組み込み系システムに関係している情報技術者になりたいと考えています。しかし情報技術者に向いているのか、適職として合っているのか等といった悩みや不安が自分の中にあります。その時大学の掲示板でこの会社がインターンシップ参加者を公募で行っているというポスターを見て情報技術者として自分に向いているのかを確めるいい機会だと思い公募しました。そして選考を経てプロセッサ開発現場でインターンシップを行うことが決まりました。テーマは大きく分けて「開発」「研究」「営業」「デザイン」等があり、私は「開発」のUNIXサーバプロセッサ開発というテーマを選びました。理由はプロセッサ開発は組み込み系システムと関係があるのではないかと思ったからです。しかし選考時の面談で実際にプロセッサを開発しているプロジェクトリーダーからテーマについての説明を聞いたとき、自分が思っていたのと少しずれていたのに気付きました。正直インターンシップに参加するか悩みました。それでも業界最大手で実際の現場で働かせていただけるのは滅多に無いチャンスなのでプロセッサ開発の業務を通じて自分の適性を固めるために、また最新の情報技術や働くということなどを学ぶために参加することを決めました。

と決意をおっしゃっておられます。
将来の為素晴らしい勉強の出来ることをお祈りいたします。ありがとうございました。


○次の方の報告は韓国のテグに大学の代表で行かれ多くの国の友達が出来たお話です。
8月11日から8月21日まで私は大学の代表の一員として韓国のテグへ行ってきました。韓国に居る間はカナダ中国韓国フィリツピン、インドネシア、タイ、ベトナム、インド、ホンジュラスの学生たちと交流をしました。交流をする中で英語での議論と発表会をする機会がありました。英語で「文化的差異」について、などの難しい話題を議論することは、とても大変でした。特に発表会では大勢の人の前で、いかに自分たちの考えを、分かり 易く、伝えられるかが問われ、とても緊張しました。しかし同じグループの外国の学生たちと協力して頑張ったおかげで全6グループ中、第2位の結果を残すことができました。また韓国の伝統舞踏や伝統料理作りも体験したり、とても充実した日々を送ることができました。この韓国に行くプログラムに参加することができて一番嬉しかったことは各国の学生と友達になれたことです。私は同年代の外国の友人をつくり、彼等がどんなことを考えているのかを知りたいと思っていました。自分の英語の不出来に、もどかしい思いをする場面もありましたが、彼等は私の話をいつもしっかりと聞いてくれました。私にとっても良い友人を作ることができたと思っています。この友情をずっと大切にしたいと思っています。
とおっしゃっておられます。
英語を学ぶ以上に英語で学んで各国の学生と仲良くなる、素晴らしい海外研修でございました。
ありがとうございました。


○次の方はオリンピックのお話で課程を大切にするから良い結果がもたらされると選手の成績を見てご自身の勉強の糧になさっておられる近況報告です。
私は試験中であったためロンドンオリンピックをリアルタイムで見ることができていないのですが、朝のニュースなどで日本人選手が懸命に競技に取組んでおる姿や仲間の心温まる話などを拝見し、とても励まされております。結果を追求するものでもありますが、結果だけではない、ということを教えてくれるのがスポーツの本質だと思います。どれだけ努力し、仲間と協力し、日々の練習を誠実に続けることができるか、スポーツから学ぶことは多くあります。日本人選手の活躍は私達日本国民の心を活気づけてくれます。
私はあと10日ほどで2週間の実習が始まります。日本人選手に負けないくらい、臨床現場で頑張ってまいります。まだ未熟であり、いたらないことばかりでだと思いますが
積極的に学びたいと思っております。今は実習に向けて実技の練習に取組んだり、先輩方に話を聞きながら実習に必要なことを勉強したり、しております。焦りや不安は消えませんが笑顔を大切に“学ぶ”姿勢で私らしく一生懸命頑張ってまいります。

とおっしゃっておられます。
実社会で十分の活躍が出来ますよう実習の1つ1つを身につけて下さい。ありがとうございました。


○次の方は経済学部の方の報告です。
8月に入り夏休みが始まりました。私はこの長期休みを利用して医療社会学という集中講座を受講しています。自分の視野を広げるため普段経済学部では学ぶことの出来ない授業を受講しました。この医療社会学では末期ガンになってしまった人がどの様にファイナルステージを過ごしていくのか「死」とはなんだろうかといった事を学ぶ授業です。生活をしていく上で死について真剣に考えたことがなかったため授業内容はとても興味深かったです。特に印象深かったのが「死とは誰しも必ず起きるけれども、自分が望む死を迎えるためには、それまでの人間関係、仕事、趣味を充実したものにしなければならない、そのため今から死まで自分らしい人生を送るために活動をしていかなければならない」という言葉です。この言葉を聞き私は今過ごしている日々をより充実したものにし、将来必ず来る死までの過程を大切にしようと思いました。そのためにはより知識を増やし、今よりももっと勉学に励み充実した日々にしていきたいです。夏休みを利用して普段学べないことを学ぶことができて有意義な時間を過ごしていきたいです。夏休みを利用して普段学べないことを学ぶことができて有意義な時間を過ごしています。

と結んでおられます。ありがとうございました。

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