平成25年5月10日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 前回申し上げましたように、私が出来ないのですべて松下事務局員に丸投げをしておりました。昨年12月より今年の4月1日公益財団法人登記までの長い間熊本を除き鹿児島、宮崎、大分の各県による公益財団法人の認定そして4月1日の登記。俗に目も口もあかん程忙しい松下事務局員でした。このご努力のお蔭で壽崎育英財団の総てが公益財団法人の認定を頂き登記が終わったのです。ありがたいことでございました。それでは皆様から頂きました近況報告の私の勉強になる方々の分を載せさせて頂きます。皆様ご一緒ですが最初感謝のお言葉から始まりです。では

 おかげさまで先日修士論文を無事提出しました。ご指導頂きました先生方、ご支援下さいました病院の先生方やスタッフの方々患者さんなど多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。これから研究をしっかりとがんばることがご恩返しになると思いますので、しっかりと研究を頑張ろうと思います。今は学位審査に向けスライド作成、質問対策などに取組んでいます。私は半分ゆうれい部員ですが茶道部に入っています。論文のため、お休みしていましたが、先日久し振りにお茶室に行きますと、とてもきれいになり、クリスマスの飾りがあり、何とも言えない気持ちになりました。私は今まで祝日、お正月、ゴールデンウィークなど全く関係なくいつも働いていましたので(学生時代はのぞきます)お正月気分、クリスマス気分、など全く味わってきていません。母もそのような仕事をしており、お正月やクリスマスのようなイベントとは関係のない生活をし、私の頭の中には、武田鉄也さんのお母様の事を歌った歌に働いて、働いて、働いて、休みたいとか遊びたいとか思うなら、その時は死ねというような考えがあったのかも知れません。複雑な家庭環境で育った私は少しでも早く親から自立したい、と強く思い、幼い頃から、仕事に対する強いあこがれを持ち育ちました。仕事は大変なものですが、私には仕事が好きで一生やめられないのかも知れないと思うことがあります。仕事の充実感は他の何物にもかえがたいものがあります。ばりばりとではなく細々でも仕事をずっと続けるには実力をつけなければなりません。そのためにも研究をしっかり頑張ろうと思います。先日はお手紙にも書かせて頂きましたが、私は多くの方々にお支えいただき、ご恩返しをさせて頂きたいと強く思っていますので、より仕事をして、少しでもご恩返しができるなら、これ程嬉しいことはありません。仕事をする上でのいちばんの充実感はご恩返しだと思います。私は管理栄養士ですが患者さんや学生さん、健康な方も、様々な方々をサポートできる有難い職種につくことができ感謝しております。研究を頑張りつつこれからはイベントや季節感など文化のある心楽しい生活をしていきたいと思います。 と結んでおられます。 読まして頂きながら「仕事の充実感はご恩返し」のお言葉は感動いたしましたと同時に強く反省いたしました。私自身このような心で仕事をして来ただろうか誠にお恥ずかしい私自身でした。私に出来なかった、この奨学生のお話を後輩に言い続けていきたいと思いました。同時に仕事にこの奨学生のように孔子さまの「知好楽」の心になれるよう伝えたいものだと思いました。

 次の方は大学4年間での出会いの数々に感謝をこめての近況報告です。 私の通う大学の卒業式は礼拝形式で行われます。賛美歌やハンドベルの演奏、聖歌隊による賛美など日本の他大学の卒業式とは異なるものです。また卒業生と教職員は全員角帽をかぶりガウンを着ます。まるで“ハリーポッター”のような世界で、アメリカの大学の卒業式に憧れをいだいていた私は、とても感慨深いものがありました。入学時には4年後なんて想像もできずどんなところに就職するかなとぼんやり考えていました。しかしこんな日が来るのですね。4年間を振り返ってみますと、この大学4年間は自身の視野が大きく広がり成長した期間だったと感じます。その中でも「出会い」の大切さを痛感しました。アルバイト先での出会い。アメリカでの短期留学での出会い。習いごとの英会話での出会い。サークル活動の出会い。数え切れない程の大切な人。私を形作る人達との出会いがありました。出会った人と話すことで、自分にない考え方が取り入れられます。特にアメリカでの短期留学中にアメリカ人の友達と世界情勢や戦争について語り合ったことは非常に私の中で印象に残っています。アメリカ人に戦争をすることはタブーだと思っていた私は「昔は昔、今は今」と言ったアメリカ人の友達の言葉が忘れられません。また壽崎育英財団の奨学生として採用され財団の先生方と出会えたことは、私の人生のプラスになっております。普通の大学生活をしていても出会えないような先生方と出会いお話をきき、お話をさせて頂き、本当に私は幸せ者だなあと思います。これから社会に出ます。初めて「学校」という守られた枠から飛び出します。未知の世界で、とても不安ですが財団の指導会で「若い時の苦労は買ってでもしなさい」という言葉を胸に恐れずチャレンジしまた新たな出会いに期待し社会人生活を送りたいと思います。いや送ります!!3月26日から就職先の研修が始まるので、それまでは思う存分学生気分を味わいます。もし人生でつまづくことがあったら大先輩の壽崎育英財団の先生方のところに知恵を借りに行きます。とおっしゃておられます。楽しく読まして頂きました。私が若い頃教わった事に@原理原則を教えてもらう師をもつ。A直言してくれる部下をもつ。Bよりよき幕賽をもつ。と。私の師は問屋メーカーの社長さんで月1回経営の報告に参ります。その時に原理原則も直言(苦い言葉)の方も千恵袋と思われる幕賽の方々からアドバイスと言うよりご指導を頂いたものでした。 ありがとうございました。

 次の方は医師国家試験合格の報告です読まして頂きながらお医者様は吾々命の恩人合格に至るご苦労の数々を私は涙と共に読まして頂きました。
さて先日受けた医師国家試験の結果についてですが、本日厚生労働省から合格発表が行われ、結果として合格報告を申上げる事ができ嬉しく思います。9月の卒業試験に始まり、国家試験に向けてひたすら現況尽しの日々を過ごしてきたことが報われる思いがしました。この6年間の大学生活の集大成とも言える医師国家試験に向けて全力を出し切り、後を振り返らず、ひたすらに前進してきたことが無駄にならず、本当に良かったと思っています。また奨学生として、ご支援頂いたことに対して、国家試験合格という形で結果を残すことができ、少し安心しているところです。この後は4月1日から初期研修医として市内の病院で初期研修を受ける予定となっています。初期研修2年の間に基本的な手技や医師としての態度、倫理観等をみにつけていけるよう積極的な姿勢で研修に臨みたいと思っております。貴財団には3年間もの長い間支援して頂き、感謝の気持ちは言葉でも言い表せないほどです。学生生活の間には出費が多くなる時期もありましたが、そのような時には奨学金に本当に助けられました。また年に2回行われる指導会では、人生の先輩である先生方の示唆に富むお話を拝聴することができたり、他の奨学生の方の近況報告を聞きやる気を奮い立たされたり、とてもためになりました。これからは医師として地域や社会に貢献することを通じて、少しでも頂いた御恩に報いることが出来ればと考えております。3年間本当にありがとうございました。 とおっしゃっておられます。壽崎育英財団を創立して33年になります。私は当たり前のことをしていると思っております。お医者様になる国家試験に合格なさった報告。誠にお目出とうございます。感謝の心の厚いこの先生はきっと地域の方々、そして患者様の病気も早く治ることでございましょう。私の方こそ心から御礼を申上げます。 ありがとうございました。

 次の方はお子様をお持ちで大学に通っておられる奨学生の方です。桜の時期も早く過ぎ去った今 クリスマスの時の近況報告。お許しを頂いてお読み下さい。 街中にはクリスマスのイルミネーションが華やいでいます。保育士を目指す者として、三才の娘にもクリスマスという行事を通し、季節を感じて欲しいと思い、一緒にクリスマス・ツリーを買いに行き、飾りつけをしました。ツリーも飾りも全て百円均一で揃えたものなので、お世辞にも立派とは言えませんが、それでも娘は自分で飾ったツリーを見る度に「わあ きれい」と喜んでくれ、その姿を見ると、とても心が温まるように感じられます。学校では、徐々に就職が決まった学生が増えてきています。同じクラスの友人の1人は、今月面接を受け、無事に内定を頂くことができました。その友人が受けた保育園は他の園よりも就職希望者が多く面接を受けても友人が内定を頂ける可能性は極めて低いと言われており、その友人も、その事を知っていましたが、それでもそこで働きたいという強い意思を持って、面接日を迎えるまでの間、面接では、どんなことをアピールしたら良いか、自分の保育観をどのように伝えたら良いかなどを一生懸命に考えていました。友人の頑張る姿を見ていたので、内定が決まったという報告を受けた時には、まるで自分のことのように嬉しく感じると共に、友人のすごさに感心させられました。もし私が友人の立場であったら、あんなにも努力する事もなく、最初から諦めて面接を迎えていたかも知れません。今回友人から「努力は実る」という事、「諦めずにやり抜くことが大事」であることなど、多くのことを教えてもらったように思います。先日学校は冬休みに入り、友人達としばらく会わない日が続きますが、友人達と学校で一緒に過ごせる日も残りわずかになってきました。卒業を考えると切なくなりますが、残された時間の1分1秒を大切に過ごし、たくさんの思い出を胸に卒業の日を迎えたいと思います。どうぞおすこやかに新年をお迎えになられますようお念じ申上げます。 このようにおっしゃっておられます。母親の温もりを感じさせて頂けた近況報告です。保育士として身を立てていかれるこの方の子ども達と過ごす日々脇目にも楽しいものだろうと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は毎月カナダからの近況報告を頂きましたお方です。無事日本に帰ってからのお手紙です。今年も残すところ、あと10日程になりました。カナダからお手紙を送らしていただいたのですが無事に届きましたでしょうか(毎月楽しく読まして頂きカナダの勉強を私もさせて頂きました。ありがとうございました)5ケ月間の研修を無事終り、自分自身でも信じられない程、成長できたと実感しています。カナダに来た当初は、自分の話している英語が伝わらず苦労しましたが、最近では英語で冗談を言える程に成長しました。ホストファミリーも私のことを娘のように慕ってくれて毎日会話や趣味を共有して楽しみました。また様々な国籍の留学生とも交流を深め、様々な国の文化に触れることができ、とても充実した日々を送ることができました。海外研修で得たものは様々です。例えば当初間違いを恐れて自ら積極的に英語で話すことをためらっていました。しかしそれでは上達できないと思い、自ら進んで会話に入っていったり、話しかけるようにしました。一番貴重だったと思えるのが人との出会いです。様々な国籍の人と出会い、文化の違いに驚かされ、その違いをお互いが尊敬し励まし合えたのは、とても貴重な経験だったと思います。もちろん別れは辛かったですが、このような経験があったからこそ、成長できたのだと思います。家族も私の成長を認めてくれました。それが私にとって今年一番嬉しい出来事だったと思います。と結んでおられます。カナダ滞在中のお手紙5ケ月分そしてその仕上げとして自分の成長を家族から認めてもらったことおめでとうございました。私の不勉強を反省いたしました。昭和38年から米国小売業の視察を毎年続け今年は全米で最もクリーンな街として名高いマイアミとニューオリンズに10月に参加します。全々英語がダメな私です。英語で冗談が言えたり英語で喧嘩が出来る人は本ものと習って来ましたが私はダメです。この奨学生の方の将来は楽しい人生だろうなと思いました。 ありがとうございました。

 次の方は留学生の方で韓国から留学しておられます。 12月には、いろいろ1年のことを整理決算する(お金ではなく)忙しいところの中、また新しい1年を向うドキドキ気持ちや、よい気持が上がる、私は大好きな月です。この1年間いろいろお世話になりました。今年の1年の中、よいことは感謝し、悪かったことや、もっと頑張れなかったことには反省し、新しい年には明るく元気がいっぱい目標と気持ちでいくためにする12月を過ごすつもりです。そういえば季節や月があるということは、とてもありがたいことですね。12月にも1月にも、昨日も今日も実はあんまり変わることはないのに、人にはまた頑張れる、心をきれいにしてくれるから。先月の自分の活動といえば広島や奈良県から来た高校生にYNESCO関連国際の話を私はしてあげました。自分は韓国と日本の違い文化について話しました。学生たちに話してあげるために韓国の文化、日本人から聞くお話の中で、いろんな理由を聞き、お互いの違いに納得し、もっと親しくなった感じがしてよかったです。(いつかは本でも出してもっといろんな人々に伝えてみたいですね)それからあっちこっとの忘年会に参加させていただき、1年お世話になった気持ちを感謝を伝え、11月には自分に誕生日もあって、韓国で友達が来てガイドをしたり一緒に日本で楽しい思い出を作ったり、自分達の20代はどう行くべきかについて話し合いました。などおっしゃっておられました。ご本人の書いたものを間違わないように書き写しました。上手な日本語で書いておられます。12月が大好きな月とおっしゃっておられます。日本人とは比ぶべきもありません。日本は師走、お師匠さんが走る程忙しく債務に悩まされる師走。12月は1月のことを考えて夢と希望がいっぱいと言う感じを受けます。人類のちがいがあまり感ぜられないのは儒教の国だからだろうかとも思いました。 ありがとうございました。


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