平成25年8月2日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 平成24年度の奨学生の皆様から頂いた近況報告の最後の分です。私の勉強させて頂いたことや感激したことなどです。毎月130通読まして頂きます。お一人お一人素晴らしさを読まして頂き皆さんに感動いたします。まことに申訳ございませんが独断と偏見で載せさせて頂きます。

 最初の方は2人のお子さんのお母さん学生で看護の実習の近況報告です。10月より看護の実習で各領域にわたり、病棟で患者様に関わる勉強を続けています。先日母性領域で産婦人科病棟で約3週間の実習を終えました。実習中に分娩時に立ち合わせて頂き新しい生命の誕生と家族が出会う場に関わりました。私も2児の母なのでその苦しみと喜びは、自分の事のようにとても身近に感じられるものでした。陣痛に耐えることができて苦しみを乗り越えて母となり周りの家族もそのプロセスがあるからこそ絆が生まれるのではないかと改めて感じました。人生に関わる仕事なんだと身がひきしまり幸せとも感じられました。そして、このような人生で大きな出来事の場に立つと医療者のあり方が問われるように思いました。出産の場をどれだけ家族が感慨深く感じられるかは私の態度1つで大きく変るのだと思います。共に苦しみ苦しみをバネにし共に喜びが分かちあえる場をつくることも患者様にとって看護となるのだと思いました。この後も小児科の領域に入りますが相手の立場に立って共に考えられる看護者になりたいと思っています。とおっしゃっておられます。 お2人のお子様を育てておられるので出産についてのお話などご経験なさった事で感情がこみあげて来るように感じました。相手の立場で考えるどんな職業でもこれがないと楽しくならないのではないか思います。 ありがとうございました。

 次の方は選択した職業を成功させることについてお話をなさいました。2ケ月間東京で就職活動を行っておりました。先日、ある企業から内定をいただきその企業に行こうと決心しました。つまり俗に言う就職活動というものに終わりを告げましたが、同時にこれからの生活をどう過ごすのかということを考え始めました。常に大事にしていることは「選択を成功」にすることは、選択したところで成功するまで努力するということである。自分のやりたいことに囚われずに、その場での成功を求めていく、これが非常に重要だと感じている。就職活動をする中で、目の前の成功と自分のやりたいことに、とらわれている人が多いように感じた。つまり、「ゴールとしての内定」と「やりたいこと」である。もっと自分の「できること」を増やしていくという視点を持つことが大切だ。自分の「できること」が変れば、やりたいことも変る。「内定」がゴールじゃなくなる。多くの人が、先のことばかりを考え、目の前のことに手がつかない、きちんと目の前のこと、自分が選択したことに注力することで、可能性を開くことができると信じている。そう言う意味で「選択を成功」にしていきたいと考えている。自分が決めたことが間違っていたか正しいかは、その後の行動による。自分の行動の仕方次第でこれは成功にも失敗にもなる。常に自分が成功に導けるようにと行動。これを意識したいと思う。 とおっしゃっておられます。 おっしゃるとおりです。選択した会社に入社出来ることは成功です。そして入社しますとその会社には経営理念とか方針があります。これに添って与えられた仕事を行います。そして結果をトップから賞賛されます。これが成功です。この積み重ねが会社の為に貢献することになりご自身の満足となり毎日が楽しい日々を送ることになると思います。深くお考えになり就職しましたら大成功を祈念いたします。 ありがとうございました。

 次に方はカナダでの4ケ月感じたことのお話です。何人か短期間留学なさった方のお一人です。先日日本に帰国しました。帰国して思ったことは、やはり日本っていいな、自分の家っていいなということです。カナダを離れる時、この4ケ月の海外研修を振り返り、少し涙がでました。長い人生の中のタッタ4ケ月程でしたが、かけがえのない4ケ月だったと思います。最初1ケ月は日本が恋しくてしかたありませんでした。そのうち2ケ月3ケ月と海外で過ごしていくと、心にも余裕ができ、いろんなことに挑戦し、いろんなことを学びました。そして最後には異文化を尊敬し、カナダという国が大好きになりました。この4ケ月で私は大きく成長できたと思っています。しかしいくら心で成長できたと言っても、実際にそれを表せなかったら意味がありません。行動で示してこそ他人からも成長したと思ってもらえると思います。私はカナダで「日本に帰ったらしたいこと」をよく友達と話していました。まずアルバイトと家事の手伝いをもとお積極的にしようと思います。私が海外研修に参加出来たのは、何と言っても両親のおかげです。両親は金銭的でも精神面でも私をサポートしてくれました。海外研修を通じて改めて両親に感謝するようになったのですが、それと同時に私も今年で20才になりました。今までの恩を少しでも返せるように今度は私がサポートしていきたいです。またこれからもっと日本について学びたいと思うようになりました。海外研修をしてみて自分がどれ程日本を知らなかったかがわかりました。英語の勉強はもちろん日本でも続けていくのですが、日本のことも学ぼうと思っています。自国のことを知ってこそ、眞の国際人に近づける気がします。私はこの海外研修をいい勉強いい経験だと思っていますが、終わりだとは思っていません。これから3年生になり、就職活動も始まります。この研修に満足せず自分のできることを一生懸命します。 とおっしゃっておられます。 日本人が日本のことをよく知ってこそ眞の国際人と4ケ月の海外研修で悟ったお方のお話でした。 ありがとうございました。

 次の方は奨学生指導会に出席なさって大へんプラスになったお話です。先日は奨学生指導会にお招きいただきありがとうございました。ちょうど後期試験の最中だったのですが出席してよかったです。先生方の貴重なお話や励ましのお言葉、美味しいお食事も頂き、とても楽しい時間を過ごすことができました。同じ奨学生の方々のお話も聞くことができ、自分のスピーチ力がまだまだだなぁと改めて実感しました。そして同じ大学の先輩方と会の終了後話すことができ同じ学科の4年生の先輩には、このあいだ受験された国家資格である社会福祉の試験の生の感想や、ゼミの選択についてのアドバイス等をいただくことができました。なかなか先輩方とお話できる機会は同じサークルの方々以外はないので、これからの試験勉強への取組みかたのなどを知ることができました。色々な面で大へん勉強になった指導会でした。ありがとうございました。 と結んでおられます。 感謝のお言葉など同じ大学の先輩も出席しておられアドバイスを頂くことが出来た喜びのお話、指導会が取りもちご縁なのかなどと考えながら近況報告を読まして頂きました。 ありがとうございました。

 次の奨学生の近況報告は24才になり大学生活最後の1年。指導会でお隣の先生にメッセージを頂いた感激などしたためたものです。 今年は「巳年」実は私の干支であり今年は年女です。自分の干支のようにしなやかに、でも筋の通った生き方をしたいものです。今年は大学5年生になり、就職活動も始まります。妥協することなく入学時に志した獣医になれるよう、自分の将来を模索する1年にしたいと思います。また人とのつながりを大切にする1年にしたいです。今までに出逢ってきた人、今仲良くしてくれている人、自分の周囲にいる人を大切にし、この「縁」を大事に保っていきたい、これは新年の抱負というより、人生の目標です。先日宮崎観光ホテルにて壽崎育英財団奨学生の指導会がありました。毎度のことながら、先生方のお話には感銘を受け、他大学に通う学生から近況報告に刺激を受ける良い機会となりました。指導会では私の隣には三宅先生が座っていらっしゃいました。私自身の近況報告を終え席に着いた後三宅先生にあるメッセージをいただきました。「あなたは明るい。あなたがユーモアがある。人は明るい人のところに多く集まる。リーダーになれる。がんばって下さい。」(行をちがえたお手紙の書き方でした)それは食事の際、飾りとして使われていた紙の裏に書かれた、たった数行のメッセージでしたが私にとっては本当に、本当に嬉しいものでした。三宅先生が私の近況報告をお聞きになりどのような思いでこのようなメッセージを下さったのかはわかりませんが、今回6度目の指導会参加の中で、このように先生にメッセージを頂いたのは初めてのことであり、私にとっては本当に大切なものになりました。このメッセージは大切に持ち帰り、研究室のデスクの中央に貼り、ことあるごとに、このメッセージを見ては自分を奮いたたせています。大切な宝物を頂いたような気がします。三宅先生に心から御礼申上げます。又このような出会いを導いて下さった壽崎育英財団に関わるすべての方に心から御礼を申上げ今月の近況報告といたします。 とおっしゃっておられます。 この方の頂いた三宅先生のメッセージは孫末代までのお宝としてこの奨学生の子供から子供へ引き継いで頂きたいものです。楽しく貴重な近況報告ありがとうございました。
 次の方は卒業論文を添えての近況報告でした。論文は「小学校音楽科において児童に達成感を与えるための教師の手立て」で論文構成第一章達成感とは。第二章教師の指導行為と対象児童の学習態度や行動との関連。第三章指導方法の改善。です。「おわり」の中でアンケートをとった中に達成感を得られていない児童が数名いたことに厳しく反省しておられました。

今月の近況報告を致します。今月は17日にポートフォリオを、25日に課題研究論文を提出しました。ポートフォリオは大学院での2年間の学びを領域毎に分け、それぞれ自己評価したものです。領域は4つに分かれていて、「使命感、倫理観」「学校学級経営」「子ども理解」「模索力」です。2年間を振り返り、ポートフォリオを作成することで自身の学びを整理できました。また私は2年間でこんなにも学び、成長することができたのだ、と自信をもつことができました。講義で知識や技法を学び、教育実習で講義での学びを生かし、新たな課題を立てる。2年間は、この繰り返しで、どちらか一方だけでなく机上での学びと、実感があったからこそ、自身の成長につながったのだと思います。このことを忘れず社会に出てからも常に知識の習得と実践を繰り返しながら、日々成長していけるような教師であり続けたいです。課題研究は「小学校音楽科において児童に達成感を与えるための手立て」です。この研究は学部の4年のときに書きあげた卒業論文の続きとしてこの2年間やってきたことです。音楽の授業に苦手意識をもつ子どもを何とかしたい、できたらできた実感を味わせたい、思いから研究を進めてきました。研究の概要は別に添付しますのでどうぞお読みになられて下さい。課題研究論文とポートフォリアの提出を終え2月はじめに課題研究ポスター発表、3月に九州音楽学会での課題研究発表がありました。2年間の研究の成果を多くの先生方に知ってもらいさらなる学びを得ることができました。とおっしゃっておられました。私事で恐縮ですが現役時代10人グループがありますとトップとドン尻は大変な差です。ドン尻の人は誰が見てもあの人が居るからあのグループは成績が悪い早く辞めれば良いのに。が一般でした。この時に商業界ゼミナールで教わった、ドン尻の者をトップの能力まで高めてあげることが経営者のつとめと言われましたのでそのドン尻の者にテクニックを教えたり人間頭の大きさが変わらんように能力は同じ、どんなことでも思ったとおりになるなど自分の経験を交えて話してあげておりました。ドン尻が頑張りはじめますと尻から2番目は負けてはならじと頑張りはじめます。ドン尻がトップの能力まで来た時は全員の能力は前と同じ順番でした。丁度積み木細工を重ねた感じでした。競争は能力を高めると教わりました。こんなことで現役時代は何もかもが勉強でした。この卒業なさった卒業生の方が世の中に出たらとおっしゃっておられました。この方の一生勉強勉強又勉強の一生を楽しくお過ごしになられるだろうと思いました、ありがとうございました。

平成24年度の近況報告を頂いた方々の中からホームページに載せさせて頂く分は一応終らせて頂きます。私自身この1年間若さを頂いたことと勉強させて頂きましたことを衷心より御礼を申し上げ終わらせて頂きます。ありがとうございました。        合掌

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