平成25年11月29日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 10月初旬から米国小売業視察で約1週間留守をいたしました。帰国して1日おいて日韓親善会議のためソウルに行き4日間留守をいたしました。米国での報告書を現役時代からA4の罫紙30枚を自分に義務づけていましたのが今日までその癖が続いており、この年になりますと荷が重い感じですが早朝セミナーに続いてバスの中での講師の講和、見学店での感じや資料での報告楽しいものです。健康である有難さをしみじみ感じて参りました。何かの機会に報告をさせていただきます。留守をしたため貴重な皆様からの近況報告が遅れましたが早く追いつくように頑張ります。
では近況報告を頂いた方のお話が皆様のお役に立つだろうと思い最初の方から写させて頂きます。
 
9月も下旬となりました。現在3ヶ月実習の只中であります。今回の実習では学ぶものが多くありました。今までの実習で笑顔の重要性について理解し、実践してきましたがこの度の実習では自分の看護者としての自信の無さが現れてしまい、なかなか笑顔で患者様と接する事が出来なくなっていました。自分の不甲斐なさに涙を流したこともありますが、それでも自分の事を待ってくれている患者様がいると思うと、また頑張ろうと思う事が出来ました。暗い表情をした自信のなさそうな看護師に対して患者は不信感を抱く、ということに気付き、笑顔で快活に接するように心がけると、それまで反応の乏しかった患者様から笑顔を引き出すことが出来、その顔を見て再び此方も自然な笑顔を浮かべることが出来ました。笑顔の重要性について理解し、実践をしてきたつもりでしたが、今回の実習で原点に立ち返ることができました。病気にかかり不安な想いを抱えている患者さんに、医療的なケア以外に提供することの出来る重要な看護師の役割として、明るい笑顔で安心感と安らぎを与えることであると今回の学びと病棟の看護師の方々を見て感じました。2年後には当方も病棟で働く看護師となっています。その時には「貴方の笑顔を見ると元気が出てくる」「貴方がいてくれてよかった」と患者様に言っていただけるような看護師になりたいと、将来の自己像を固める良いきっかけともなる実りのある実習でした。残り9週間まだまだ実習は続いていきます。これまでに学んできた事を忘れず積み重ねて自分の目指す将来に少しずつ進んでいきたいと思っております。まずは来週より開始となる新たな病棟での実習に向けて事前学習を徹底し、いつでも明るく笑顔で居られるように底力からをつけたいと思います。

とおっしゃっておられます。
このお話を伺って笑顔の大切さを改めて感じ、人生における最も大切なことの1つではないか教わりました。男女に関係なく笑顔は大切だと感じました。ありがとうございました。
次の方は2週間ハワイでの研修に参加した報告です。羨ましい勉強のお姿です。

私は先日約2週間の研修が終りハワイから帰ってきました。行く前は不安半分、期待半分でした。しかしハワイに着くと不安など消え去り、楽しく充実した研修を送ることが出来ました。日本に帰ってきてまだ3日も経たないにもかかわらず、ハワイが恋しく思う日々です。研修では平日の午前中は現地の学校で授業を受け、午後はハワイ各所の歴史的建造物などを現地の先生に案内してもらいながら、授業の一環としてまわりました。ハワイの歴史や文化、ハワイと日本、そして他国との関わりなどたくさんのことを自分の目で見て、自分の体で体感することが出来ました。最終日には午前の授業で学んだ事を活かして自分達の調べたことを英語で発表するというプレゼンテーションがありました。私はハワイの食べ物について調べ、発表しましたが、自分らしくしっかり発表出来たと思いました。また夜と土日は終日自由時間で午後にさまざまなところを案内して下さった先生のツワーに参加したり、ダイアモンドヘッドに登ったりと、ハワイについてたくさん触れることができました。街には多くのビルが立ち並び、少し歩くと壮大な自然があり、また少しいくと、さまざまな文化がまざった独特の街が出てきてまた少し行くと、たくさんの綺麗な海が出てきてと、どこを歩いても、どこに行っても飽きることのない風景がありました。また現地の人もみないい人でした。中にはそうでない人もいるかも知れません。しかし私が出会った人は、みな優しさや思いやりであふれ「アロハスピリッツ」を持った人ばかりでした。アロハスピリッツとはさまざまな捉え方があります。そこで私は、この研修を通じてアロハスピリッツとは「コミュニケーション、ウイズ、スマイル」だと思います。現地の人はみな笑顔で挨拶や道案内など、すぐに手を差し伸べてくれます。またレジやエレベーターなど、どこでも笑顔を忘れず、相手を気遣うということを忘れません。これはコミュニケーションをとる上で、とても大切なことだと思いました。そして海外に行く上で、私は日本について、もっと知る必要があると感じました。日本人よりも海外の人が、日本について知っているということは、恥かしい事だと思いました。海外に行き、現地の人に日本について聞かれた時、互いの国について話し、異なった文化についてディスカッション出来る。そんな交流がしたいと思いました。また日本よりハワイはみな、ゆったりと心にゆとりをもって生きている雰囲気がありました。私はこのハワイの風土といい、人柄といい、気候といい食べ物といい、ハワイの全てが大好きになりました。そして英語を話さなければならない環境で堂々と英語を話すことによって日本では得ることのない生の英語を感じることが出来ました。日本に帰ってきて「もっと英語を話せるようになりたい、又海外に行きたい」という気持ちが強くなりました。まだまだ英語も、人としても未熟な私。これから少しずつ英語力を高め、何事にも挑戦して、さまざまなことを吸収し、より大きな人間になりたいと思いました。

とハワイでの勉強を詳しくお聞かせいただき決意もお伺い出来ました。私は毎年1週間位米国の各地の視察に参ります。引率の講師からエレベーターなどに乗る時女性を先に乗せないと野蛮人と言われるよと注意されます。ハワイは観光地ですからサービスは素晴らしかっただろうと思います。でも今以上に英語の上達とは羨ましい限り凄いと思いました。素晴らしい勉強の出来た事心からお喜び申上げます。ありがとうございました。
 次の方は看護師を志す方でお母さんとの会話で患者さんやその外方に「ギブアンドテイク」は使うべきでないと諭されたお話です。

私は日々、勉学とバイトに勤しんでおります。先日母と会話をしていたのですが、その中で私が“ギブアンドテイク”という言葉を使い母に少し諭されました。これから看護師という道に進むのであればギブアンドテイクの精神はあまり好ましくない。と
母も一時期看護助手として病院に勤務していたこともあり、私の知識だけとは違い経験も携えています。看護の仕事は基本的に奉仕の仕事だと、そこにはギブアンドテイクはない。としかしただ与えるだけではなく、あなたも患者さんから経験をもらいなさい。と私はその話を聞いたとき、正直あまりピンときませんでしたが、自分なりに後で一生懸命考えました。私が高い志を持っていても精神が未熟です。看護の世界は綺麗事だけでは通用する所ではありません。しかし私はそれをまだ知りません。その中でギブアンドテイクの理論を持ち込めば私はいずれ患者さんに対して何等かの不満を抱えてしまう「こんなにしてあげているのに」とか「ここまでしてあげているのに」全てを与える関係は長続きがしないから私も患者さんから経験を与えてもらっていると考えれば、そんな不満は持たないよ、ということだろうと私は解釈しました。

と結んでおられます。学生さんとしては当然のお考えと思います。私が若い頃こんな言葉を教わりました。「小さきローソクよ燃え尽くすまで燃え尽くせ世の灯りとなるまで」この言葉どおりに実行しようと心掛けて参りました。反対給付を頂けなくとも。もともと頂こうとは思ってはおりません。社員共々この言葉と同じ意味で「お客様から喜んで頂けることが私の仕事」「喜んでいただけたことは私の生き甲斐」ロータリーに「最もよく奉仕するもの最も多く報いられる」と標語があります。日本人はプロセスが立派であれば結果は自ら良い結果になる。このように考えて毎日を取組んでいます。教わってきたのは利益は目的ではない結果だ。とご理解が難しいかも知れませんがこのような考え方もあると理解して下さい。ありがとうございました。
次の方は学部から約6年間学んできた法律の基本法の全てが自分の将来なすべきことに繋がっている、自分のやりたいことをやっている幸せを常に忘れず勉強をなさろうとおっしゃる方です。では。

私は将来児童労働や強制労働を世界から無くす為の活動に携わりたいと思っています。労働法の教科書には労働者、児童の酷使や健康破壊の生じる原因が、法の歴史と共に明確に記してありました。またこれ等の問題への対処の歴史も載っていました。私は自分の将来に、より直結した学問を始めるような気がして、気がつくと、わくわくしながらページをめくっていました。またこれまで学んできた民法等の法律を基礎として、定められ労使間の関係を規定したのが労働法であるということを知り、これまで学部から約6年間学んできた基本法の全てが自分の将来なすべきことに繋がっていると改めて実感することができました。来月から約4ヶ月膨大な量の予習復習及び課題に追われる日々が続くだろうと思いますが。自分のやりたいことをやっている幸せを常に忘れず常に前のめりに過ごしたいと思います。

とおっしゃっておられます。
申し訳ないことですが前文で「特に来期は労働法を初めて学びます。購入した新しい教科書を読みながら新学期が始まるのを楽しみにしています」次に私は将来児童労働や・・・につながっています。これで漸く辻褄が合いました。新しい勉強の為の教科書を読みわくわくしながらページをめくっていく姿を想像しながら凄い学生さんだなと思いました。ありがとうございました。
次の方は中学生の時体重が100キロ近くあり毎年冬のマラソン大会3年連続で欠席。ご本人は逃げていました。と。マレーシアに留学ホームステイ崎の父親と母親がマラソン好きで半ば強引に引き入れられて帰国直前のマラソン大会で外国人の部で入賞という歴史の持ち主のお話です。

私の大学は9月1日から講義が始まりました。学生生活最後の講義ということもあり大変気合が入っています。とくに講義中は教授が話したことすべてメモを取りながら聞こうと心がけています。講義は12月のテストまで入っていますが毎回毎回の講義を大切に取組んでいきたいです。さて勉学面以外にもスポーツにも取組んでいます。私はマラソンをすることが大好きです。実は中学生の時私は体重が100キロ近くありました。体を動かすのが嫌いな人間で、毎年冬に中学校で行われるマラソン大会は3年連続で欠席、とにかく逃げていました。高校に入り相変わらず体を動かすのが嫌いでした。ある日、新聞を読んでいましたら気になる記事を発見!「高校留学、学生募集中」私は以前から海外に興味があり試験を受けることに。結果試験に通り無償で1年間マレーシアへ留学することになりました。マレーシアでは現地の家庭にホームステイしながら現地の学校に通学しました。学校は常にマレー語での授業で留学当初は右も左もわかりませんでしたが、月日が経つにつれて学校生活やマレー語にも順応しました。ホームステイでは、予想外のことが私を迎えていました。ホームステイの先の父親と母親が大のマラソン好き、初めてあった日から「走るのが好きだろう?走ろう」となかば強引に走ることに付き合うことに。ホームステイの翌日には自宅近くのスーパーに行き洋服、靴などマラソン用品一式買ってもらう、そこまで準備して走らないとは言えず学校が終わったら、とことん走りこみをしようと決めました。最初の時は、すぐに疲れて走るのを諦めていた私ですが毎日練習をしていくにつれてペースがあがり、マレーシアに来て1ヶ月後ハーフのマラソン大会に出場することになりました。結果は散々でしたが、次の大会ではもっといい走りをするぞと決心しました。その後マレーシア国内の多くのマラソン大会に出場して帰国直前の大会では外国人の部でトップテン入りし入賞するまでに成長することが出来ました。ホームステイ当初は体を動かすのが嫌いな私が帰国直前には体を動かすことが大好きになっているとは私自身予想もしていませんでした。大学やアルバイトなどで体を動かす時間がありませんでしたが今月からまた時間がある時は体を動かそうと決め健康にも気をつけるようにしています。マラソンに例えると私の人生はまだハーフ地点にも到達していません。いつ42.195キロに到達するかわかりませんが1日1日生きる喜びに感謝し、勉学に励み、また健康を維持しながら生活をしたいです。

とおっしゃっておられます。この方大学4年生、中学の時のお話。高校でのマレーシアの1年間。体重が100キロ近かったのが今はどれ程だろうかなど考えながら楽しく読まして頂きました。ありがとうございました。
次の方は留学生の奨学生です。寿崎育英財団にとって有難いお話です。

私は8月30日から10日2日まで母国であるウズベキスタンに帰っていました。日本に来たのは2年前ですがバイトや勉学に忙しく国に帰る機会がありませんでした。しかし今年の秋にやっと帰ることができ家族や友達と会うことができました。国に1ヶ月いる間に家族や先生に私が日本で過ごした2年間についてお話をしました。それから私がその2年間の中での1番の出来事として寿崎育英財団奨学生奨学金の話をしました。家族の皆は凄く喜んでくれました。また寿崎育英財団奨学生としてウズベキスタンにいても社会の為に何か良いことをしなくてはならないと私は私に教えました。そこで私は町にある日本のコマツと言う会社が作っている日本語センターで1週間日本語を教えました。その日本語センターで地元の学生たちはウズベキスタンにボランティア活動でいらっしゃっている日本の皆さんから日本語を無料で教えてもらっています。そのセンターに居る間にいろんな人と会ったり、地元の学生たちに私の大学や、私が頂いている寿崎育英財団奨学金についてお話をしました。私の話を聞いた学生たちは、私のように日本に留学したいと言いました。私はウズベキスタンに帰っても寿崎育英財団奨学生として少しでも社会に貢献することができて良かったと思っています。これからも奨学生として色々な地域交流やボランティア活動に積極的に参加し、多くのことを学んで生きたいと考えています。
とおっしゃっておられます。日本語での近況報告、立派なものです。お国に帰られたら寿崎育英財団以上のものをお作りになりウズベキスタンの青少年の育成におつくしなさいますよう心より記念申上げます。ありがとうございました。





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