平成26年7月17日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

皆様から頂きます近況報告を写させて頂き、それを事務局が打って業者に渡します。どなたの文をホームページに載せさせて頂くか。いつも頭を悩ましています。それは他の奨学生がお読みになって何か参考にするヒントとして、ご自身も深く考えていたことなどなどで皆様のお役に立ちそうな近況報告を載せます。殆どの方の分を載せても良いものばかりですから写させて頂く分のを見分けるのが大変なのです。言い訳が長くなりました。奨学生の方で自分の分がホームページにないのは何故かとご注意してください。

では最初の方から始めます。
歳末の時、内定獲得セミナーに参加し、やっと就職活動のスタートラインに立つことが出来ました。2日にわたり行われたセミナーは就活の極意、コツ、対策を学ぶことが出来ました。まず初日に極意として、今何をすべきを再確認することができました。就活とは入社するためでなく、自分が"働く"をかたちにすることです。またその為に"伝える"ことを重視する準備が必要でセミナーの中ではお互い第一印象、長所、短所を言葉で伝え合いました。しかし自分のイメージ通りに伝えることは、なかなか難しく何度も止まり、頭で考え、言葉を選ぶ作業を繰り返すばかりでした。最終日には内定を獲得した先輩方から話を聞くことができ、それを生かしグループ面接練習に参加することができました。このセミナーに参加することができ、自分を見つめ直すこともできました。今、多くの学生が就活に悩む現状にありますが、自分を考え直し、自分を知ってもらう、とても良い機会になることは間違いないと思い、少しでも前向きに考え活動することが出来ればと思います。
就活、学生生活どちらも充実させたいと思います。

とおっしゃっておられます。
私は就活は経験ありませんがこのような考えであれば、採用側はもっと自慢話も聞きたいと思うでしょう。ありがとうございました。

次の方の報告は、中国ン留学生がご自分の研究室を見学し、将来一流の研究者になる意気込みの話など日本の学生の足りないことを指摘しておられます。それでは
今月の近況報告は研究活動に関する報告です。私の大学では学生主催の国際学会「ICAST」が開催されました。私は日頃の研究成果を映画で発表いたしました。その際に外国の学生から私の発表に対する質問があり、ディスカッションしました。慣れない英語を用いたコミュニケーションでしたが相手の気持ちを理解し伝えようという気持ちを持ち続ければ必ず理解し合えるという事を実感しました。また発表後、私の研究に興味をもった中国人の学生と仲良くなりました。彼は非常に勉強熱心であり、私のグループの研究室を見学したいとお願いしてきました。私の指導教官の許可を取った後、彼を私の所属する研究室に案内しました。学会終了後には、彼から研究室案内のお礼として中国のお菓子やブックマーカー(しおり)を頂きました。私は彼の研究に対する積極性的な姿勢に驚きました。私を含め日本人には彼のような熱心さが欠けている様に感じました。なぜなら彼からは将来一流の研究者になるという意気込みを感じるのですが、我々日本人の学会参加者からはそれが感じられなかったからです。もちろん日本の文化的背景があり我々は他人に優しく接しやすい傾向がありますが、それでも我々は彼のような情熱は持つべきです。礼儀は大事ですが、それに遠慮して自分が興味を持つ人に話しかけるのをためらうのは良くないのだと実感いたしました。私もそのような情熱を心にやどらせ、今後の研究に励みたいです。次に講演会に関するご報告です。私の大学では学生主催の講演会があり、その主催者として、現在私は活動を致しております。
講演会の準備は大方終了し、講演会の講師は私の研究分野でめざましい成果をあげておられる大阪の大学の教授です。私の憧れる先生であり、講演される日を待ち遠しくしております。終了後は懇親会を企画しています。会が成功するよう今後も準備をしていきます。

とおっしゃっておられます。
この大学の工学部は特許を取る件数が大変多いと伺っています。学生主催の学会、講演会をなさっておられますからか、など考えさせられます。素晴らしい大学の学生さんが我々の奨学生になって頂いておる、有難い事でございます。ありがとうございます。

次の方は昨年の有意義な年を振り返って報告なさって頂いております。
昨年はとても有意義な1年でした。3つの経験を紹介したいと思います。まず、大学の研究室で行った社会調査の準備、実査、現地での活動、データ入力、分析、考察など一連の流れです。この調査から地域振興のために結び付け、自分なりの見地を引き出すことが出来るように頑張っています。座学から実地まで学んできたことを100%活用しながら結果に残していけることや学ぶことの喜びを深められたことです。また論文は完成していませんが完成するまで全力でやります。次に就職活動です。今まで大企業のことしか知りませんでした。名もない企業や知らない業界で活躍している企業はたくさんあり、その度に新しい発見や興味と感心が増えていくことになりました。知らないことが当たり前なのではなく、自分から知ろうとする姿勢を育むことが一番大切であることがわかりました。最後に自己管理の大切さです。大学の調査のまとめ、就職活動、バイト、授業など、いろいろなイベントが本格的になると、何をしたら良いか、よくわからなくなってしまいます。すべてのことに圧倒されてどうしたらいいのかわかりませんでした。そのような中でも、物事1つ1つに順序をつけ、優先度の高いものからやるような習慣も身についてとても良かったです。しかし自分が出来ないことも、はっきりとすみわけをしないといけないこともわかりました。
とおっしゃっています。
凄いと思いました。私は30歳台の頃朝起きて朝食までの間に、今日やるべきこと重要なものから10項目並べ順番にやっています。毎朝です。結果2つ位が完成出来上がります。その日の判定は8割ぐらい出来た。と思ったものでした。昔よく言われた2:8(ニッパチ)の法則どおりで、マアマアと思ったものでした。それを大学の時に悟っておられる方です。この方の3つのご自分の成長した具体的なお話は今この年齢になって改めて反省させて頂きました。ありがとうございました。

次の方のご家庭では新年の挨拶に続いて家族の方、お父さんから昨年の反省と今年の抱負を発表し合うしきたりでそのお話をご自身の半生を伺うことが出来ました。
さて今回の近況報告は主に年の初めに立てた目標について、と、就職活動のことについてしようと思います。私の家では年が明けたらまず新年の挨拶をして、その後に家族全員1人づつ昨年の反省と新年の抱負を言うことになっています。まず父が仕事についての反省と抱負を言い、次に母が病気について、そして私、弟は資格とアルバイトについて、小学3年生の妹は転校させることになったので新しい学校でのことについて述べました。私の反省は精一杯頑張りはしましたがその中で、心の余裕や、優しさ、思いやり、気配り等が足りなかったことです。1年間「私がやらなければ」「まだやれることがあるしできる」などとよく思い、常に焦りが多く気が短くなることもありました。またそれにより、まだ遊んでほしい年の妹にも時間をかけて、かまってあげることが、あまりできませんでした。妹から「お姉ちゃん頑張ってるね」と言ってもらえることがありましたが、今思えば妹にとって頑張っている姉ではあったかもしれませんが、優しい姉としては見られていなかったと思います。自分の心の余裕の無さを妹はよく見ていたと思いますが妹だけではなかったかも知れません。これ等の反省をふまえて、今年は勉強も家事も介護もアルバイトも頑張ることはやめませんがあまり焦りすぎないよう、協力してもらえるように努力し、できないことや余裕がなくなるほどのことは、きちんと考えて行おうと思います。今年は昨年より優しく心に余裕を持てるようになろうと思います。次は就職活動について。12月から数多くの就職イベントが開催されていました。私はその中の、いくつかの合同企業説明会に参加しました。興味があり志望していた企業への訪問はもちろん楽しみでしたし、話を聞いていて、さらに意欲が高まりました。しかしその日に初めて聞いた名前の企業などでも訪問してみたところ新たな発見や驚きもあり、中には第一志望を変えようと思う企業にも出会うことが出来ました。やはりホームページだけでは分からない雰囲気や実際に話を聞けたこと、質問が出来たことは大きかったと思います。自ら行動を起こして、実際に目で見て話を聞くことの重要さを実感しました。
とおっしゃっておられます。
まだ内定は決まっていないようです。これ程ご自身を深く掘り下げ鞭うつ方、きっと目標通りになるだろうと思いました。又お正月に前年の反省と今年の抱負について家族全員で発表なさるご家族を羨ましく思いました。ありがとうございました。
次の方は留学生の方です。日本でのお正月の料理や行事について新発見なさったことの近況報告です。
1月は日本に来て4年目の正月を迎えました。日本の友人と正月について語り合いました。日本では毎年の正月に家族で特別な料理を食べる習慣があります。それはおせち料理と言います。「おせち料理とはお正月に食べるお祝いの食事です。1月1日〜3日(三日間)は火を使うことをできるだけ避けるため保存の効く食材が中心のものになったと言われています。」という代表的なメニューについて「数の子」はたくさんの卵がある=子孫繁栄、「田作り」は稲の方策五穀豊穣・・・とも紹介してもらいました。私は以前「おせち料理」と中国の「年夜飯」と同じ大晦日の夜に家族みんなが一緒に食べる料理だと思っていました。友人の話を聞いて、やはり自分が勘違いしていました。日本の伝統的な食文化に改めて新たな知識が出来ました。正月行事もう1つは「初詣」です。日本人の友人と一緒に神社に参りました。初詣は新しい年を迎えてから初めて神社や寺院などに参拝する行事で一年の感謝をささげ「今年もよろしくお願いします」と新年の挨拶をするという事です。私も日本人のようにおみくじを引いて家族の健康幸福を祈りました。

とおっしゃっておられます。
日本を理解なさる為いろいろな勉強なさっておられるお姿には感動いたします。ありがとうございました。

次の方は九州にある大学の中の23校が参加した地域力を生む自律的職業人育成プロジェクトに参加した報告です。
先月に奨学生指導会の食事会を開いて頂きありがとうございました。他校の奨学生の方の近況報告を聞いたことで自分もまだまだ頑張らないといけなということを再認識する貴重な機会となりました。昨年末に福岡にある福岡工業大学で実施された、地域力を生む自律的職業人育成プロジェクトに参加してきました。内容についてですが九州にある大学の中の23校が参加し、各大学の代表である数名が学習成果発表会を行うというものです。発表する分野は様々で私たちの大学が発表する分野は情報分野ですが、他の大学の方は保育についてやキャリ教育について、環境についてなど、私達の関わったことのない分野の発表を聞き自分達がやってきたことを、他の分野を専攻している相手に伝えるという貴重な体験をしました。まず私がこのプロジェクトに参加した経緯についてですが、私の大学ではロボットプロジェクトという授業の中で成果発表を行う機会がありました。その時に行った発表内容や発表態度、質疑応答への対応や今までの講義への取り組みについて先生方に評価をして頂き講義終了後に「福岡工業大学で行われるプロジェクトに参加してみないか?」と紹介して頂きました。その言葉を聞いた時に、最初に感じたことは、私が今までやってきた事が評価されていたということが何よりも嬉しかったです。また今までやって来た事が認められるという事実に自分がやってきたことが間違いではなかったという裏付けがされているように感じ、また1つ自信が付きました。そして何よりこのような普段の講義ではなかなか経験することができない他大学との交流を行える機会を得ることができたことに非常に感謝しました。そして実際に行ったプロジェクトについての感想です。まず私達が行った発表についてですが、特に感じたことは私達の分野は専門用語が多く限られた短い発表時間の中で専門用語を噛み砕きながら説明していくことは非常に難しく感じました。自分たちの中では、わかって当たり前の言葉であってもなかなか相手に伝えられない難しさやもどかしさを感じ改めて発表の大変さを感じました。次に他の大学の発表についてですが、とても惹きつけられる発表の仕方をされていて非常に勉強になりました。ユーモアのある発表や普通の発表形式とは違い発表者数名の中で会話をしているような発表の仕方など今後参考にしていこうという発表が沢山ありました。そして他の分野を専攻している学生が現在何を学び、何をしているのかを知ることが出来た事がこのプロジェクトに参加して感じた喜びの1つでした。このプロジェクトの発表は発表題目が複数あり、題目ごとに同時進行をしていたので同じ題目の大学の発表しか聞くことが出来ませんでしたが私が聞いた発表の中で様々な分野の発表にも関わらず一つの共通した事があるのを発見しました。それは先日の奨学生指導会で理事長はじめ各先生方のおっしゃったことでもあります。今回参加した多種多様な学部、学科の学生の中で共通していた事というのは「今まで身につけた技術や知識を世の為人の為にどうやって活かしていこうか」という事を一番に考えていたことです。もちろん私達もそうでしたが今後社会に出た時に、何をすれば社会に貢献できるかを考えていた事です。やはり、このことを考えながら勉学に励んでいる学生は明確な目標を持ち着実に目標に向かって進んでいることを発表から感じ取れました。福岡工業大学でのプロジェクトや、公益財団法人寿崎育英財団の奨学生指導会の経験を通して、今の学生の内に「世のため、人のため」の仕事や勉学が一番大事であるということを知ることができた、気がつくことができた事は私にとって非常に嬉しい事でした。これから先もこのことを忘れることなく勉学に励んでいこうと思います。

このようにおっしゃっておられます。何事もすべて吸収なさろうとおっしゃる姿には感動いたしました。この方は素直なお方とお見受けいたします。何をなさってもこの素直さは
成功なさる性格の方です。頑張ってください。ありがとうございました。

次の奨学生のお母さんと娘さんの試験に対しての一喜一憂の近況報告です。今月は私共親子にとりまして受験の月となりました。私は社会福祉士の国家試験をしました。受験というものが何十年振りのことで非常に緊張不安を抱き臨みました。(大学受験より重かったです)結果から言いますと、当日は手応えがありました。家に帰り解答速報を見て落胆してしまいました。社会福祉士の国家試験は五者択一又は二択ですが最終的に回答を絞り込みマークシートに回答を転記するわけですが、絞り込んだ答えではない方を選んでいました。そこまで答えにたどり着いているのに何故…。その何問かが合否に響く結果となりました。現役学生より年が2倍以上の私が初めて挑んだ国家試験ははかなくも散ってしまったのか…。あくまでも業者の解答速報ななおで、正式な発表とは違い正式なものは3月14日に発表です。それまで神に祈るしかないようです。発表までの時間をどう過ごすか反省して見直しをして来年に繋げる」と前向きな助言もインターネット上で書かれていました。私には出来るか今の結果にオロオロして何も手につかない心情ではいけないのでしょう。何を掴むということは貪欲でなければ…と思いつつ、今日も国家試験のことが頭から離れず切りかえのできない私がいます。一方娘は私立高校の特進コースを受験しました。発表は国家試験の翌日でしたので、心臓がいくつあっても足りません。結果は合格を頂きました。子供は合格を素直に喜び体一杯で嬉しさを表します。若いということはいいもんです。しょぼくれている私とは違います。受験の一山を超えた我が家ですが、次に挑むのは娘の公立高校受験です。今度は本命の山に挑みます。まだ春遠からじです。

とおっしゃっています。
お母さん奨学生が合格なさいますよう心からお祈りいたします。母子2人が受験性、お母さんは合格発表まで45日あるということ、この間胃炎でも起こさなければよいと私も心配。お二人が唯々お幸せであることを祈るばかりです。ありがとうございました。
この方をもって今回のホームページでの報告を終わります。


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