平成27年12月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

もう年の瀬12月を迎えております。昭和38年から続いております商業界主催米国小売業専門店視察に今年も参加させて頂きました。私の参加しての自らに課しておりますことは視察の報告書を書いて昔一緒に働いたOBの方に配ります。300名ぐらいはお配りしますがその方々がコピーして社員や知人にお配りしておられます。少しはお役に立っておるのかな、など考えながら喜んで頂く事なら毎年の米国視察も無駄ではないかとひそかに喜んでおります。A4で約30枚書きますのでこの年の私にとっては重労働だとおっしゃる方も居られます。前置きが長くなりましたが皆様から頂いた近況報告が書き写すのに10月末に頂いた分から始めます。おひと方おひと方の報告を読まして頂きながらどの方の分をホームページに載せて頂くか甲乙つけ難いものばかりです。勇気をふるって次の方の分を載せさせて頂きました。お許しください。では

○私は専門性の増してきた講義や演習に日々励んでおります。なかでも「生命の連続性を作り出す働きとその障害」(母性看護の領域)については初めて学ぶ分野であり難しさを感じていますが、これらも今までに学んだ病気と同じように、その人の考えやその人を取り巻く環境生活の在り方が影響しているのだということが分かってきました。特に生活の在り方が「生命の連続性」に与える影響はとても大きく「母体の健康状態は、子供を通して孫の代まで影響を及ぼす」のだそうです。それはどうかといいますと、今の自分は母親と父親の生殖細胞から生まれましたが、その母親の生殖細胞は、そのまた母親(祖母)が誕生した時、すでに祖母の体内に備わっていたのだそうです。つまり今ある自分の原型は祖母が誕生した時からから、祖母と共にこの世に存在していたというようなことになります。このことを考えると、今の自分が健康的に過ごしていられるのは、祖母と祖父、母と父の健康的な生活の積み重ねのおかげによるところも大きいと言えます。だから私達は脈々と受け継がれてきた命を、より健康的に保ち、次の代へと、つないでいく使命があると思うのです。そのためには、細胞レベルで健康的に生活していくことが必要です。体に有害な物質をなるべく取り込まないように努力するとともに、何らかの形で入ってくる有害な物質を体外に出す努力もしていくことが必要となります。タバコや環境ホルモンなど出来るだけ体内に取り込まないのが望ましいのですが、現在の生活では全く取り入れないようにするのは難しく日々口にする食べ物などからも、知らないうちに取り込まれてしまっています。そのため有害物質の排除が滞りなくおこなわれるよう食事運動睡眠こころの状態など生活を整え、自然治癒能力を高めていくことが大切である。と改めて感じました。私ももう一度自分の生活を見直してみたいと思います。

とおっしゃっておられます。子孫の為に自分の生活を心豊かに毎日過ごす工夫そして努力が大切なことだなとこの近況報告を読まして頂きながら書き写させて頂きながら自分の生活を反省させて頂きました。ありがとうございました。


次の方は小学校の先生の試験を過去2回不合格の経験を4月からの先生への仕事に生かしていく。失敗は貴重なもの。人生の中で失敗も、成功も同じ私自身もそのようにありました。失敗の時の落ち込み成功へ向けての猛烈な努力、貴重な経験が子供達の心に響く激励の言葉素晴らしいこの方の人生は唯々おめでとうございますの言葉だけです。では

○最近の出来事としてはとても大きいニュースがあります。教育委員会から採用試験の結果が発表されました。無事に合格することが出来ました。春から小学校の先生として働くことになります。過去2回の不合格でしたので3度目の正直ということになります。ここに来るまですごく長かったですが努力が実ってとても嬉しく思っています。採用までスムーズにはいかず、苦しい事もたくさんありましたが、その分挫折した子供他の気持ちはだれよりも分かってあげることが出来ると思うので、回り道も決して無駄ではなかったと思っています。子供たちの明るい笑い声が響くような学校を作っていきたいと思います。ひと安心したところですが、落ち着く暇もなく、来月からまた1か月間教育実習が始まるため、今はその準備に追われています。大変なことも多いと思いますが、来年からのために沢山学んでこと思います。また実習が1ヵ月間ある関係でご報告の手紙が遅くなってしまうかもしれませんがよろしくお願い致します。

とおっしゃっておられます。笑い声が響くような学校を作りたいとおっしゃっております。早く校長先生になってそのようなお手本の小学校を作ってください。ありがとうございます。


次の方は報告で最後の方に自分がされて嫌なことは相手にとっても嫌なのだから絶対してはいけないと悟っておられます。それでは。

○大学祭で私はこどもバンドというサークルに入っており担当の楽器はケンバンハーモニカです。この“こどもバンド”1、2年生が所属しており朝早くからみんなで集まり練習をしています。文化祭ではそれぞれの楽器ごと衣装の色が決まっており色とりどりの衣装で演奏します。みんなで演奏するのは、初めてなので、とても楽しみです。練習でも合奏したりするのですが、やはり吹いて奏でるのはとても楽しいです。中学校から高校にかけて、ずっと吹奏楽に所属していました。6年の中で私は音楽の楽しさを知り、仲間と共に演奏することで、音楽は1人ではなく、みんなの個性が音となり、人を感動させるハーモニーを作りあげることができる。そして笑顔にすることが出来る。ということを学びました。部活を引退してからも、やはり音楽をしたいと思っていました。ですが勉強や実習などに追われなかなか出来ませんでした。そこに“こどもバンド”というのに出会って子供も一緒に楽しめる音楽を改めてすることが出来てとても嬉しいです。朝早くの練習は少し大変ですが、自分のやりたいことなので、頑張りたいです。また、文化祭当日に、キッズルームで子供たちが楽しめるおもちゃなどを創ったり、おみやげを作ったりしています。自分自身もそしてみんなが楽しめる文化祭になるといいなと思います。もう1つは障害を持った方々と一緒に遊ぶというボランティアに行きました。話しても通じずに最初は少し戸惑ってしまいましたがだんだん心を開いてくれたのか、通じなくても楽しく遊ぶことが出来ました。障害を持っていてもいなくても皆同じ人間です。今差別など、虐待などのありえない世界になっています。そのようなニュースやテレビを見て私は思うのです。自分自身がされて嫌なことは相手にとっても嫌なのだから絶対にしたらいけないと。これからはどんな人も人権を守られ、楽しく過ごしていけたらいいなと思いました

障害を持った人とつき合ってみて悟ったお話なのでしょう。ありがとうございました。


今年最後のご挨拶を申上げます。 もうすぐ平成27年の大晦日を迎えます。今年1年150名の奨学生の方々の近況報告で勉強させて頂きました。ありがとうございました。今年は終戦70年。私は終戦をはさんで工学部に在学中でした。戦時中の町は絨毯爆弾で町は全焼し女学校も全焼し防空壕の女生徒が煙で窒息死し、火葬場に大八車で運んだことや学徒動員で炭鉱の石炭堀りなどで戦時中は勉強の時間は少なかった感じです。戦後1年過ぎた頃父親が死亡して授業料が払えず除籍処分で退学せざるを得ませんでした。家は貧乏で朝は大根を小さく切りそれにお米を少し入れておかゆの朝ごはんでした。父がなくなり残した借金の取立ての毎日でした。仕事にならず代用教員時代に同じ小学校に居た今の妻に結婚をお願いしました。妻は新婚早々から借金のお詫び係。何を申上げたいかと申しますと、勉強をしなかった私は今奨学生の皆様の近況報告が大変有難い勉強です。世の中の経験は少しはましですが、学生時代真剣に取り組んでおられる近況報告が私にとって若い頃のすべき勉強を蘇えらせて頂いていると思うのです。ありがとうございます。平成28年も奨学生のあなたにとりまして夢と希望と歓びに満ち満ちた1年であります心からお祈り申し上げます。今年1年本当にありがとうございました。
                                     合掌
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