平成28年5月6日@
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

皆様お変わりなくお元気でございましょうか。
平成28年3月が終わります。加藤清正公の菩提寺本妙寺の参道の桜並木の下を仁王門まで上を向いたり、足もとを見たりしながら桜を楽しませて頂きながら過ごす本年度末です。卒業なさった方の近況報告、資格をお取りになった方、就職の為に採用先での合同訓練に参加なさる方、この年度1年を振り返っての近況報告等々、皆様ご経験なさった事ばかりの近況報告年度末最後に写させて頂きました。
では最初の方です。

○今、白や桃色、赤色の梅がとても美しく顔をのぞかせています。2月の怒涛の後期テストが終わりました。今回のテストは提出レポートとテスト勉強を同時進行で進めなければならず、眠らぬ日が続きました。一番大変だったことは課題を終わらせることよりも睡魔に打ち勝つことでした。一度横になってしまえば起きるとこはないと分かっていたので寝てしまいたい自分にどう打ち勝つかが難しかったです。そんな時はガムをかんだり、部屋の中を歩いたりして眠気を覚まそうとしました。何日か寝なくても人は死なないと自分に言い聞かせ1日を寝ずに乗り越えたときには、自分の根性や、やる気次第で何でも乗り越えることができるのだと思いました。その日の朝は達成感がいっぱいで朝日がとても眩しく感じました。後日テスト結果が配布されました。無事に全ての単位が取れていて、”秀”と”優”がそのほとんどを占めていたので、とても嬉しかったです。テストも終わり実家に帰って2、3日が過ぎた日のこと、ウォーキングから帰ってテレビを見ていると、とても寒気を感じました。初めは冬だから寒いと思ったのですが、布団にくるまっていても寒気が収まらなかった為に何かがおかしいと感じました。そのため体温を測ってみると8度5分ありとても驚きました。というのは大学生になってからというもの風邪をひくことも熱を発症することもなかったため、この4年間は病気にかかることはないだろうと思っていました。しかし何の前触れもなく突然熱が出たので何が原因なのか全く分かりませんでした。その時期はちょうどインフルエンザが爆発的流行を示していたので、インフルエンザにかかってしまったのかと思いました。しかし病院の先生ははっきりとしたインフルエンザの兆候がみられないとおっしゃっていました。母がいつも予防接種に連れて行ってくれるお蔭なのだろうと、とても感謝する気持ちでいっぱいでした。夕方になるとまた熱が39度まで上がり不安に思っこともありましたが、無事に元気になることができました。人は油断した時に病気にかかってしまうのだと思い、日頃の予防接種や健康診断が大事なのだと思いました。

とおっしゃっておられます。
この方のお話は私も勉強になりました。睡魔と打ち勝つお話、何日か寝なくても人は死なないもの、その猛勉強の結果が秀と優が殆ど、とのお話は仕事にも通ずるものだと改めて感激いたしました。ありがとうございました。


次の方は今年に入って最も素晴らしい思い出が奨学生指導会とのことと、ご自分の地域の為に防災士の資格を取得された近況報告です。

○先日の奨学生指導会にお招き頂いて本当にありがとうございました。おかげさまで役員の先生方のお話をありがたく、たくさん伺うことができ、とても勉強になりました。また私以外の他の奨学生の方たちからの様々な近況報告を聞くことができた事も他の奨学生の方たちが、それぞれ様々なところで自分が目指している目標に対して努力している姿がひしひしと感じられ、私自身も負けていられないと思ったことから、とても今後の学生生活を送る励みとなりました。さて、ここからは私の近況報告をさせて頂きます。私は先日の奨学生指導会の中での私自身の近況報告の中でも少し述べさせて頂きましたが、先日の奨学生指導会から5日後に私の大学で防災士の資格試験を受験してまいりました。結果合格することができました。私は昨年から学外でのボランティア活動を通して「災害」に対して、これまで強い興味と感心を持って様々な形で「災害」について考え、実際に災害が起こった現場まで足を運び、実際の現場での生々しい声の数々や被災者が抱えている様々な問題について見聞きしてまいりました。それらのことがあって今では私はより一層自分の住んでいる地域における災害対策にぜひ関わっていきたいと思う気持ちが強いのですが、どの地域においても、自分1人ではまだ何も出来ないと考えているので、今後は学業と両立しつつ少しでも自分の住んでいる身近な地域の中で、他の防災士の方や消防局の方々と連携を取りつつ、地域の中での防災活動に尽力していたいと思います。

とおっしゃっております。
このような学生を消防局の方、そして地域の方々も頼もしく思うことでしょう。ありがとうございました。


次の方は3月末から青年海外協力隊の一員と選ばれ南米エクアドルに派遣される事前研修のお話などを報告しておられます。では。

○3月末に青年海外協力隊として1カ月南米エクアドルに派遣されることが決定いたしました。赤道直下の国で私が現在勉強している剣道を指導し、また交流ができるというのは本当に嬉しく思います。派遣にあたって事前研修として横浜に行ってまいりました。全国各地から途上国のために活動する同志が集まりました。どのように活動すれば良いか、また活動上の注意についての伝達がありました。今回私はエクアドルにおいて青少年の剣士の指導やエクアドル代表選手の強化の使命があります。言語の壁はありますが、剣士の稽古を通じて、仲良くなり輪を広げていきたいです。逆に心配なのは治安や安全面です。研修では途上国で実際にあった事件や事故の紹介がありました。日本は本当に守られており、安全だなあと感じました。スリや置き引き、交通事故がエクアドルでは多いようです。物を盗られないように、事故にあわないように日本以上に心構えをもって、任務の国に行ってきたいと思います。研修に際してある言葉を発見いたしました。研修所の近くにカップヌードルミュージアムがありまして周囲を散歩していたところ地面に創業者安藤百福さんの名言が埋めこまれていました。私が最も感銘を受けた言葉を紹介させて頂きます。「時は命なり」私は日頃1日を大切にするとこを心掛けています。1日という決められた時間を精一杯生きる。または時間は大切なのだ、というメッセージを感じました。今私は多くのことを体験し、実践させていただいておりますが、命、時間あってのことだと思います。

とおっしゃっておられます。
この奨学生の方のエクアドルへの剣道のご指導に行かれるから剣道の段は5段か6段の方のこと。こんな高段になっても言葉の中に剣道を学んでいる者とおっしゃっておられます。剣の道、日本の伝統なのか、学びの道、剣道と教えているのだろうかなど感動いたしました。又、カップヌードルが世の中に出た頃は時の記念日というのがあり当時「時は金なり」と私は教わりました。今、この年になって「時は命なり」の言葉に感動を覚えます。ありがとうございました。


次の方は4月から小学校の先生になられる方のようです。では、

○先日修士論文の発表会(ポスター発表)が無事終わりました。多くの教育関係者、先輩、後輩に見て頂くことができ充実した会となりました。修士論文を書くことはもちろん、発表にむけた資料の作成などは、とても大変でしたが、多くの方に「とてもすばらしい発表だった」と言って頂くことができ、頑張って良かったと思いました。私は4月から教壇に立つ準備をしています。教師として現場に出て、自分の学級ができることはとても楽しみですが同時に「うまく授業ができるのか・・・」「子供たちの意欲を引き出せるのか・・・」と不安いっぱいです。そのため今はそれぞれの学年の教科書をじっくり読んで、もう一度学びを深めています。以前先輩から「あなたの活動の源は不安感とか心配だよね」と言われたことがあります。私はこの言葉にとっても救われました。なぜなら何をするにも心配性で、心配しすぎたり、不安に思い過ぎたりするからです。そしてそのことに悩んでいたのです。しかし先輩からこのような言葉を頂き、確かに不安に思うから分かるまで学ぼうと思い行動してきた結果、自分の想像を超えた力を発揮出来たことも多くあります。現場に出たら思いつめ過ぎないようにしつつも、こうした活動源をもとに学び続ける教師でありたいと思います。子供たちの笑顔をたくさん見られるように頑張ります。

とおっしゃっておられます。
このような先生に受け持たれた生徒さんは学校に行くのも楽しく、又褒められた時は夜がねむれない、などあるのだろうかなど子供になったつもりで考えさせられます。私が代用教員(小学校)した時の受け持ちの子供は10才年下で彼等が70歳の時のお祝いに呼ばれました。叱られたこと、嬉しかったこと、などよく覚えていて話してくれました。子供たちの小学校4年生を思いだしながら楽しく過ごさせて頂きました。



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