平成28年9月30日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

奨学生の皆様の近況報告を読ませていただきながら、目頭の熱くなる感激のご報告。学生の時でしか出来ない事への参加、これはボランティアでご苦労さま、と申し上げたい事など涙あり笑いあり、ほんとに今の学生さんは凄いと思うものばかりです。ありがとうございます。九州で生まれた私は来る年も、来る年も台風は九州が通路でしたが、今年は北海道に上陸しました。世の中もこんなに変わるのだろうか、など考えますと、今を、今日を真剣に生きる、つまり挑戦することではないだろうか、そして成功するまでやり続けること、失敗は成功のもと、など台風のお陰で考えさせられます。

では最初の方の近況報告です。

○近況報告といたしまして、心に残っている3つのことを挙げさせてもらいます。まず7月2日、3日に鹿児島県海外ふれあい事業の事前学習に参加したことです。次に7月10日に鹿児島学校茶道連絡協議会による学生合同茶会に参加したことです。そして最後に7月16日にかごしま青少年芸術祭のミーティングに参加してことです。中でも特に心に残った鹿児島県青少年海外ふれあい事業の事前宿泊学習について詳しく書かせてもらいます。私は9月15日から20日まで5泊6日鹿児島県青少年ふれあい事業の一員として香港を訪問させて頂くことになりました。今回の事前学習では、ふれあい事業の趣旨を理解し、団員としての自覚を高め、必要な資質を身につけるとともに研修の諸準備や集団生活に必要な知識を習得し、併せて団員の仲間づくりと連帯感を深めることを目的とし、活動しました。研修では、派遣団員に自己紹介から始まり県職員の方から事業の概要説明をして頂いたり、事業を成功させるための話し合いを行ったりしました。香港訪問のための選考を通過し決定したメンバーは知らない人ばかりで、さらに私は派遣団の副団長になり趣味や年令などが異なるメンバーの意見をまとめることに頭を抱えました。しかし「せっかく選んで頂いたのだから実りあるものにしたい」と食らいつくような気持ちで1つ1つの研修を行いました。すると、やがて気がつけば困った時にはメンバーが支えてくれていました。訪問まで残りは約2か月です。県内各地にメンバーが住んでいて毎週会うことができないので毎日SNSを使って話し合いを進めています。よりよい訪問になるよう日々努めるつもりです。

とおっしゃっておられます
この方は女子学生です。香港訪問の団員の方々から信頼された副団長です。困った時はメンバーが支えて下さっているとおっしゃる。鹿児島県の意図する目的を成功されますよう心より祈願申し上げます。無事のご帰国をお祈りいたします。ありがとうございました。


次の方は日本の大学に留学しておられるスリランカの学生さんです。夢の実現のために勉強しておられます。では。

○私は自然の物を人のために薬として提供する国際的な財団を作る夢があります。日本の自然医学の発達過程をスリランカにも応用させたい。日本とスリランカの間に関係がある会社を作りたいと思い日本に留学しました。子供の時から日本の物は質が高いというイメージがあり、日本の物の質が高いなら、日本の教育もレベルが高いと信じ来日しました。私は日本に来てから私の夢を実現するために経営の勉強をしてGPAが3.78にまでなりました。アルバイトもしながらスリランカウィークに入って様々な国の友達を作って国際文化を理解することもできました。6か月間経った今、スリランカウィークのダンスチームのリーダーとなりました。また文化ワゴンキャンプという交流活動を通じて、日本の文化を理解することができました。今月は多文化キャンプに行って、もっと国際文化を理解することができました。今週から期末試験があるので、頑張って勉強しています。またスリランカウィークは10月なので、そのために他の国の友達と練習しながら色々な国の文化について学んでいます。私は自然の物を人の為に薬にし、役立てる国際会社を作るという夢を実現させる為に、一生懸命に頑張りたいと思っています。

と結んでおります。
凄い夢だと思います。と同時に今まで私の読まして頂いた近況報告にはなく、スリランカという国の留学生だから日本の良さにほれて日本を勉強に来ている方とお見受けいたしました。日本人としてどのような夢を持つべきか、など余分なことを考えました。ありがとうございました。


次の方の近況報告です。

○先日の私達奨学生のためにあのような会を開いて頂き、ありがとうございました。お食事会ではふだん話せないような方々とお話をすることができ良かったです。また役員の方々一人、一人のメッセージには深く考えさせられました。大学に入学し、自分が思い描いていたような大学生活を送れているのだろうか?自分の夢に向かって今できること、努力が出来ているだろうか?改めて自分に問いかけ軌道修正する機会になりました。私は今月の近況報告としては鹿児島検定、英語検定準1級はあと一歩ちからが及ばず落ちてしまいました。しかしTOEICでは目標としていた600点を超えることができました。私は大学で英語を学んでいます。その中でTOEICや英検など、目に見えて分かるものだけが英語力だけではないと思います。しかし、今回英語検定を落ちてしまったのは完全に私の努力不足であることを痛感しました。私は特別英語が出来るわけではありませんが、英語が好きで、この大学で英語を学ぶ為に入学しました。次の目標としては9月のTOEICで700点、10月に英検準1級を目指し頑張りたいです。また2年生に入って学生ブロガーというのを始めました。これは大学での活動を学生の目線から発信するものです。私は自分が生活している大学のすみれ寮の七夕祭についての記事を書かせて頂きました。ただ参加するのと、記事にする、と思いながら参加するのでは意識の面で全く違うと実感しました。学校のことを、これからわかり易く発信できたらと思います。生活の面では寮生活、サークル活動、アルバイトを通じて人との出会いとつながりの大切さを実感することが多いです。また大切にしたいと思います。私は洋服を販売するアルバイトをしています。このアルバイトをしていて実感するのは、何よりも基本的なコミュニケーション能力と相手のことを思いやることだと思います。お客様との距離が近い分、商品についての知識だけでなく、ニーズに合ったものを提案するのは難しいと感じることが多いです。しかしそれ以上に、ありがとうの言葉を頂ける喜びを実感しています。先日先輩から「もっと販売員としての自覚をもって」と注意を頂きました。どこかに自分は学生だからという甘えがあったのだと深く反省しました。稼ぐだけではなく、気付きが多いアルバイトが出来ていると思うので、今後も1つ1つの注意点、気付きを改善していきたいです。このように自分のやりたいことに挑戦できること、1つ1つの事を大切にし、これからも行動を起こすこと、継続して努力することを忘れずに心がけたいです。

とおっしゃっておられます。
素晴らしい奨学生さんだと誇りに思います、近況報告でした。ありがとうございました。


次の方はJALなのかANAなのかは分かりませんが客室乗務員に合格した決意発表です。

○6月にあった近況報告会(奨学生交付式)に出席し、奨学生の方々の活躍ぶり、勤勉ぶりに大変驚きました。大学内で過ごすしかない私にとって、少し目をあければ周囲には、とても精力的に頑張っている方がいるのだと分かり私も負けてはいられないなと思いました。私としましては、先日ようやく念願の客室乗務員として内定を複数頂きました。新卒での採用はかなり倍率が高いと聞いていたので、大変嬉しく、頑張って良かった、あきらめずに3年間思い続けてよかったと心から思います。支えてくださった研究室の先生、高校の先生に連絡すると、自分のことのように喜んで下さり、知奈美が大空を駆ける日が待ち遠しいと言って下さいました。その言葉を聞きながら、昨年は1ヶ月に及ぶ羽田空港でのインターンシップや9月から毎週エアラインスクールに通い始め、常にノンストップで頑張ってきたと、しみじみ思いました。客室乗務員になりたいという夢があったからこそ、大学でも首席になり、英語も頑張ることができたのだと思います。私は何か明確な目標を持つことが出来て幸せだと感じました。せっかく頂いたチャンスを掴み素敵な夢を与えられる、客室乗務員になることが今の目的です。

とおっしゃっておられます。
どこかに行く飛行機でお会いできると良いなと思いました。ありがとうございました。


次の方は大学同志の留学生が日本が好きになり、わが町も大好きになってもらう為にいろいろ企画を頂きました。

○先日、本学の女子寮で留学生の送別会がありました。私の通う大学では交換留学生制度をとっており、協定を結んでいる中国、韓国、台湾の大学の学生を受け入れています。現在、寮にはそれぞれ協定大学から8人の留学生がいます。彼女達と過ごす時間は非常に楽しく、アッという間に留学期間の1年が過ぎてしまいました。振り返ってみると、初めて会ったころには少々たどたどしかった日本語ですが、1年経った今では目を見張るほど上達しています。留学生との思い出で強く印象に残っているのは鹿児島市内観光です。日本に来たばかりで、まだ土地にも慣れていない彼女達と市内観光をしました。これから彼女達が1年間過ごす場所を1年かけて好きになったもらうことに加え、寮生との交流を図ろうと企画されたものです。鹿児島の魅力を伝えながら話すことで、お互いのことを知ることが出来ました。彼女達と話をしているうちに日本と彼女達の母国との共通点や相違点を新たに発見できるので、私自身とても楽しく案内させてもらいました。ほかにも、夏休みを利用して一緒に国内旅行をするなど、たくさんの思い出を作ってきました。来月に入ると母国に帰ってしまうと考えると寂しさを感じますが、また会える日を楽しみにしておきたいと思いました。また今期にも入れ替わりで入寮してくる留学生がいるという情報を耳にしましたので、その子ともたくさん話をして仲良くなりたいと思います。

との報告であります
今まで地名は出しませんでしたが、今回はお許しを頂きます。海外の留学生でこの国々の方が日本を好きになり、留学した地元を好きになってもらう、しかも学生さんに、です。日本人としてこの大学に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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