平成28年10月25日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

奨学生の方々の近況報告を読ませて頂きながら、学生生活でやるべきことは人類への貢献のための命をかけての勉強をなさる報告。学生生活でしかできないとこをやるのだと勉強をなさっておられるお話。母親として我が子と共に勉強をし躾をなさっておられる奨学生としてお母さんのお話など読ませて頂きながら90歳をこえた私として反省することばかりなのと、健康に留意しながらまだまだご恩がえしが足りないのと、知らないことばかりです。来月は毎年続けております、米国商業視察の私からの報告も少しばかり加えさせて頂ければ良いな、と思っております。

では奨学生の方々の報告です。

○私は今月はゼミに力を注ぎました。私は、メディア・大衆文化のゼミに所属しており自身の研究テーマとして女性ファッション誌について研究しています。今月は米沢泉の「女子」の誕生という本を読みました。そこで女性雑誌のおける「女子」のあり方について学び、また現在メディアの発達により、雑誌文化が衰退していること、出版社は若者ではなく、30代・40代をターゲットにしていることなど、沢山の知識を得ました。しかしその本を読んで、自分の意見を持つことが上手くできなかったので、次に繋げられるようにしたいと思います。これから就職活動です。地元のラジオ局にインターンシップをすることになり、ラジオの仕事について知識をふやし、沢山の社会人と話そうと思っています。またこのインターンシップが就職活動に繋がる一歩なので、一生懸命に沢山のことを吸収したいと思います。

とおっしゃっておられます。
どんな角度から論文が出来上がるのか、ゼミの場合どんな話になるのか、聞かせてもらえないものか、など思いました。ありがとうございました。


次の方、看護技術を学んでおられるご苦労のお話です。試験について、試験を乗り切るのではなく「身についているか確認する」という意識で臨んでいます。とおっしゃる方です。

○4月から学んできたことを振り返ってみると本当に沢山のことを学んで身につけることが出来たと思います。特に看護技術はより専門的になりました。1年生の頃はベットメイキングや血圧測定な比較的安全なことばかりだったように思います。しかし2年生になると採血や注射、点滴など患者さんにとって危険になりかねない技術を学ぶようになりました。そのため、これまで以上に練習を繰り返し、確実に身につくように努力を重ねていきました。技術自体は向上し、動きもスムーズになってきて、それが自信にもつながってきています。しかし自分の行動に夢中になってしまったり、緊張や不安が態度にでてしまったりと、まだまだ患者さんのことを考えた看護になっていないと実感しております。4月から学んできたことを、しっかり復習してもっと看護についての理解を深めていきたいです。また実技だけでなく、たくさんの知識も得ることができました。知識をしっかり身につけていないと専門的な仕事はできないので、復習も欠かさずにいこうと思います。現在試験は大変ですが、試験を乗り切るのではなく、身についているか確認する、という意識で臨んでいます。学校生活以外にも大変充実した生活を送っております。塾の講師のアルバイトも2年目に入りました。これまでは個別で教えていましたが、今年の夏からは受験生向けの集団授業をさせて頂けることになりました。任せて頂いたことを、しっかりやり遂げられるように、努力していきたいと思います。サークルでは後輩でき、新しいメンバーでの活動がスタートしました。私は部長を任せて頂けることになり、部員と同じ活動をしながらも部長としてまとめる必要があるので忙しく感じます。それでも楽しく活動ができているので、頑張って良い活動をしていけたらと思います。

とおっしゃっておられます。


次の奨学生の方は県庁に勤め大学院に通っておられます。そして全国家畜従生業績発表会で最高賞を取得されました。今までは県名も学校名も書きませんでしたが今回は例外として県名を出させて頂きます。では。

○私は20才の時に奨学金をもらいはじめ今年でもう27才になりました。夢を決意し追いかけ、励み、国家試験を受験し、合格し晴れて念願の獣医師となり、それでもまだ学びたくて、働きながら大学院に通っている、そんな私を壽崎育英財団が見守ってくださっているからこそ今があるのだと思います。本当に心より感謝申し上げます。近況報告は、以前より私は職業として、そして大学院の研究テーマとして豚のオーエスキー病という病気に取り組んでまいりました。宮崎県は1992年よりこの病気と戦っており、長きにわたって取り組みを続け2014年度をもって清浄化を達成しました。私は今後清浄化をどう維持していくか、ということに取り組んでおり、4月に東京にて開催された「第57回全国家畜従生業績発表会」でこれまでの宮崎県の取り組みとこれからの清浄化維持対策についてまとめて発表し、最高賞である「農林水産大臣賞」を受賞することができました。これまでの宮崎県の取り組みが大きく評価される結果となり、取り組んでこられた宮崎県の先輩方の努力が認められたものと思っております。先輩方の頑張りを無駄にしないよう、そして大臣賞の名に恥じないよう、今後も清浄化を維持していきたいと思います。今回の受賞後には各獣医系雑誌から記事の投稿依頼がきており、現在は雑誌投稿用に今回の発表をまとめた原稿を執筆しているところです。無事投稿が承認された暁には、また壽崎育英財団に報告したいと思います。このように私は大学時代より夢であった「獣医師」として「豚」に関する研究や仕事に携わることができています。養豚業界をもっと盛り上げていきたいし、宮崎県の畜産を守ることも夢です。夢は尽きることがありませんが、1つ1つ叶えていけるように今年も励んでいきたいと思います。

と、結んでおられます。
大学院生というより県庁職員としての決意表明の感じも受けましたが、壽崎育英財団の奨学生のお話を読ませて頂きながら、このような近況報告を頂く奨学生にささやかご支援させて頂く財団を末長く守り続けていきたいと決意も新たにさせて頂きました。ありがとうございました。


次の方の近況報告は1カ月の出来事の報告ですが楽しく読ませて頂きました。中身はすべて相手の立場に立っての自分がどうあるべきかを私も勉強させて頂きました。では。

○まず今月の上旬はインターンシップ前ということで企業研究に励みました。また成績発表が不安でしたが前期の全ての単位を取ることができました。また友人がインターンシップ中でストレスが溜まっていたので、話を聞いたり、助言をしたりしました。下旬から始まった印刷会社での5日間のインターンシップでは貴重な経験をさせてもらいました。中小企業で働くことのやりがいや、相手の要望などを聞き出し、形にする過程を垣間見ることが出来ました。最終日には社員の方たちの前で学生にどのように会社をアピールするかをプレゼンしました。社員の方にインタビューを行い、原稿を作っていきました。本番では緊張し、終わった後に社員の方から「上司に怒られた部下のようだった」といわれ、もう少し緊張が顔や声に出ないようにできるようにする、という課題が見つかりました。夏休みを通して取り組んだことは、サークルとバイト、美しい姿勢、所作です。サークルでは11月に学園祭があり、10曲演奏します。そこに向けて夏休みから練習が始まっています。楽譜や演奏の速さが見ただけで少し分かるようになったのでスムーズに練習をすることができています。楽器はタンバリンでひと通りはできるようになったので、全体でできるようになればほぼ完成しそうです。バイトでは10月に京都に行くためになるべく入るようにしました。夏休みということでお客さんが多くなる時間がずれるということもよくあり、食材を切らさないように注意しました。美しい姿勢、所作については、インターンシップが終わってから社会人として働くときに上品であるということが有利になると感じ努力しています。背筋を伸ばすことはもちろん動作をゆっくり丁寧にすることを心がけています。姿勢は前から気にしていたこっとでもあり、比較的長時間でもできるようになってきました。しかし所作については未熟なことが多く、ドアを「両手で」静かに閉めるなど簡単なところから取り組んでいます。またインターンシップでは言葉遣いは丁寧だが、早口なところが惜しいと言われたので、話し方も研究中です。私は聞き直されることが多いので音程や口を開ける大きさに注意していきたいです。

とおっしゃっています。
最後の方はアナウンサーの練習の感じでした。ありがとうございました。いろいろと励んで頂き大物といわれるようになって下さい。


次の方は表面を見るだけでなく、その奥にあるもの、つきつめた原因こそ大切とおっしゃっております。では。

○現在私は2つの大学の大学院の入試に向けて勉強中です。また「犯罪者と家族」というテーマで卒業論文を書くため、様々な論文を読んでいます。以前は大人になって罪を犯した人の心理に興味をもっていましたが、子どもの頃の家庭環境や教育の大切さに気づき、特に非行少年とその家族に注目して卒業論文を書くことにしました。背景にあるものに目を向けずに「犯罪は悪いこと」と決めつけるだけでは何の解決にもならないと思います。また何事においても、その一面を見るだけで判断するのはもったいないことなのではと日々感じます。人々の心に寄り添い、手助けすることが出来る人となれるようより一層気を引き締め勉強に励みます。

とおっしゃっています。
子供も大人も育てて素晴らしい人材にするのは賞賛と激励です。対話して良さをその場で褒める。激励とは激しく励ますこと、怒るではなく、叱ることではないでしょうか。ありがとうございました。

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