平成30年4月13日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

最近の近況報告は東日本大震災で放射能の被害の福島県内の人々に対して「福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプ」これは宮崎市にあるNPO法人が東日本大震災後毎年開催している保養プログラムにボランティアとして参加した報告です。では、

○私は宮崎市にあるNPO法人のボランティア活動に参加いたしました。このNPO法人が東日本大震災から毎年開催している「福島の子どもたち宮崎に来んねキャンプ」という保養プログラムです。今年は8日間の日程で行われました。福島県内在住の4家族と共に、宮崎県内を訪れ、自然の中で思いきり遊びました。子どもたちに特に人気なのが海遊びと公園や農園での落ち葉遊びです。震災からまもなく7年を迎えようとしていますが、福島県では放射能の被害を心配して、子どもたちに、海遊びや公園で遊ぶことなどの外遊びを制限せざるを得ない状況にあります。同時に子どもたちを守ろうと一生懸命に日々を送っているお母さん方がいらっしゃいます。参加者のお母さん方の「福島にいる子どもが落ち葉や土を触った時に子どもを怒ってしまうけれど、宮崎にいると触っても大丈夫なんだ、と安心して見ていることができる」「宮崎に来て初めて子どもを裸足で生活させることができた」「子どものこんなに楽しそうな顔みたことがない」という言葉が印象に残っています。お母さん方のリラックスした表情を見て子どもたちも思いきり遊ぶことができるかもしれません。私は大学1年の頃から、このNPO法人で福島へのボランティアや他の事業のボランティアに参加してきました。東日本大震災から年月が経つにつれボランティアが少なくなり、学生の中でも関心が薄くなっているように感じます。一方で福島県では除染作業や復興作業が続き、生活している方々への精神的ケアもまだまだ必要だと思います。私に出来ることは小さいことかも知れませんが今後も活動を続けていきたいと思っております。

と結んでおられます。
この方は今大学4年生。学業も大変でしょうのに相手の喜ぶことをやり続ける。このお考えはどんなお仕事をなさっても大成功します。どうぞこのお考えを一生もち続け実行して世の為人の為になり素晴らしい人生をおくって下さい。ありがとうございました。


次の方の近況報告は3月から保育のお仕事が始まる。ご自分の息子さんが2歳です。その息子さんの通う保育園での生活発表会で息子さんへの不安と、ご自身が卒業して保育の仕事を重ね合わせたお話を報告して頂きます。

○卒業試験も無事に終り仮卒の期間に突入し、いよいよ残すところは3月の卒業式のみとなりました。私は3月に仕事が始まるので、新生活に向けて必要な物を揃えたり、学校で使ったテキストや道具を整理して片付けたりしながら日々を過ごしています。先日息子が通う保育園の生活発表会がありました。まだ2歳という年令と本人の内弁慶な性格から「ちゃんと人前で踊れるかな」「泣かないでステージに立てるかな」と楽しみな反面、心配な気持ちの方が強くありました。いざ息子の出番が来てカーテンが開き音楽が流れると、私が想像していた息子の姿とは全く違い、楽しそうに最後まで音楽に合わせて踊りきる姿を見て、成長を感じ、感動で涙が出ました。踊りが好きだとは知っていたけれど、こんなにしっかりと拍子もとれて、体全体で様々な動きをすることができ、さらに人前で堂々とそれを表現できるなんて知らなかった息子の一面を見ることが出来ました。それと同時に私がこれから目指す保育とは“こういうことなんだ”と思った瞬間でした。子どもの良いところを伸ばし、また子どもの持つ無限の可能性をどう引き出してあげるかが保育者の役目だと思いました。子どもが成長すると共に出会うであろう困難や問題に自ら積極的に挑み、そこで得たものを自分の糧として、将来の可能性を広げつつ、また進んでいけるよう気持の強さを持って欲しいと私は願います。幼少期の頃から肯定的にその子らしさを伸ばしてあげることが自信を持つことへと繋がると考えるので、そんな保育者になりたいと改めて思いました。この初心を忘れずに保育者としての第一歩を踏み出していきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
腹を痛めた我が子の成長に涙する母親の保育。自ら保育者として教える子ども等の母親がその成長に涙する。我が子が教師?この報告をなさった奨学生は素晴らしい保育者となることを信じます。頑張ってください。ありがとうございました。


次の方の近況報告は母校の小学校が今年度で閉校になるため、最後の運動会でのお話と口惜しさの為か、その対策とも思えるお考えを報告し、明治維新が150年目の節目に。大河ドラマ「西郷どん」(セゴドン)のお話など、鹿児島の素晴らしさが全国に伝わります。鹿児島県に過疎の町村がなくなると良いなと思います。では、

○近況報告は私の母校の小学校での運動会に参加して感じたことを書かせて頂きます。母校の小学校は今年度で閉校となるため最後の運動会となりました。最後の運動会は例年以上に地域住民や卒業生の参加もあり、また人で作った文字のドローンによる空撮などの記念企画も行われるなど、思い出に残る行事となりました。この運動会や、また文化祭などの学校行事は地域行事も兼ねて行われるため、準備、企画の段階から地域住民と共に進められます。そのためこの学校行事が無くなってしまうのは、地域住民にとっても寂しいことなのではないかと思います。こうした少子高齢化、過疎化の影響が特に強い地方の地域に住む1人の住民として大事なことは、地域の伝統や文化を確実に伝えていく努力をすることではないかと思います。積極的に地域住民と交流することで、先人の知恵や技術を受け継いでいくことが重要だと思います。そのためには、まず地域のことをよく知ることが必要となります。私自身以前住んでいた地域の歴史や文化について、何も知らなかったということを鹿児島県に来て初めて自覚し反省しました。今年2018年は「明治維新150周年」という節目を迎えること。またNHKの大河ドラマ「西郷どん」が放送されることもあり、全国的に鹿児島県が注目される年でもあります。これを1つのきっかけとして地域の伝統や文化を県外の人にアピールできるよう、地域住民が意識を高めて行動していくことが求められるのではないかと思います。私自身も、もう1度自分の行動を振り返って、地域に貢献できることを考えていきます。

と論じておられ、切歯扼腕のお気持ちがよく表現されております。「明治維新150周年」は鹿児島の大西郷さまが主役と申し上げて良い。鹿児島県、市あげてお祝いをなさるようにお見受けいたします。小学校の閉校のない鹿児島県になると良いなとお祈りをする気持ちです。ありがとうございました。
トップページ
寿崎育英財団とは
理事長挨拶
募集要項
お問い合わせ
寿崎育英財団各県案内
私を語る
 商業界

 寿屋OB会

 ロータリー

 理事長からの
 メッセージ


寿崎育英財団
住所 熊本市中央区水前寺6−1−38
TEL/FAX 096-340-8520

Copyright(C)2010 寿崎育英財団 All rights reserved.