平成30年4月13日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

桜が美しく楽しい季節です。卒業なさった方で就職なさった方は先輩も上司も社長も喜んで頂けることを探して下さい。昇格して新しい学年になった方々、準備がたいへんでしょう、頑張って下さい。そして皆さんで桜を楽しんで下さい。

最初の報告者は留学生です。日本の字も立派。日本語もお上手な方です。

○まず今月の3日、やっと日本語能力試験を受けました。自分はかなり自信があるので、きっと受かるだろうと思います。能力試験を受けたあと、本当に楽になりました。しかし、これは1つの目標を達成したということで、次の目標に向け頑張らなければならないと思います。今はグループワークで様々な悩みがあります。それを乗り越えなければいけません。なぜかというと、自分はけっこう気が強い人ですし、非常にいい結果、いい成績を目指しているので、あまりやる気のない人や、言い訳をよくする人と同じグループになったら、結構頭にくるからです。しかしこれは自分が何とかして成長しなければいけない所です。グループワークは素晴らしい勉強になります。その理由は、他の人から色々学べるだけでなく、どのように人間関係を円滑に築くのかも自分で探って、その能力を身につけることができるからです。また最近は将来のことをよく考えるようになりました。このような考えをもつきっかけになったのは、最近MBTIというテストをうけて、自分についてよりよく知ることが出来たからです。将来について、自分が色々考えて出した結論は認定会計士になるために仕事経験が必要です。そのため卒業した後は就職するべきです。2年や3年間就職した後、会計士の資格証をとり、それから大学院にいきます。やはり自分の中では勉強が好きですが、理論だけ学ぶのは無駄だということに気付いたからです。現実と理論はかなり差があって、仕事の経験がないとより深い理論を理解することはできません。また学校にいきたいだけで勉強が出来るわけではない。勉強したい人は、どこでも勉強することができるということが分かったからです。もっと近い目標は4年生になった時にCFAという金融と会計に関する試験に受かることです。それを目指して頑張ります。

とおっしゃっておられます。
この奨学生の方はご自分のお国でも優秀な方だったのだろうと思いました。負け嫌いの性格でやる気のない人言い訳する人、大嫌いな感じの奨学生です。目標についても近い目標、大大目標など私も勉強させて頂きました。ありがとうございました。


次の方は少し長い報告ですが勉強になりますのでお読みください。では、

○私も成人式に参加してきました。両親と祖父母が用意してくれた振袖に身を包み、式に出かけなつかしい友達と話ができ本当に幸せな1日でした。家を出る時、少し恥ずかしかったですが親に「20年間ありがとう」と言いました。やはり気持ちを言葉にするというのは大切だなあと心から思いました。その日は式で中学時代共に部活動に励んだ仲間も集まって話すことができ(私は演劇部でした)「あの頃は、あの頃なりに色々あったけど頑張って良かったな」と思えました。他にもたくさんの友達と思い出話をして私にもこんなかけがえのないものが沢山あったんだ、と気付くことができ、今あるものを当たり前と思わずに感謝して生きていこうと心に誓った日でした。また式のあとは両方の祖父母の家に行き、振袖姿を見せてきました。どちらの祖父母も嘘みたいに何度もほめてくれて、とても嬉しかったです。父方の祖父はもう亡くなってしまっているので、お参りして伝えましたが、やはり祖父にも見てほしかったなあという思いはあります。それでも亡くなってもう5年ですが、ふとした瞬間に祖父が頭の中に出てきて励ましてくれている気がする時があります。だからきっと私の振袖姿も普段の様子も遠くから見てくれていると信じて、今生きている祖父母にも恩返しできるよう立派な大人になっていきたいです。次にサークルでのニュースがあります。私の所属するアカペラサークルで審査に通ったバンドだけが出演できるライブ”Winter Live 2018”に出演できることになりました。私が入部してから、ずっと頑張っているバンド「うーろんちゃ」で、5分間の審査で通ったのです。本当に嬉しいです。今までたった1年ですが辞めたいと思うようなことは何度かあって、その苦しい中でも続けてきた私が最も思い入れのあるバンドです。正直、最初は一部の先輩方をさしおいて決まった出演を手放しには喜べず不安が大きかったです。でも今はバンドのメンバーの皆とよく話合って私たちらしく頑張ってこのステージを成功させようということになりました。発表があったのが1月9日で、それからはずっと練習時間を増やしていて、みんな気合が入っています。ライブ本番は2月18日です。もちろん勉学第一優先という私たちのスタンスは変わっていないので勉強もしっかりしながら本番に向けて準備していこうと思います。次はルールの厳格さや覚える仕事が多いアルバイトです。12月末にバリスタ認定試験に合格し、先日納得のいく仕事ができた1日がありました。ほんの少しのミスもなく仕事を遂行することが出来たのです。ミスしないなんて当たり前のことだと思われるかもしれませんが、私の仕事の中には「習うより慣れろ」で教えられていないことが、つい最近まで毎回でてきていて、私としてはそれが出てくるのも、ミスをした時のような感覚でした。自分の不十分さを感じる、といった方がいいのかもしれません。しかしそれがない日がやっと来てほっとしました。もちろんこれで自分が完璧だとは思っていませんが、正直なところ、悔し涙を流すことの多かった最近の自分としては、少しの達成感を感じられました。これからもスターバックスでは季節ごとに新しいメニューが出て勉強は続いていきますが理想の接客へ向けて日々努力していきます。最後は看護の勉強についてです。初めての病院実習が2月19日からに決まり現実味を帯びてきました。つい先日洗髪の実技練習を友達とやって、早くも緊張してきたところです。私は出席番号の関係で、歯科口腔外科、泌尿科に配属されることになりました。実習までに少しでもそこの知識を深めておきたいと思います。今はテスト期間で特に専門は覚えることが多すぎて目がまわりそうですが、将来への自分の自己投資だと思って頑張ります。

とおっしゃっておられます。
書き写している間にこの方は学生さんだろうかと思いましたが、最後のお話でよく分かりました。貴重なお話をたくさんありがとうございました。


次の方もアルバイトでアパレルのお話です。私も若い頃総合店の中でアパレルもあり散々苦労をさせられました事もありましたが、社員も苦労は同じだなと思い写させて頂きました。では、

○私は今月サークル活動やインターンシップといった活動が一旦落ち着いたこともあり、自分の時間をゆっくり過ごしています。私は現在アパレルのアルバイトをしています。接客をどのようにしたらいいのか、先輩に教わりながら業務に努めています。私にとってアルバイトで得た接客力の影響は大きく「いかに相手の要望に応えられるか」ということを実際の現場で学ぶことができたと思います。初めは興味で始めたアパレルの仕事ですが、今の私はここでの経験が自分自身の強みにもなりました。自分自身の強みはすぐに得られるものではありません。そのためこれまでの自分の生活を改めて見直し自分自身の強みを見つけていきたいと思っています。これはアルバイトで得たものだけでなく日頃の大学生活で発見した自分の長所であったり、周囲の言葉から得た長所も含めてです。何か1つ大きな強みを持つことも大事なのかもしれません。しかしもっと多くの強みを見つけていき、その中で「これだけは負けない」と思う自分にしかない強みを見つけていきたいです。

とおっしゃっておられます。
昔私が寿屋の社長をしておりました時、アパレル部門で1億円以上売り上げる方が居ました。後に独立してお店を開いておりました。大変評判の良いお店でした。婦人のお洋服ですが、似合わない品は売ることを断っていたそうです。お客様に絶大な信頼を得たこと。そしてそんなお客様が知人に良さを話す。そのような結果が年商1億円を越す数字を毎年出していたのです。この奨学生の方、ご自分の強みを発揮なされば、なさるお仕事は大成功間違いないと思いました。ありがとうございました。

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