平成30年4月13日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

車やバスで移動しますと桜見物をしながらバスなどに乗っておる今日この頃でございます。学生の皆様は大学構内の桜を見ながらの通学ですから特別に桜を愛でるのは家族や友達と一緒に桜の木の下で座を作って桜見を楽しむ時だろうなと思います。

最初の報告の方は印象に残った奨学生指導会から始まります。では、

○先月は素晴らしい先生方と奨学生の皆さんにお会いする機会を設けて下さってありがとうございました。今回もいろいろなお話や話し方から学ぶことがとても多く充実した時間を過ごすことができました。お食事も大変おいしく心も身体も満たされた1日でした。ありがとうございました。先日の会でもお話させて頂きましたが、新しい年を迎え今年の目標を3つたてました。1つ目は今を全力で生きること。2つ目が考えるよりも先に行動すること。3つ目は客観的に自分を知るということです。昨年11月から病棟での実習がはじまり日々新しい知識や先生のお話を聞きもらすまいと毎日必死に過ごしています。とにかく毎日一生懸命に与えられた機会に向き合うことで大きく成長できるとおもいます。患者さんから病歴や日々の生活についてお話をうかがう仕事をまかされているのですが、患者さんに初めて会う学生がお話していただくため、まず挨拶。それに目を見ることがとても大切だと感じます。患者さんに対してだけでなく、私の周りの方に気持ちよく過ごして頂くためにも、挨拶を自分からすること、進んで話しかけることをしたいと思っています。また客観的に自分を知るということですが、実習や日々の生活を通じて私の思っている私と、周りの人々からみた私がちがう、と感じることが少なからずあります。私の立場からだけでなく、周りの人の立場から物事を考えて行動することができれば、理事長が日頃おっしゃっている「人のため相手の立場から」になることができると思います。お掃除や日々の課題、ちょっとした雑談など何でも良いので、皆がやる前に行動して少しでも周囲の人に気持ちよく過ごしてもらえるような私になりたいです。

とおっしゃっておられます。
この方の人生観は相手の立場で考え、相手が喜ぶ毎日でありたい、とおっしゃっておられます。昔自動車王と言われたフォード一世の残した言葉に「若し世の中に成功の秘訣があるとすれば、それは自分の立場に立って考えるのではなく相手の立場に立って考える能力」と私は教わりました。私も事業経営はこれを人生観とやってきました。立派なお考えの医学生の方、何をしても成功なさる方だと思いました。


次の方は「初めて」という言葉は失敗も当たり前と思いがち、このような先入観をもたず、ためらわず挑戦すべきだとおっしゃるお方です。では、

○私は今年の4月の博士課程4年となるため、現在は論文の執筆に打ち込んでいるところです。過去のデータを整理し、必要なものを取捨選択して自分の論旨に沿うように文章を展開していく。時間がかかりますが面白い作業です。プライベートでは先日広島県にスキーをしに行きました。ツアーで行ったので、狭い社内で7時間ほどゆられて朝を迎え(夜行バス)、早朝からゲレンデでスキーをしました。南国育ちの私はこれまでスキーなどウインタースポーツの経験はなく、今回初めてスキーをしました。経験者の方に教えてもらったおかげで、すぐに滑れるようになり転ぶこともなく1日滑りきることができました。年を経るごとに「初めて」の経験というのは減ってくるものですが、これからも「初めて」のことに先入観をもたず、ためらわず、どんどん挑戦していきたい、と感じました。そして教えてくれる人が居る時は素直に教えを聞き、まずは真似をし、おごらず、排他的にならず受け入れることが上達の近道だと今回のスキーを通じて学びました。先月は隣国韓国で平昌オリンピックが開催されていました。羽生結弦選手のオリンピック2連覇や小平奈緒選手の羽生選手に続く金メダル受賞といった過去最多メダル獲得に日本中が熱狂した1カ月でした。競技に挑む姿勢や張りつめた緊張感はもちろんでしたが、選手たちの競技後のインタビューでの言葉に胸をうたれました。たとえメダルをとっても決しておごることなく周囲への感謝を口にする姿や、惜しくもメダルが手が届かなくても、くさらず次のリベンジを口にする姿。身につまされる思いでした。私も謙虚にひたむきに夢に向かって頑張ります!!

とおっしゃっております。
「初めて」なんての言葉は使うな。と私が言われている感じでした。何につけても挑戦、挑戦と行動第一の方。素晴らしい方が我々財団の奨学生でいらっしゃる。ありがたいことです。ありがとうございます。


次の方は重症心身障害者は反応がない。この支援は笑顔しかない。「こんなに毎日笑顔でいられる仕事はほかにはない」とおっしゃる奨学生の報告です。では、

○2週間ほど障害者(児)施設で保育実習を経験しました。多くが重症心身障害者の方で、障がいの特徴も年齢も個性も大きく異なる中で、いかにしてコミュニケーションをとっていったら良いのか、最初は戸惑いました。しかし例えば言語だけに頼らず音やリズムで意思疎通の方法があることを先生方の姿から学び実践することで、利用者の方々っと心を通わせ関係性を築くことができるようになったと感じています。また施設における保育士の役割は実に多様であることも学びました。日々の生活の質の向上はもちろん、保護者のケア。地域の方との架け橋としての仕事など、個々の利用者の方だけを対象とするのではなく、その家族に寄り添い、また社会において障害のある方々がどう受け入れられ、どう生きるべきかを考えながら保育士の先生方は働いておられました。忙しい中でも笑顔な先生が多く理由を尋ねたところ「私たちが笑顔だと利用者の方も楽しいと思う。こんなに毎日笑顔でいられる仕事はないわよ」とのお答えでした。多くの反応を得ることができない重症心身障がい者への支援において、反応がないから、こちらも無表情になるのではなく、全身を使って楽しい雰囲気を伝え、少しでも快適に過ごしてもらいたいと願う熱意を感じました。実習でのたくさんのことを学びを大事に今後も勉学に励んでいきたいと思います。

と実習での体験を報告して頂きました。
障がい者の害と書かない意味も自分が健全である、なるが故かな。読ませて頂き、写させて頂きながら天に感謝し、合掌しておりました。ありがとうございます。


次の方は就職活動での合同説明会でこれこそ自分の希望する職業だと聞いた時、胸の高鳴りを覚えた会社のお話です。では、

◯合同説明会の際に「福祉器具の知識を持っていたら福祉施設で働いた時に役立つ」という軽い気持ちで、その企業のブースを訪れたことがきっかけです。その企業は営業職を募集していました。私ははじめ営業職にあまり良いイメージを抱いていませんでした。(偏見になりますが)営業職はノルマがあり、そのノルマに向かって無理やりにでも顧客を集める職業だと感じていたからです。しかしその企業の営業職にはまずノルマがないことが分かりました。またどちらかというと日々の生活で困ったこと、相談された方に対して営業職の方が働きかけるというスタンスでした。私はこの企業の話を聞いたときに胸が高鳴るのが分かりました。「私のやりたいことはこれなのではないか」と純粋に感ずることができました。これからは少子高齢化社会となっていきます。それは紛れもない事実です。そんな中で必要とされるのは介護される当事者や介護を行う家族やヘルパーの負担を軽減することだと思いました。この企業はこれから益々需要が高まっていく将来性のある企業だと感じました。現時点ではその企業の営業職が私の第一志望先となっています。今までは「福祉の職業に就きたい」と漠然とした理想を掲げての就職活動でしたが、現在は「○○の営業職で福祉に携わり、日々の家庭生活において困っている方の役に立ちたい」という明確な、目標があり、就職活動にも張りが出ています。第一志望の就職先に合格できるようにこれからも就職活動に励んでいきたいと思っています。

とおっしゃっています。
この方こそ○○という企業に合格すべき人材であり、入社した暁には説得力のある実力を発揮され社内トップの営業マンになることは間違いないことです。おめでとうございます。ありがとうございました。
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