平成30年5月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

「花は桜木、人は武士」若い頃こんな言葉を教わりました。いまの時期4月、いさぎよく散る桜ふぶきの最中です。今回の近況報告は卒業なさる方も多く、大学での思い出の素晴らしさ。そして毎月書く報告では月々のご自身の想いなどを書き残す大切さが身につきました。そして今回の報告が奨学生として最後になります。と、ほろっとなる瞬間です。皆様プラス発想の方々ばかりでした。私こそ有難うございます、と申し上げます。私の事業経営の体験は社員お1人お1人「お客様に喜んで頂くことが仕事です」と言い続けて参りました。社員は自分流にどんなにすればお客様から喜んで頂けるか。を毎日考え続け実行し続けたのです。職業にお就きになったら自分以外に喜んで頂くことを考え実行。社長も部長も課長も同僚、そして部下も同じです。又、私の教わった事に「損得より善悪が先」金儲けが目的ではない、儲けは後からついてくる、と。

ちょっと長くなりましたが最初の方は大学生として最後の月(3月)。県警本部で感謝状を頂いた事と4年間の学業とアルバイトの両立が出来た報告です。では、

○今月は大学生として最後の月で特に印象に残っていることが2つあります。1つ目は鹿児島県警察本部で感謝状を贈呈されました。このボランティア活動に参加してきました。少年サポート活動に積極的に取り組み、少年の非行防止と健全育成に大きく貢献したということで、感謝状を贈呈されました。このボランティア活動を通して、私は特にコミュニケーション能力を高めることができたのではないか、と思います。具体的には、色々な事情を抱えた少年達に対してどのように話しかけたらいいのか、ということや、心を開いてもらうきっかけの作り方など学ぶことが出来ました。また普段できない経験をたくさんしたことで自分の視野を広げることもできました。2つ目は大学を卒業することができたことです。私はこの4年間、真面目に学業に励み、アルバイトと両立をしたことで様々な経験と知識を得ることができました。この4年間で培った経験を生かして、社会人として頑張りたいと思います。

とおっしゃっておられます。
県警本部から感謝状を頂くことは我々にとっても最高の歓び、誇りです。プラスして大変勉強になったことは、少年がいろいろな事情を抱いた人です。この少年の心を開かせる体験は長い人生で貴重な勉強になったと思います。おめでとうございます。頑張ってください。


次の方です。目標に向かって挑戦、挑戦の学生生活。何につけても人並以上になりたいとおっしゃる方の近況報告です。では、

○いよいよ春季休業も終わり、新しい年度が始まろうとしています。新年度ではまた1つずつ積み重ねて行こうと思います。まずは学業面において、これまで以上に英語上級者を目指していきたいです。近年のグローバル化に伴って、将来の社会改変を予測し、それが必要と私は考えています。しっかりPDCAを実行して、弱点や足りない部分を改善していきたいと思います。また、パソコンを扱う業務力を養いたいと思います。まだまだパソコンを扱いきれていないところがあるので、社会人になる前に人並み以上にできるようになりたいと思います。次に何か1つ法学で得意な分野を見つけたいです。近年の働き方を勘案して、これからは自力で労務管理を出来る必要があるのではないか、と考えています。また労災で悩んでいる人の助けにもなりたいです。他方で塾のアルバイトでは新規開校2年目の塾ですが、公立高校、国立大学、全員合格を達成させることができました。連日保護者が直接挨拶に来てくださり喜びの声を直に受け止めることができました。なかなかできない仕事も経験することができました。この場を人間形成の場として自己成長を果たせたのではないか、と考えています。4年間の学生生活で学んだことはきちんと私の糧となっています。これを活かして来年度以降さらに飛躍したいところです。日々改善を尽くしてまいります。またご縁がありましたら、ご挨拶させて頂きたく思っています。これからも私は夢、目標に向かって挑戦いたします。

とおっしゃっておられます。
PDCAをまわすからか塾のアルバイトでありながら公立高校、国立大学全員合格させ得たのだろうか、など考えさせられました。また、世の成功した方々のお話は夢、目標に向かって挑戦し続けたから、とおっしゃっておられます。この報告をなさった学生様も人生において何をなさっても成功なさるお方だと思いました。ありがとうございました。


次の方、定時制高校で授業終了が夜9時15分。その後に国家資格の試験勉強とその合格の喜びに私も手を叩いて喜ぶ。組織についてのご苦労について色々と報告を頂きました。では、

○最初に報告したいことは、社会福祉士の国家資格に合格することができました。受験資格を得て、その後に大学院進学、論文の執筆があり、受験を見送る年もありました。また現在アルバイトをしております。定時制の高校の特別支援教育支援員を担当し、授業終了が9時15分です。国家資格の試験勉強は定時制高校の任務が終わり、その後にしていました。大学に戻ると受験する仲間がいて、仲間と共に切磋琢磨して受験の日を迎えることができました。合格発表までの40日間は、いつも気がかりで落ち着かない日々だったことを思い出します。そして結果は郵便で届きます。不合格であればハガキ1枚。合格であれば封筒です。待ちに待った封筒が届き開いてみると「合格」という文字が目に入ってきました。19教科の試験勉強から解放される喜びと共に合格の喜びがじわじわと広がりました。私と共に受験した仲間は誰も受かっておらず、手放しで喜ぶことはできない状況でもありました。次の報告に入ります。前にも書きましたが、私は高校に勤務しています。組織にはどうしても派閥が生まれるようです。味方を集めることは良いことだと思います。しかし方向性を間違うと対立が生じたり内部分裂がおこります。私はどこにも所属しない、無所属を貫きたいと思います。しかしなぜでしょうか。無所属派の居場所は少なく発言しようものなら、たたかれそうな雰囲気さえあります。一方でリーダーと呼ばれる人の違いを考えてみます。リーダーは自ら自分の行動を律し、何にもなびかず真の追及をしていく人だと思います。人から何かを言われてぐらつくようではまだまだ人生修業が足りないのでしょう。心から自分が強くなりたいです。外見の強さや権力ではなく、弱い者には優しく、強いものには立ち向かうような芯の通ったそういう人になりたいです。理不尽なことを言われても受け流し、勉強の身であることを忘れず、人々には頭を低くしていこうと思います。以上が年度末に自分で感じたことであり、来年度の目標としたいです。

この奨学生の方9時15分までお仕事、それから受験勉強、そして合格が自分1人。私の経験から考えて、これが当たり前だったかとも思いますが、目的達成の奨学生として凄い方だと思います。社会に出て、この調子を忘れず体には十分気をつけ後輩の目標の人になるよう頑張って下さい。ありがとうございました。

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