平成30年5月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

学業の時間のため、とれにくいこの桜の時。桜見物はゆっくり出来ましたでしょうか。年寄りの私はジックリ桜を楽しませて頂きました。有難いことでございました。皆様の近況報告を写させて頂きながら医学の関係の方が多い感じがします。医学関係の方々は自分のことより1人の患者様が少しでも早く快方に向かって下さる為、すべて自分におきかえて考えての学業だったのでしょう。その他の学業の方々も如何に世の為、人の為にお役に立てる学業に真剣に取り組んでおられます。近況報告を読ませて頂きながら、感激する奨学生の方々ばかりです。

最初の方は印象に残った奨学生指導会の思い出話に沿って、人の為に働ける臨床検査技師を目指すお話。そして最後が子ども2人いる方と結婚なさって1年。悪戦苦闘?(失礼)なさっておられるお話です。では、

○行動を考えております。今回の会に参加させて頂いて「まだ3倍は頑張れる」そのような強い気持ちが大きくなりました。今までのように目の前にあることを1つ1つ精一杯やりきるという気持ちは忘れず、これからは目標を明確にしていきたいと思います。今月は病院での実習が無事に終了したため、学内で実習を行っています。遺伝子検査学という実習で自分のDNAを抽出して染色体の型を判断したり、市販の肉の種類をDNAの並び方で区別したりします。私が今まで行ってきた実習は病気の検査や診断に関わるもので、健康な方とは健康診断での検査くらいでしか関わることのないものでした。病院や専門機関での検査が主でした。しかし今回実習では親子鑑定、遺伝子組み換え食品の真偽、食品偽装、集団食中毒の菌種の特定など、とても身近で安心、安全に生活するために重要な検査である、と実感するものばかりでした。私は将来病院に就職して、病気の早期発見に寄与したいと考えていますが、こういう形で社会に貢献するという形もあるのだと分かりました。今年は就職活動が始まりますが、自分が将来どのようになりたいのか、何をしたいのか、改めて見つめ直す時だと思います。今知っていることだけでなく、支援センターの先生方や先輩方に積極的に意見を頂き考えていきたいです。国家試験に合格することは、絶対的な目標ですが、それだけにとらわれず何のために学びたいのか検査技師になって、どうしたいのかをきちんと考えて自分のための勉強をしていこうと思います。そして将来は誰かのために働ける臨床検査技師を目指します。私ごとですが、3才と5才の子どもの面倒を見始めて1年になりました。私はまだ子どもを育てられるような器ではありませんが、毎日毎日ふたりと共に学びながら頑張っています。3才の子はまだ意志の疎通が難しいこともあり、毎日が戦いのようです。課題が終わらない時、テストの多い時などは「なかなか食べてくれない。お風呂に入ってくれない。服を着ない。とりあえず全てにイヤ!!と言う事。寝てくれないこと。朝早く起きて作ったお弁当もひっくり返される事。」などがとても重く感じ泣きたくなります。私がふたりのためにと思いしてあげている、という考えがどうしても、どこかにあるのだと思います。それなのに分かってくれない、というのは私のエゴです。落ち着いて、ふたりの顔を見て反省する毎日です。私はこれまで正しいこと、優しいことをするように、と考えて行動していましたが、それは自分のためでした。この1年間で、ふたりのために恥じない私でありたい、何を聞かれても、見られても胸を張って答えられる姿でいたいと思うようになりました。人としてどうありたいのか、どうしてそうなりたいのか、これからも1つ1つ考え成長していきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
私翁(じじ)として孫娘の苦労している姿を写させて頂きながら涙ぐみます。腹を痛めていない我が子。何かをしたら、大好き大好きと言いながら抱きしめてあげること度々。など考えたものです。ありがとうございました。


次の方は奨学生指導会での思い出や決意のお話や中学校の先生になるため、先生方を多く尋ねてお話を聞くことなど、気合いの入った報告です。では、

○2月に壽崎育英財団奨学生指導会や、熊本県教員採用選考考査説明会、学内演奏実技試験など私自身を大きく成長させてくれるイベントがあり、とても充実していました。ニュースカイホテルで開かれた財団の奨学生指導会に私も参加させて頂きました。理事長はじめ沢山の先生方の素晴らしく情熱溢れるお話に私はとても感動しました。特に印象に残っているお話は理事長のおっしゃった「今頑張っていることの更に3倍頑張らないと本当の力は発揮できない!」です。私自身、良く頑張ったと物事が終わった時思います。その為にも今の頑張りの300パーセント頑張らなければいけないなと強く痛感することができました。常に1歩前に進めるよう、これから学業や演奏実技を努力していこうと思います。また他大学の奨学生の頑張りを沢山聞くことができ私自身も負けず、何事にも積極的の前に向いていこうという気持ちになれました。この奨学生指導会は素晴らしい先生方の情熱溢れる、お話を聞くことができ、また同年代の頑張りを聞くことができる私にとって、とても有意義な会です。指導会のおかげで私自身初心に戻り、心機一転今年は1年頑張っていこうという気持ちになれます。改めて奨学生指導会を開いて下さった壽崎育英財団。そして沢山の先生方に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。壽崎育英財団奨学生として何事にも諦めず努力し、向上心をもって頑張っていこうと思います。自分にできることを精一杯やり遂げます!!次は熊本県庁にて「平成29年度熊本県教員採用選考説明会が開催されました。私は今年熊本県教育採用試験中学音楽を受験するので、傾向と対策、また熊本県の教員のあり方はどのようなものか再度確認する為、説明会に参加しました。まず最初に全体説明会が行われました。今年の教員採用選考考査概要の説明の後に、今現在、学校現場で働いておられる2人の先生が授業づくりをする上で気をつけていることなどをパワーポイントを使って説明して下さいました。2人の先生が授業づくりを展開する上で大切にしていることは「生徒主体に授業を展開すること!!」と共通しておっしゃいました。教師が一方的に教え生徒が受け身の授業では学習の内容理解が不十分となります。生徒が主体的に音楽の授業に参加できるよう、グループ活動や発表の場を授業計画の中で沢山取り入れることにより、内容の濃い授業が期待できる、と2人の先生はおっしゃいました。私も教育の現場に立った時は、生徒が主体的に音楽の授業に取り組んでもらえるよう、グループ活動や発表などを沢山取り入れた授業を展開していこうと思います。次に小中高に分かれて、現場の先生の生の声を聞く機会が設けられました。私は中学部の先生のお話を聞くことができました。阿蘇中学校で技術を担当されている先生だそうです。教員採用試験は5回目の挑戦で合格したとのこと。やはり教員採用試験は狭き門だなと強く痛感しました。臨時採用として働いた経験。また校長先生、教頭先生など沢山の応援のお陰で合格につながったとのことでした。何事にも諦めず、どんどんチャレンジ、どんどん勉強することが教員採用試験合格の近道であると学ぶことができました。教員採用試験まで後残りわずかですが、悔いなく終われるよう学業にしっかり専念します。21日には学内演奏実技試験がありました。私はフルートを専攻しているので、H・Wヘンツ作曲の「ソナチネ」で試験に臨みました。とてもコミカルな施律と織細で美しい施律が交互に楽曲に現れ演奏してとても楽しかったです。音楽を演奏する上で「表現」はとても大切なことです。音楽の「表現」とは強弱、音色、さまざまな要素を指します。「表現」はよく自分の思う3倍以上の表現を演奏で出さなければならないと言われます。3倍以上の表現をすることにより聴く側にとっては丁度よい表現、演奏となります。この教えは指導会で教わったことと共通するところがあるなあと思います。私は本番当日3倍以上の表現を演奏で出すことができ、悔いなく試験を終えることができました。試験の審査をして下さった先生方の講評も良かったので悔いはありません。この経験を生かし、これからも自分なりの音楽の日々を磨き続けます。

とおっしゃっておられます。
報告なさった1つ1つ凄い魅力を感じる。卒業して中学の先生になられてもピカ一の先生と言われるでしょう。独立して何をなさっても大成功間違いないお方とお見受けいたします。ありがとうございました。



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