平成31年2月25日①
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

平成31年新年おめでとうございます。平成最後の大晦日如何お過ごしでございましょうか。お忙しい事でございましたでしょう。お元気が何よりでございます。平成31年1月は平成30年度最後の奨学生の皆様と理事役員先生方のお集りの勉強会があります。先生方の素晴らしい人生観、事業観のお話が頂けるのと奨学生皆様の力強く頼もしいお一人お一人の報告をうかがうことが出来る私にとって得難い勉強の場です。ほんとうに有難い私の人生でございます。奨学生の皆様も忙しい中ご出席をお待ちいたします。では皆様の近況報告を写させて頂きます。

最初の方はアルバイトでお給料を頂くプロとして大切なことは愛であると結んでおられます。では、

○今月の近況報告としまして、最近学んでいる人間性や経験についてご報告いたします。私は9月より新しいアルバイトを大手のカフェ店舗にてはじめさせて頂きました。そこでは様々なお客様と接する事ができ、よりよい接客を学んでおります。そしてお給料を頂くプロとして大切なことを改めて学んでおります。そのようななかで、私のプロとしての意識が挨拶や動作手順、お声かけ等、きめ細かなところにまで及ばないことが少々ある事にも気づかされ反省する機会も与えられました。私はこのアルバイトを通じて人間性もより一層高めるべく、細かなことにも気付き対応できるプロとしての意識を高めたいと考えております。また最近学んだ一人間としての重要な事項は「愛」です。最近私はキリストの教典である聖書を読む習慣をもっており、その中で「愛」について学ぶときがありました。聖書では「たとい私が持っている物の全部で貧しい人たちに分け与え私の体を焼かれるために渡しても愛がなければ何の役にも立ちません。」という箇所や「愛は寛容であり。愛は親切です。愛は妬みません。愛は自慢せず。傲慢になりません。礼儀に反する事をせず・・・」という箇所があります。私はこのような箇所を読み「はたして私が愛を持った生き方が出来ているのか」と問い私の不十分さを覚えました。そして、これからは家族・友人・知人をはじめどのような人にも「愛」を持つことを覚えたいと考えました。最後に貴財団の皆様が「愛」をもって私をご支援して下さっている事に感謝いたします。皆様のご支援を覚えながらより一層、心身ともに成長できますように精進させて頂きます。

とおっしゃっておられます。
実は昨年が明治維新150周年でした。昨年九州沖縄連合同友会(商業界の下部組織)で商業界ゼミナールを鹿児島で行いました。お陰様で西郷隆盛公の勉強もさせて頂きました。「敬天愛人」天を敬い天の大原則を実行し、自分と同じように人々を愛する。奨学生の近況報告を読み返し写させて頂きながら愛について詳しく勉強させて頂きました。恥かしい自分がよくわかりました。ありがとうございました。


次の方は論文執筆中5日間の人間ドックに入る勇気のいることです。結果は上々、良かったです。では、

○先月末に1つ論文を書き上げ(博士論文の一部)学会誌投稿のために入稿を終えたところです。指導教授の教えで「学会誌に論文の一部を投稿していくと論文が出来上がる」ということです。論文執筆は慣れておらず、ペース配分も分からず、夏から10月末までノンストップで走ってまいりました。心身共に疲労しているのは自覚しつつもいつか人間ドックを受ければいいだろうと考えておりました。ふと体のメンテナンスをしてみようと思い立ち、初稿が上がるまでの束の間を利用して5日間入院することにしました。体質改善を目的として。入院すると食事の見直し、運動を取り入れた生活、血圧の管理など普段は「できているだろう」と軽く考えていたことを再確認できました。通常低血圧気味だったと認識していたのが、やや血圧も上昇しており、最近の不調のサインであることもわかりました。普段の食事運動睡眠の大切さがよくわかり意識の改善になりました。5日間の入院を終えると体重が少し減り、体が軽くなりました。血液中の悪玉コレステロール値も減りました。5日間も家を空け論文執筆も一旦止めるということはとても勇気のいることでした。体を一時リセットできたことで、頭もスッキリしてきました。今年を振り返ると年始から忙しく取捨選択も荒くなっていたと思います。今後の論文構成をどうするか、効率よく進めるにはどのようにするかと見直しを立てる機会にもなりました。退院後は少し気になっていた脳のMRI検査を受け「正常」だと診断を受け一安心致しました。これから論文執筆の佳境に入っていきます。体が資本となるので今回の一旦停止のようなメンテナンス期間を取れたことはとても良かったと思います。「がんばります!」とよく言いますが健康な身体があってこそ。この一か月は身体のメンテナンスに重きをおきました。かけがえのない何かに気づくことができました。リフレッシュ出来ましたので心新たに精進していきたいと思います。

論文執筆中よほど体に自信のないことがあったのでしょう。今までこのような人間ドックは初の報告でしたが、ご本人がひと安心でした。良かった、良かったと申し上げます。ありがとうございます。


次の方は九州で1つしかない音楽大学の奨学生の方の報告です。音楽の素晴らしさを教えて下さいます。

○11月は音楽コンクール、依頼、演奏と充実した時間を過ごすことができました。芸術の秋を十分に楽しめたと思います。11月10日大分県イイチコ音の泉ホールにて「第46回大分県音楽コンクール本選会」が開催されました。9月に予選会があり通過して本選会に出場することができました。コンクールでは予選、本選共にマルティヌー作曲の「ファースト・ソナタ」を演奏しました。マルティヌーの作品はとても美しく演奏していて幸せな気持ちになれます。「ファースト・ソナタ」はマルティヌーの魅力が沢山つまった作品です。マルティヌーが経験した喜び、苦悩全てがこの曲につまっています。喜怒哀楽がはっきりした作品で演奏者にとっては音楽表現の面で大変苦労します。喜び、楽しい場面では音色を明るく、怒り哀しみの場面では音色を暗くするといったコントロールが演奏者にとって必要になってきます。フルートの音色コントロールは息の圧力によって可能になります。私は音色コントロールがあまり得意ではないので日々練習を試行錯誤しながら頑張りました。その甲斐あって曲の場面に応じて音色をコントロール出来るようになりました。本番ではマルティヌーが曲に込めた喜怒哀楽をフルートの音色、最大限に生かし表現することができました。演奏終了後、全く後悔はありませんでした。結果は1位なしの「第2位」でしたが、演奏者順位で見ると「第1位」でした。最高位を受賞することができ、私自身心から嬉しかったです。この結果を糧として、練習など更に頑張っていきたいです。何事も諦めず練習に取り組みます。11月17日(土)健軍商店街にて「健康フェア」が開催されました。私は特設ステージにてフルート演奏をさせて頂きました。「健康フェア」とあって、ご年配の方々が沢山見に来て下さいました。クラシックや昭和歌謡の名曲を演奏しました。フルート演奏と共に聴衆の方々が歌って下さったり曲に合わせて手拍子をして下さったりと、和やかな時間を過ごすことができました。演奏終了後には「とても感動したよ!ありがとう」「一緒に歌えて楽しい時間だったよ!」など沢山の嬉しい言葉を聴衆の方々から頂きました。私がフルート演奏をする時のモットー「心に響く演奏」ができました。音楽を通して沢山の方々とコミュニケーションが取れ良かったです。11月18日(日)熊本市にある護国神社にて「第4回熊本城下町菓子祭り」が開催されました。私は健軍文化ホール音楽アーティストステージにてフルート演奏をさせていただきました。ステージではフルートオリジナル曲で有名な村松崇継作曲の「Earth」を演奏しました。「Earth」の日本語訳は「地球」です。この曲には作曲者村松崇継の想いが強く込められています。「一人のフルート奏者が世界中を旅しているイメージです。そしてそのフルート奏者は旅をしている中で大切なことに気付きます。そして自ら奏でその音色でそのメロディーで今危機にあるEarthを救おうとするのです」と作曲者は語っています。私は作曲者の強い想いを念頭に置きながら演奏しました。私が演奏している時、天候があやしくなり、少し雨が降ってきました。ですが「地球」を演奏し始めると自然と太陽が見えてきて雲間から陽がさしていました。「Earth」を演奏しながら、その光景にすごく感動しました。たまに外でフルートを演奏するのも悪くないなと思いました。今後「Earth」を演奏する時は作曲者の想いプラス演奏した時の素晴らしい光景を思い出そうと思います。表情豊かに演奏します。演奏会のお知らせです。12月3日19:00熊本県立劇場コンサートホールにて「平成音楽大学華麗なる音楽の祭典」が開催されます。私はオーケストラでフルートトップを担当していて、このような近況報告でございました。

私にとって知らないこと又耳が悪いからテレビなどで聞きたい音楽も残念な思いです。土日がお休みですから演奏の勉強です。三度ほど読み返しました。唯々凄い方だと深く感じ勉強させて頂きました。ありがとうございました。


次の方保育園の運動会の変化を伝えて頂きます。では、

○運動会の報告です。幼稚園と保育園の2つの園でお手伝いと観察をさせて頂きました。自分が体験した運動会とは随分異なっており、それはその園だけではなく最近の保育現場全体が昔の運動会とは違う運動会へと変化していました。昔とどういった点が異なっているかというと「親に子どもの成長を見せる運動会」から「親子との触れ合いを大切にした運動会」へと変化したことです。その理由は、練習が子ども達の負担になり、日常の遊びが疎かになりがちになってしまうからだそうです。また現代社会において1日の多くを保育所で過ごしている子ども達には親と子どもが深く関われる機会が必要となってきていることも理由の1つだそうです。こういった現代のニーズに応じて運動会のあり方も保育のあり方と同様に変化していく必要があるのだと知りました。更に運動会では日頃アルバイトで入った時に見せてくれる子ども達の面とは違う意外な一面が見られ、もっと子ども達を知ることができました。今回保育者のやりがいである、子ども達の成長と沢山の笑顔が見られることの幸せ、を感じることができ「保育者になりたい」という想いが更に強くなりました。また施設でのボランティアの方針を変え個々での関わりの中で学習意欲や長所をさらに伸ばし、その子の「安全基地」となる人物になれるよう支援をしていけたらと思っております。学校の「手話サロン」の代表にもなったのでサークル活動も頑張ってまいりたいと思います。

とおっしゃっておられます。
写させて頂きながら、この方は保育園の経営をなさるつもりかなと思いました。子ども達の将来を考えてのアイデアも立派だと思いました。将来が楽しみです。ありがとうございました。


次の方は建築設計について指定された敷地内にトイレの計画設計を行うことに対してのお話です。

○2私は大学の建築設計の授業において「指定された敷地内にトイレの計画、設計を行う」という課題に夏休み明けから取り組んでいました。そして先日その課題の投票会・講評会が行われました。結果は90作品ほどある中から5位に選ばれる事が出来、とても嬉しかったです。今回の課題に対する自分の中での一番のテーマはトイレを建設することで入りやすい開けたトイレにして、かつトイレの中は見えないプライバシーの守られた空間にすることにこだわりました。そして、それをいかに伝えるかということに一番頭を悩ませました。今回の設計課題において、学生全員は同じ条件で計画設計を行いましたが、私には全く思いつかない視点から計画設計を行っていた人も多く、とてもいい刺激を受けることができました。これからまた新たに異なる条件での計画設計の課題がスタートしていきます。今度はもっと多角的に物事を考え、自分の視点を増やして計画設計をしていきたいと思います。そして自分で自分の作品が一番だと思えるものを設計できるように頑張りたいと思います。また先月の近況報告で申し上げましたが、今私は自動車学校にも通っています。大学に通いながら自動車学校は大変ですが、将来のことを考えるとやはり早いうちに取っておきたと思うため、今年中に取ることを目標に頑張っています。自動車学校では先月やっと仮免許を取得する事が出来てとても嬉しかったです。検定の実技・筆記共に一発で合格でき、追加料金等のかかることなく、点数も良かったそうなので、とてもホッとしました。本免許でも一発合格目指し出来るように頑張っていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
トイレの設計で皆さんの意見で色々あると勉強させて頂きました。ありがとうございます。


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