令和元年8月19日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

日本全国大雨に見舞われ被害続出ではないか、と思われる今年の梅雨期でございました。奨学生のお宅に被害はございませんでしたでしょうか。お見舞い申し上げます。
新しい奨学生も加わり、近況報告を読ませて頂き、今年も素晴らしい方々ばかりです。箱舟プロジェクトが2019年「くまもと環境賞」を頂いたお話や奨学生交付式で先生方のお話や同年配の奨学生の報告にも「夢」という言葉に考えさせられたお話など私の感激するお話に私も勉強させて頂きありがとうございます。

最初の方は「くまもと環境賞」を頂いた奨学生の報告です。では、

○梅雨も中休みになったのか今朝は爽やかな青空が広がっておりました。今日も農作業を頑張っています。お変わりなくお過ごしでしょうか。先日の奨学生交付式では、たくさんの貴重なお話をきくことができて本当に楽しく有意義なものでした。このような機会を頂き本当にありがとうございました。早速ですが7月の近況報告をさせて頂きます。私が所属する研究室が先陣を切って活動している「東海大チャレンジセンター阿蘇は箱舟プロジェクト」が2019年度くまもと環境賞という名誉ある賞を頂きました。この天敵生態学研究室では天敵を使った害虫管理技術の開発と希少昆虫の保護などに取り組んでいます。そしてこのプロジェクトでは希少な絶滅危惧種オオルリシジミの生息環境を守るため年に3〜5回の除草活動を2012年から始め専門家と協力して、個体数調査や不法捕獲を防ぐパトロールにも取り組んできました。地道な努力が熊本県に認めてもらえたことが本当に嬉しかったです。この表彰が沢山の人の協力と支えがあったからこそ、と思うと揺るぎない信念を持ち続けるとおのずと結果はついてくるのだと感じました。現在阿蘇の草原ではオオルリシジミの幼虫が見られます。オオルリシジミを守る活動は、これからが新たなスタートだと捉えて皆と協力し感謝を忘れず、更に発展させていけたらと考えています。8月にはより成長した自分になれるとイメージしながら努力していきます。

とおっしゃっておられます。
「揺るぎない信念を持ち続けると、おのずと結果はついてくるのだと感じました」と。素晴らしいお言葉です。人生の成功する基本を女子学生が語って下さいました。ありがとうございました。


次の方は奨学生交付式で先生方のお話も奨学生の報告にも「夢」という言葉が多かった事でのお考えを報告して下さっています。では、

○先日の25日の鹿児島の奨学生の集いではあのような素晴らしい会にお招き頂きまして、ありがとうございました。理事長をはじめ、さまざまな先生方のお話や同じ奨学生の話を聞き、自らについて考える良い機会となりました。重ねて感謝申し上げます。また昨年に引き続き奨学生としての採用ありがとうございます。会のなかで「夢」という言葉がたびたび出てきました。昨年の会でも「夢」という言葉が多く使われていたことを思い出しました。私は今年で22才になります。「夢」という言葉はなんだかむずがゆく少し恥ずかしいような気持ちになっているような気がします。この年になると現実ということを見てしまうのかもしれません。しかし会で何度も使用される「夢」には大きなパワーが宿っているように思え輝いて見えました。それと同時に私の夢は何だろうと問いかけました。私の夢は世のため、人のためにつくせる人間になることです。とても大きく実現不可能な気がしてくるから夢を語らないのだと思います。しかし1つの夢が達成したか、しないかを判断するのは結局自分です。夢を夢のままで終わらせず実現させるという気持ちが夢を語ることと、つながるのではないかと思いました。一生かけてかなえたい夢だと、今なら言えます。この夢が最終的目標だとすると、それまでにいくための小さな夢は必要です。私にとってのそれが看護師、養護教諭になることだと思います。小さな夢の中にさらに小さな夢が必要です。そうゆうように人は小さな目標を立てているんだと気がつきました。大切なのは最終的な夢を持ち続ける。見続けることです。私はきっと夢をかなえます。堂々と胸をはって夢を語れるような私でありたいと思った晩でした。とても有意義でした。改めてありがとうございます。夢をかなえるための第一ステップである教員採用試験が近々です、まずそれに向かって努力を重ねたいと思っております。

とおっしゃっておられます。
最初の夢がかなえられますようお祈り申し上げております。ありがとうございました。


次の方は通学のため毎朝6時の電車に乗って、帰りは家に着くのは8時半という奨学生の報告です。では、

○先日は素晴らしい奨学生交付式にご招待頂きありがとうございました。先生方の貴重なお話と何よりも壽崎様の力強い握手がとても印象的です。あの「頑張れよ」と言われているような握手で私はまだまだ頑張れるなと思い、今現在自分なりにとても頑張っているところです。私が通う大学の管理栄養学科は3年生が4年間の中で最もきついといわれており、覚悟はしていたものの、いざ始まるととても忙しく課題に追われる毎日で、体を壊したこともありました。私は教職の単位も取っているため月曜日から金曜日まで1限目から5限目までびっしり時間割が組まれており、それに加えて通学距離の関係から、朝は毎日6時の電車に乗って、帰りつくのは夜の8時半という生活を送っています。そのうえ、土・日はアルバイトに行き、休みのない生活を送っていたことから体を壊し、日々イライラして家族に当たったりもしていました。そんなある日バイト先の1歳年下の女の子にふとその話をし、バイトから帰っても自分の機嫌が悪く家族に当たってしまう、という話をしたところその子にとても怒られました。「自分が決めた道で、アルバイトも自分で決めてやっていることなのに、家族に当たるのは違うのでは」と言われ、なぜか分かりませんが年下のその子に言われたからなのか、言われたことが図星だったからなのか、私はこの一言で自分の今の生活を見直そうと思いました。課題をする暇がない、毎日朝が早い、夜は遅い、眠いなど日々口にしていた言葉はまず口にしないと決め、時間は自分で作るものだと考え、電車の中で勉強、帰りの電車を待つ時間、バイトに行く前の時間、バイトの休憩時間、あらゆるすき間を活用し課題を終わらせ、日々の生活に余裕をもって、心の状態も健康を保てるようになりました。この3年生の前期は私をひと回りもふた回りも大きくしてくれた、とても貴重なものとなりました。そしてバイト先の子にはとても感謝しており、1歳年下でも、私を怒ってくれる彼女の大きさに私は助けられ、このような仲になれたことも嬉しく思っています。彼女も含め家族や友人、周りの人達の温かさを日々感じながら生活できています。

とおっしゃっておられます。

次の方の「険しい道を選ぶ方が人生は楽しくなる」という言葉をおっしゃる方の報告です。では、

○近頃きれいに咲いていたアジサイの花も役目を終えたように枯れ始め“これから、いよいよ夏本番”と鳴いているような蝉達の声を聞くようになりました。それではこれから現在の近況報告を行いたいと思います。まず学業面の報告としましては、今年度の目標でTOEIC500点取得することを掲げており週1で行われている対策講座での内容を1回で頭に入れ込む思いで集中し、予習復習を行っています。また学内での勉強におきましては最近(先月)捗ることができませんでした。理由としては嬉しい事に来月京都の福知山という市役所のインターンシップが決まり、今月行われるオープンキャンパスで10分間学生トークを任せてもらい、そのスライド作成等書類作りに追われた事があげられます。しかし今現在、自分に甘いのではないかと感じ反省しております。すべき事が増えたとしても段取りを立て効率良く行う事が大切だと手紙を書きながら今思いました。ヒト1人に与えられる1日の時間は皆平等で24時間、今月は1分1秒を大切にし、考えながら行動しようと思います。生活面の近況報告といたしましては、昨年授業でお世話になった英語の先生と交流があり、以前研究室を訪ねた際1回生の子達とパーティーをしており、私も飛び入り参加させてもらいました。そこにはフランス人と台湾人の交換留学生(熊本大学)もいました。そして色んな子達と自分自身についての話や、将来のお話をしました。2年生まではしたい事、行きたい国、思った事は何でもするような少年の心をもっていた私なのですが3年生になると就職や研究など、考える事が多く少年の心がどこかにいってしまっていました。しかしこのパーティーでとある1年生の女の子の出会い、気持ちがある限り、したい事はするべき、何でも経験しないと分からない、険しい道を選ぶ方が人生は楽しくなる。という事を思い出させてくれました。この女の子には活き活きしたオーラが出ていたのだと思います。私もこの子みたいに少し気落ちしている人達にエネルギーを与えられるような人のなりたいと思いました。

とおっしゃっておられます。
年下の子達から頂いた慈悲の心、有難いもの。そしてこの方経営者の成功のお話の本などをよく読んでおられるようにもお見受けいたしました。ありがとうございました。


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