令和元年9月5日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

拝啓 毎日暑い日が続きます。お変わりございませんでしょうか。皆様から頂く近況報告を読ませて頂き、写させて頂きながら、学業・研究の貴重な時間を削って近況報告をなさる。申し訳ない気持と同時に私にとって私を奮い立たせて頂く大切なお話に毎回感動させて頂いております。有難いことでございます。私の若い頃皆様のような毎日であったら私はもっと大成しただろうなといつも感じております。今後共この尊いお気持ちを現実のものになりますよう持ち続けて下さい。

さて次の方は市役所の職員になって宮崎の市民に宮崎が大好きになってもらいたい夢の為のお話です。では、

○先月行われました奨学生交付式にて私は初めて理事長とお会いすることができ、とても嬉しく思いました。交付式の際のあの理事長の力強く、温かな握手は私に壽崎育英財団の奨学生としての自覚を改めて持たせて頂いたとともに将来に向けて頑張れよと背中を押して頂いたように感じました。宮崎市役所の職員になって、宮崎のことをみんなに好きになってもらいたい、という私の将来の夢を温かく見守り応援して下さることに壽崎様と深く感謝申し上げます。ありがとうございます。さて私の近況報告をさせて頂きます。先日大学の政策学の講義で、発表をするという課題が出されました。その講義の教授は発表の態度や内容にとても厳しい方で、発表することが苦手な私にとっては、とても苦痛な課題でした。その課題が出された1週間後に発表でした。私はその1週間、教授に怒られたくないという一心で必死に発表準備を頑張りました。私は人前では頭が真っ白になってしまい、何も言えなくなってしまうので、発表原稿を作成し、毎日練習して暗記しました。人前だと、声も小さくなってしまうので、練習の時には毎回大きく発声するよう努めました。また緊張すると早口になってしまうこところもあるので毎回時間を計り、目標タイムに近づけるよう練習を行いました。それでも不安だったため、友人に私の発表を聞いてもらい、改善点やアドバイスをもらいました。毎日毎日練習をしていましたが「本当にこれで大丈夫だろうか」とか「こんなに練習して、もし失敗したら・・・」と不安がつのり、早く発表が終わってほしいと思っていました。発表当日をむかえ、私はみんなの前で発表を行いました。発表するのは苦手だけれど練習の成果もあって堂々とミスなく発表を終えることができました。その後教授から講評をもらいました。その際に、教授は「あなたの発表は申し分ない。素晴らしかった」とお褒めのお言葉をいただきました。友人たちからも拍手をもらえ、私はとても嬉しかったです。あの苦手だと思っていた発表もとても自信がつきました。あの発表は苦手だからと諦めず最後まで頑張って本当に良かったです。私は苦手なことでもチャレンジしていくことの大切さをこの経験から学びました。私はこれからどんどんいろんなことにチャレンジしていこうと思います。

とおっしゃっておられます。
「失敗は成功のもと」この方は長い人生の為の成功のコツを掴んだお話でした。ありがとうございました。


次の方は15年の社会人経験をされた方で卒業して又職業につきお金をためて博士課に進学したいと。では、

○私は15年の社会人経験を経て、3年前に鹿児島大学法文学部人文学科に編入学して基礎心理学を学び、昨年度鹿児島大学臨床心理学研究科に進学して臨床心理学について学んでまいりました。学部での2年間は、人と学問という多くの出会いに支えられ、これまでの人生で本当にいちばん充実した時間を過ごすことができ、さらに大学院に入学してからは、より専門的な学びとはどういうことかについて日々考えながら、臨床心理士という専門職に就くための勉強を続けています。勉強というものは学べば学ぶほどに知らないことがどんどん増えていくものだということを日々感じ、この大学院を卒業し就職した後は、再び学資を貯めてからさらに上の課程である、大学院の博士課程に進学したいと考えるようになりました。前期の授業は間もなく終わりますが、大学の夏季休業期間中も、大学併設の心理相談室において実習は続けられます。また後期の生活のためアルバイト量も増えるため自分自身の心身の健康にも気をつけながら、私の目標である「社会で働く人々の心身の健康を支える心理職として、産業領域で活躍できる臨床心理士の公認心理士」を目指し頑張って参りたいと思います。

とおっしゃっておられます。
学べば学ぶ程知らないことがどんどん増えていく、と。事業経営も一緒で知らないから失敗。しかし失敗は成功のもとでした。ありがとうございました。


次の方は奨学生交付式で先生方のお話。成功を修められてもなお新しい志を胸に生き生きしていらっしゃる先生方を拝見して自分も後輩の方々に人生の道標を残せたら、とおっしゃるお方です。では、

○先月は素晴らしいお話と、とてもおいしいお食事をありがとうございました。今年は2年ぶりに奨学生として採用され、また先生方の志に満ちたお話を聞くことができて、とてもうれしく思っております。成功を修められてもなお新しい志を胸に生き生きしていらっしゃる先生方を拝見して、私もこんな風に人生を重ねて後輩となる方々に人生の道標を残せたら良いなと刺激をうけました。ありがとうございます。さて近況報告ですが、7月は1年10ヶ月に及ぶ病院での臨床実習最後の月でした。来月8月3日、4日には臨床実習後のポストオスキーという試験(全国の医学部6年生が受験する実習試験)が控えています。今は実習と勉強、体力づくりに始めたヨガを行う毎日です。勉強を重ねる中で、わかる事が増えてくると今まで別と思っていた知識がつながる瞬間があり楽しいです。来月は医学部の就活であるマッチングも行われ忙しくなりますが、必ず良い報告をしたいと思います。

とおっしゃっておられます。
この報告の方は勉強してわかることが今まで別と思っていた知識がつながる。とのお話でした。学べば学ぶほど知らないことが増えるとおっしゃる方と同じかな、など考えさせられました。ありがとうございました。


次の方は工学部の方のお話です。他の人が作ったデータを読み解きながら勉強し、今では自分で必要な式を立式し計算を実行できるレベルに仕上げたお話などです。では、

○現在私は研究室で主に2つのことを行っています。1つは太陽電池で得られた電気エネルギーを水の電気分解により水素に変換する装置を使っての実験です。様々な水を用いたり、電気・電圧特性を調べたりしています。まだまだデータが足りないので、これから沢山実験を行っていきたいと思います。もう1つは先月の式典でも話させて頂いたMATHCADというソフトです。通常の表計算ソフトよりも機能が多彩で複雑な計算やプログラミングを綺麗に行えます。他の人が作ったデータを読み解きながら自分なりに勉強し、今では自分で必要な式を立式し計算を実行できるレベルになりました。ゆくゆくはMATHCADでシミュレーションを行い卒業論文として発表したいと思います。先日研究室のバーベキュー大会が行われました。学生・院生や先生方もシーガイヤに行きました。私は飲み会やバーベキューでの雰囲気やノリがあまりわからず正直苦手な部分もありました。しかし今回は空気を読もうとせずに、食べることと飲むことに集中しました。そしたら後日先生からとても楽しそうにしていてよかったと言って頂けました。空気を読むことは必ずしも必要ではなく自分らしくいることで逆に良い結果になるということを改めて確認することができました。

とおっしゃっておられます。
お話を伺いながらいつも新しいことに挑戦なさる方、今後の研究や人生が楽しみなお方のように感じました。ありがとうございました。


次の方は外国語の勉強が大好きな方の報告です。では

○先月の奨学生交付式では役員の方々のお話や学生1人1人の目標を聞いたことで自分自身と比較したり知らない分野のことを学んだりと、すごく有意義な時間を過ごすことができました。私の修士論文での研究テーマはフランスのブルターニュ地方の地域研究です。大学院入学後に留学が急に決まり慌ただしく準備を進めていますので、4月から7月まで本当にアッという間に時間が過ぎていきました。現在まではフランス語と英語の論文や本、また日本人の先行研究を読み現地に着いてから研究がスムーズにいくように準備をしております。もっと語学を磨くため今月頂いた奨学金で英語とフランス語の参考書を購入しました。週に1日、2日は焼酎のミュージアムで通訳のアルバイトもしていますが、今月で終わりになります。外国語の勉強が大好きなので現在は日本語とフランス語、英語、韓国五を話せるようになりました。外国語を学ぶことの利点は友人が増えるのはもちろんですが自分自身の考え方や物事の見方などが多様になり生きていく中でもっと自由な考えと感情を持てるようになることだと思います。何か1つの困難に出会ったときに、多方面からの視点で物事を考えることができるようになり、生き苦しさから解放され人生はもっと自由なのだ、と感じることができました。現状に満足せず、もっと語学を磨き留学生活がスムーズにいくように頑張ります。もうすぐ夏休みですが、出発日までにできる限りの知識を身につけて準備万端で出発しようと思います。

とおっしゃっておられます。
日本語で日本が学べるのは当然ですが、英国、フランス、韓国と各々の国の感情を言葉と共に学ぶ。この学生さん。私はたいへん羨ましく読ませて頂きました。ありがとうございました。

敬具
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