令和元年10月28日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 
天皇陛下の即位の儀式が令和元年10月22日に行われました。皆様あの厳かな儀式ご覧になられましたでしょうか。今上陛下は126代の天皇様のなるのでしょうか。私の若い頃紀元2600年という歌がありました。世界各国の王様が祝賀の式に参列なさって頂いておりました。万世一系という言葉を昔教わりました。戦前の教育を受けた私は古い人間です。でも日本らしい人を見ようと思ったら台湾に行ってみよ。とよく聞きました。天皇陛下即位。日本人に生まれて良かったと思います。

最初の方は先生から「たくさんの活字に触れたほうがいい」から本や新聞をよく読むようになったそうです。では、

○私は先月インターンシップに参加しました。その際に職員の方に「たくさん活字に触れたほうがいい」というアドバイスを頂きました。それ以降積極的に活字にかかわる努力をしています。まずは通学電車での時間の過ごし方を変えました。今まではスマートフォンを触ったり、ぼうっとしたり、寝ていました。とても疲れている時は寝てしまいますが、それを除いては読書をするようにしています。リーディングスキルズという大学の講義では各々空き時間で英語の本を読み、読んだページ数を授業開始後に報告するようになっています。そのため英語の本や興味をもった新書などを読みます。次は高校時代の友人が教えてくれた恒川光太郎さんの「夜市」という本を読むべく、大学図書館に予約しています。手元に届くのが楽しみです。わざわざ時間を確保して読書するのは大変ですが、これなら電車移動のついでで教養もつきます。暇つぶしにもなるので、もっと早くこの習慣を身に付けておけばよかったと思っています。次に新聞を読み始めました。夕食を食べた後に新聞を読んでから部屋に戻ります。見出しだけ読む記事もあれば、すべて読む記事もあり、最近は首相動静と子どもたちの詩のコーナーを楽しみにしています。首相動静は、この日はこんなことをしましたよ、と細かく掲載されており親近感が湧いて面白いです。子どもたちの詩のコーナーは幼い子どもだからこそ得られる気づきや視点で書かれていてこちらが学びを得て笑わされます。昨日の新聞には七歳の女の子が書いた詩が掲載されていました。「夜中に横に寝ていた妹がぶつかってきた。なぜか毛布を体に巻きつけ左右に転がりまわっていた」という内容でした。想像したらおかしくて、こちらも一緒に笑ってしまいました。毎日20分ほどかけて新聞に目を通します。首相動静と子どもたちの詩のコーナーという楽しみがあるので、これからも続けていけそうです。そして9月12日に普通自動車免許を取得することができました。指導員の先生方もとても喜んで下さって嬉しかったです。免許取得に関係するお金は全額アルバイト代で賄うことができ、自信がつきました。運転技術はもちろん講習中に先生の半生を拝聴する機会があり、とてもたくさんのことを学ぶことができました。その先生は39歳で2年前に指導員に転職したばかりです。以前は森林組合で働いていて、ストレスも体の負担も大きかったことから辞めたそうです。現在はストレスもないし仕事がとても楽しいと、お話していてよかった、と安堵しました。仕事を辞めた時に数か月アルバイトをしていたそうですが、それでも離れなかった奥様との信頼関係に感動しました。

とおっしゃっておられます。
活字に触れる。日本語を読めでしょうか。日本人の大切な、面白い情報が学べる。私も学びました。ありがとうございました。


次の方は小学校の教員を希望しておられる方ですが、種子島に評判の保育園に友達と一緒に見学したお話です。では、

○なぜ種子島に行ったかといいますと種子島にとてもいい保育をしている認定こども園があるらしい、という話を友人から聞き、その国に興味をもった私は友人とともにその園を見学させて頂くことになったためです。私は今、小学校教諭を目指しておりますが、保育と教育には通じるものがあると考えており、小学校教諭になったとしても保育への勉強も欠かせないものであると思っております。また可能であれば小学校だけでなく幼稚園や保育園認定こども園でも働いてみたいと思っております。このような点でこの度種子島で園見学をさせて頂いたことは、とても良い経験でした。実際に見学させて頂いた園は島ならではの特性をいかし伸び伸びと子どもが育つ環境を整えた園で、職員の方々も温かく、保育についてだけでなく、人として学ぶことも多いと感じるような素敵な場所でした。いつか私もそのような場所をつくることができたらと思います。現在は施設実習中で障害者支援施設にて実習させて頂いております。その中でもありがたいことに本当に環境に恵まれて毎日様々なことを吸収しながら過ごしておりますが、実習が終われば少し余裕のある時間がうまれます。その時間をつかって様々な場所に出向き、さらにたくさんのことを見て、経験して自分の幅を広げて将来に繋げられるよう過ごしてまいりたいと思います。

とおっしゃっておられます。
この方将来ご自身で幼稚園とか保育園などの経営をなさるようにお見受けいたしました。頑張って下さい。ありがとうございました。


次の方はフランスからの直接の近況報告です。自分が行う授業にもフランスの友人の協力とあり、フランスで教鞭をとっているのかなど考えさせられる近況報告です。では、

○フランスでは秋というよりも、もう冬が来てあり毎日朝晩はとても冷え込んでおります。皆様いかがお過ごしでしょうか。現在の近況ですが、生活面では毎日の生活リズムも掴み充実した日々を過ごしております。フランスにいながらも家での会話はすべて韓国語という二カ国留学のような生活をしております。時折日本人の友だちと外食をしたり時間があるときはジョギングをしたり、プールに行ったりと、体も動かし、ストレス発散もしています。学業面では授業中に研究に活かせるような情報を仕入れて休日にまとめるという作業をしています。また自分が行う授業についてもペースをつかんできました。フランスでも日本の台風や大雨などはニュースになっております。また季節の変わり目と思いますので、お体にお気をつけてお過ごしください。

とおっしゃっておられます。
フランスから体に気をつけるようにとか、日本の台風大雨はたいへんだろうとおっしゃるだけで感激いたします。ありがとうございました。


次の方は人の上に立つとき役に立つ教訓を探しておる。ご家業がキリスト教会でのお話です。では、

○今回は中でも卒業論文。アルバイト。家業であるキリスト教会に関する事柄についてご報告させて頂きます。まず初めに卒業論文について述べさせて頂きます。現在卒業論文作成の只中でございます。先行研究と私が個人的に行った調査をまとめている次第です。私の研究ではインタビュー調査を行い、クリスチャンのライフヒストリーより自己認識等を明確にしたいと考えています。そのため先行研究のライフヒストリー調査がどのようなインタビューや分析を行っているのかを学びながら論文作成の只中でございます。先行研究と私が個人的に行った調査をまとめている次第です。私の研究ではインタビュー調査を行いクリスチャンのライフヒストリーより自己認識等を明確にしたいと考えています。そのため先行研究のライフヒストリー調査がどのようなインタビューや分析を行っているのかを学びながら論文作成に励んでおります。次のアルバイトについて報告させて頂きます。私はある有名カフェの店舗にてアルバイトをさせて頂いております。その店舗は大きな問題点を抱えています。それは人員不足です。今年初めより、立て続けにアルバイトや正社員であった従業員が退職したにもかかわらず、新人従業員が数名のみでした。また新しい従業員が既に半数が辞められました。このような状況下にあることで個人により高いスキルが求められ成長につながりました。特に他の従業員に気をきかせることと店内状況を把握することにおいて成長を感じることができております。またなぜ従業員が辞めるのか職場環境について考えることもありました。マネージャーのリーダーシップ、従業員に対する待遇、従業員の人間性等様々な要因があるのではないかと考え、私自身が人の上に立つときに役立つ教訓を探しております。現在キリスト教会では小グループのリーダーとして仕えさせて頂いております。リーダーとして仕えるなかで自身の弱さや足りなさを痛感しました。特にメンバーの短所を見ては悩んでしまう点で、とても苦労しておりました。私はその点を克服するため、その人のことを祈りながら、この事を受けて他人の良い点や、その人を通して与えられている感謝なことを告白することを行いました。またアドバイスが必要と考えた場合は、どのようにすれば愛が伝わるアドバイスや発言となるのかを考え、対象の人に感謝の言葉や「あなたは私にとって重要な人である」という意味を含めた発言をすることにしました。適切な発言であったかは疑問ではございますが、私自身の最善を尽くすことの大切さを学びました。

とおっしゃっておられます。
人使いの名人と言われる人は部下の良い処ばかり探して褒めると言います。この奨学生の方、大変な苦労をなさっておられますが素晴らしい指導者となる方です。苦労なさってください。お体には十分お気をつけください。ありがとうございました。


次の方は教育実習の小学校から運動会に招待され一か月過ごした子どもたちが私の名前や授業内容を話す2年生の話。では、

○先日教育実習でお世話になった小学校の運動会に招待して頂き見学させて頂く機会がありました。お世話になった先生方に挨拶させて頂き、教育採用試験結果待ちの状況であることをお伝えしました。そして実習中担当クラスだった子どもたちに会いに行きました。一か月一緒に過ごしたとはいえ、めまぐるしく毎日を送る子ども達にとって私の存在は残っているのだろうかと少し心配していましたが、多くの子どもたちが私の名前、行った授業内容まで覚えていてくれて、とても嬉しく思いました。一人の子どもが「まだ先生との写真は教室に貼ってあるよ!」と私に教えてくれました。それを聞き小学2年生(8才)なのに人の気持ちを考えてそのような話をしてくれることに感動しました。とても嬉しく思いました。私も思った気持ちや思い、感情を人にどんどん伝えていきたいと思いました。

とおっしゃっておられます。
1ヶ月で8才の子どもに慕われる先生希望の学生さん。合格して頂きたい、きっと素晴らしい教師になることでしょう。ありがとうございました。


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