令和2年3月11日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

第88回商業界ゼミナールが2月25日、26日、27日の3日間東京ベイサイド幕張で行われ参加して参りました。私は第6回から参加勉強させて頂き87回は入院中の為参加出来ませんでした。1回だけの欠席でした。最初に参加した時当時倉本長治主幹は「商売は金儲けが目的ではないぞ、お客様の満足だよ」とさとされました。同室者7名は皆零細小売業、私は税務署あがりの弱小小売屋。夜休む前車座で皆さん「俺の商売は間違っておった」と涙ながらに話し合い5年で1億の売上にしよう。毎年このゼミナールに参加し互いに報告しあおう、とやったものでした。当時参加した方はダイエーの中内功様やイトーヨーカ堂の伊藤正俊様など後の大物小売業の創業者も席を共にしながら学んだものでした。有難い当時箱根でのゼミナールでした。有難いことでした。改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。帰りましたら東京から帰ったものコロナの感染が恐いので二週間自宅待機。しばらく常住のホーム生活になりました。

では、最初の方は福岡県から熊本市に通学。2月熊本城マラソン5時間32分完走の方の報告です。では、

○私は引っ越しが終わり実家のあるみやま市から熊本市内に通う日々を過ごしています。早速ですが近況報告に入ります。1つ目です。2月10日にやっと卒業論文を提出しました。結果としてはターゲットを素早く指でさすという課題において学習初期に失敗した人ほど上達するという結果でした。このことは学習初期にうまく上達しない人たちの心の支えになる可能性を秘めているなと感じました。他の課題においても試す価値のある内容ではないかと思います。2つ目です。2月16日に行われた熊本城マラソンに出場しました。卒論等で練習ができず届いて2週間程のシューズで走るという状況でしたが、無事に5時間32分で完走することができました。あいにくの雨で走っても、走っても体が温まることなくガチガチの筋肉を無理やり動かして走りました。1週間ほど歩くのすら辛い状況でした。毎年のように記録更新を目指して挑戦されている方を尊敬します。新型コロナウイルスの話題ばかりの毎日です。健康が一番だと思います。お身体に気をつけてお過ごしください。

とおっしゃっておられます。
雨の中を5時間以上も走り続ける。人間わざでは出来ないと思うことです。唯々凄い方だと思いました。ありがとうございました。


次の方は自分の目標「今までにない観光プランを提案する」ためにニュージーランドでのトビタテ留学の報告です。では、

○私はいよいよ国家留学プロジェクト、トビタテ留学がスタートし約3か月間の海外留学で日々学んでいるところです。あまり慣れない環境で孤独を感じることがありますが、自分の目標である「今までにない新しい観光プランを提案する」を達成させるために企業訪問や観光地訪問でのヒヤリング調査を行っています。この3か月はとにかく必死になって行動しようと考えています。今後も一層の努力を行ってまいります。今はニュージーランド・トビタテ留学での海外生活にも慣れ観光関連企業への訪問、観光地でのヒヤリング調査など実践活動が本格化してきました。様々な活動をする中で自分の人生の軸は「人との出会いや縁に感謝すること」であると気付くことができました。より多くの現地の方と交流するため、地域の剣道クラブに1人で参加し、剣道を通じて出会い、一緒に活動したことで、お互いの信頼関係が生まれ、休日にドライブに連れていってくれたり、食事に行ってくれたりと留学期間だけでなく、これまで出会ってくださった方々への感謝を胸に、残り1か月の留学を全力で楽しもうと考えています。今月はニュージーランドで生活する最後の月であり、留学前に立てた仮説の見直し検証を行い、実践活動に抜け、漏れがないかを確認する作業を行っております。留学の前、九州の魅力は自然であると感じ、自然のアクティビリティを学ぼうと思っていましたが、九州の自然よりもニュージーランドの自然の方が規模も美しさのレベルが高く、そこから「宮崎・九州ならではの魅力」について考えるようになりました。そこで「人の良さ」に着目した観光プランを作成していこうと考えています。留学後宮崎の企業で観光プランの提案があるのでそれに向けて活動していこうと思います。ニュージーランドでの留学を終え、日本に帰国し「今までにない新しい観光プランの提案」に向けて留学で学んだことの整理をする一方、就職活動にも力を入れて活動している「生まれ育った九州に貢献したい」という自分の夢を実現させるために今まで自分が行ってきた経験、苦労の乗り越え方、どんな分野で貢献したいのかなど、自問自答や教授や先輩・同期に評価やイメージを聞きに行ったりと、今まで最も自分を見つめ直す期間となっている。自分の事は理解しているつもりであったが、まだまだ自己分析を深堀して自分にあった企業や業界を見つけていけるようにしていきたいと考えています。

とニュージーランドデノミネーション勉強を報告して頂きました。
報告は4回に分かれておりました。報告者には申し訳ありません。ホームページを読まれる方々がニュージーランドのことや留学中のお考えなど勉強になることを纏めた方が良いのではないかと勝手にいたしました。お許し下さい。報告の中で現地の剣道クラブに参加することで、ニュージーランド人と仲良くなり、食事やドライブでの留学の勉強をなさった姿には感激いたしました。九州の自然の美しさに自信をもっていたものの、ニュージーランドの自然が規模も美しさもレベルが高いお話など大変勉強になり楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。


次の方は2年間の研究は行き詰まったり、教授の支援などで卒業論文の発表が終わって、2日目から教える立場。では、

○今月は卒業論文のポスター発表会がありましたので、その報告と最近感じている私自身に変化について2つのエピソードを書かせていただきます。まず卒業論文について、これまでお手紙にも書かせていただきましたが、ここ数か月間研究を進めながら論文を書きついに完成させて先生方や後輩の前で発表をしました。私の研究内容は植物の「光エネルギーを用いて二酸化炭素と水から炭水化物(=成長に必要な栄養)を合成する」というサイクルをより効率的にさせることです。この研究が更に進めば1つの作物あたりの収穫量を増加させることができるといわれています。とはいえ現段階では実験によく用いられる植物で試行錯誤しながら少しずつ進めている状況です。この研究を2年間にわたり行ってきましたが、想像していたよりも計画通り進まず失敗したこともありました。そのことも踏まえ、論文にまとめて発表したところ、それを聞いていた先生から「こうすれば実験はうまくいくんじゃないか」とアドバイスを頂くことができました。発表が始まってすぐは評価されているという意識が強く緊張するばかりでしたが最終的には様々な分野の先生から私とは違う視点で助言を頂けので、とても良い機会だったなと思います。それを進学後に活かせるよう頑張りたいと思います。次に最近の私自身の変化についてですが、1つ目に研究に関して教えられるから教える立場に変化しました。卒業論文発表が終わって2日後には2つ下の後輩にある実験を最初から最後まで教えました。2年の私は何もわからずこうやって教えてもらっていたんだな、そして今は後輩に教えられるくらい理解しているんだな・・・と感慨深くなりました。そして2つ目に所属している学生団体の来年度の代表に立候補しました。以前の私であれば、やりたいと思っていても自信の無さに負けて挑戦しなかったと思います。しかし今ではたくさんの経験をして自分を成長させたいという気持ちのほうがわずかに勝ち、一歩踏み出す勇気が以前よりついたと思います。まだ自信は無く恐怖心もありますが、これからの経験でそれを少しずつ解消していければいいなと思います。

とおっしゃっておられます。
研究に2年間。失敗あり成功あり、論文に纏め、そして発表した。アドバイスあり助言あり、楽しい報告書でした。ありがとうございました。


次の方は学業、実習そしてマラソン。温泉の砂かけバイトなど八面六臂の学生生活の方の報告です。では、

○まずは学業に関する近況報告をさせていただきます。令和2年となり学生生活も残りわずかとなりました。実習や実験もすべて終了し、他の授業もあと1、2回ほどで2月の頭に最後のテストがあります。今月は調理実習の一貫として中央卸市場へ行きアジとミズイカを捌きました。どちらもその場で、お刺身でいただきました。とても美味しかったです。普段魚を丸々一匹捌く機会はなかなかないので、とても良い経験になりました。また市場の人たちの願いは魚食の普及なので栄養教諭になってもこの経験を生かしてその思いに応えていきたいと思いました。次に私生活に関する近況報告をさせていただきます。自分らしく色々なことに挑戦して日々の生活を楽しめています。例えば「年末年始には砂蒸し温泉の砂かけバイト、青春18切符で九州旅行、博多の飲み屋でバイト仲間と5年ぶり再会)、菜の花マラソン完走、卒業アルバムの表紙づくり、バイトの掛け持ち(スポーツクラブと調理バイト)、社会人バスケ、水泳、トレーニング・・・」等毎日が充実しています。また今後も色々なことに挑戦していく予定で、2月9日には指宿市で行われる農村獣医学研究会でプレゼンをしたり、3月1日には鹿児島マラソンをスポーツクラブ(バイト先)の代表として走ります。今はそれらに向けた準備をしています。就職は北海道の美唄市で1年間の期限付きで栄養教諭として働く予定です。面接は3月の中旬から下旬に行われる予定です。勤務地は鹿児島と北海道で迷っていたのですが、1年間は家族に恩返しがしたいと思い、北海道に帰ることに決めました。道内では比較的実家に近い方なので月に1程度は両親に会いに行きたいと思っています。また今まで受けてきた恩を食を通して社会に還元していけるような栄養教諭になりたいです。

とおっしゃっておられます。
書き写しながら、挑戦、挑戦又挑戦をなさる方。頼まれたことは嫌と言わない方。北海道の実家から鹿児島県の大学で学ぶ方。凄い人生の始まるお方とお見受けいたしました。ありがとうございました。


次の方は春は出逢いと別れの季節と。出逢い。大切なご縁。他者を大切に。感謝を続ける自分。卒業の感慨です。では、

○先月16日福岡県で第109回の看護師国家試験が行われました。天気は雨。帰りは雪。とても寒い1日でした。前泊していたのですが妙に落ち着いている自分がいました。このような人生に大きく関わる行事には普段なら平常心を保つことはできませんでした。おそらくこの大学4年間に自信があったのだと思います。いくらきつくても毎日学校に行き、フルコマ授業をうけたこと、半年間の看護実習、1か月の教育実習、追われるレポートに卒論、国家試験、さまざまなことを乗り越えてきました。イメージしていた大学生活とは違いましたが、患者様とのかかわり、子どもたち、同級生、教授とのかかわり。きついこと、悲しいこと、嬉しいこと、楽しいこと、4年間のすべてが私をかたちづくりました。今の自分が好きです。未来の自分も好きでいられるような自分であり続けたいです。春は出逢いと別れの季節です。4年間共に過ごした人とも別々の道、そして新しい人間関係が作られます。すべての出逢いが私にとって必要な縁です。大切にしながら、互いに良い影響を与えあえるつきあいをしたいと思います。理事長との出逢いも私にとってとても大切なものです。2年間ご支援頂けただけでなく実になる貴重なお話を伺うことができました。重ねてお礼申し上げます。ありがとうございました。これからも1つ1つのことに意味を見出しながら他者を大切に感謝し続けられる私でありたいと思っております。

とおっしゃっておられます。
いろいろの実習に追われる、レポート、卒論、国家試験、きついこと、悲しいこと、嬉しいこと、楽しいこと4年間のすべてが私をかたちづくりました。今の自分が好きです。など大学生活を語ってくださいました。ありがとうございました。


4月からの私の夢、幼稚園の先生になる喜び。人に喜ばれる人生。どんなことにも挑戦する人生と、お考えの報告です。では、

○先月は素晴らしいお食事会にお招き頂きありがとうございました。理事長先生をはじめたくさんの方々のお話を聞いてとても心に響きました。「人に喜ばれる人生」とは、どのような人生を送る事だろうと改めて考えました。人の為に一生懸命何かをすることだと私は思いました。私たちの学園での建学の精神は「マリア様嫌なことは私が喜んで」という言葉です。その言葉と深く関連しているなと改めて思いました。人の為に何かをする事は相手も自分も嫌な気持ちにはなりません。そして「ありがとう」という言葉がたくさん生まれ、たくさんの人が笑顔になる経験をした事があります。その時私は人を笑顔にさせる事は自分も幸せな気持ちになっていく事を実感しました。「人に喜ばれる人生」を送る為に沢山の人に自分の手で幸せを与えられる大人になっていきます。4月からは私が幼い頃からの夢であった幼稚園の先生として地元大隅に帰り働かせていただきます。実習園でもあった幼稚園で就職させて頂きます。とても自然に囲まれており、田植えや川遊びなど現代の子ども達がなかなか体験できないような活動もたくさん行われます。実習をさせて頂くうちに沢山の魅力を感じ、就職を希望させて頂きました。2月の終わりからはいよいよ研修が始まります。実習とは又違う緊張があります。しかし子ども達を目の前に見るとやっぱりこの保育者という仕事は「楽しい」と実習の終わりに必ず感じていました。慣れない環境で不安や緊張の気持ちはありますが、どんな事でも挑戦して自分のスキルアップをしていきたいと思います。私は保育者になることが夢でした。しかし夢は持ち続けていた方がいいと思っているので、次の夢は保護者や子ども達からも信頼が厚く立派な保育者になる事を夢に頑張っていきます。

とおっしゃっておられます。
人を笑顔にさせる人生への考察など写させて頂きながら、この私自身はどうなのか、反省させて頂きました。ありがとうございました。


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