令和3年1月25日
公益財団法人 壽崎育英財団の奨学生の皆様へ
理事長   寿崎 肇
 

新年を迎えおめでとうございます。頂きました近況報告は昨年2020年12月分でございます。皆様のご苦労なさった歴史でもございます。お読み頂きますと、必ずお役に立つものと思います。新しい2021年コロナウィルスの心配はなくなると私は信じています。又東京オリンピックも延期して今年になります。いろいろと延期とか中止とかの意見はありますが、日本国の威信をかけてやるべきで、必ずオリンピックもパラリンピックも行われると私は信じて已みません。コロナの影響でいろいろと新しい時代を迎えました。2021年です。楽しく挑戦し、お体に気をつけ頑張って下さい。

最初の方は春から準備をしてきたクリスマスの「チャリティサンタ」の活動にみんなで準備をしてきたお話です。では、

○師走らしく寒くなり、冬の陽だまりが心地良く感じる季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。さて私は今月25日から大学は休みに入りました。年末年始は実家に帰省し家族と新年を迎えようと考えております。課外授業におきましては「チャリティサンタ」というボランティア活動で24日に一大行事である「クリスマスイブご家庭訪問」を行いました。これはご依頼のあったご家庭にご両親の代わりに私達がサンタクロースになってプレゼントを届ける、というもので、この日のためにみんなでたくさん準備をして参りました。当日私はサンタさんのサポートをする係を担当しましたが、実際にプレゼントをもらった子どもたちの笑顔やサンタさんの満足そうな顔を見て、とても幸せな気持ちになりました。この活動を通して「誰かを笑顔にする」ことや「夢を与える」ことの素晴らしさを再認識致しました。また笑顔や夢を届けるだけでなく私自身も子どもたちや親御さん、メンバーの仲間たちからたくさんの笑顔や勇気をもらっていることにも気付きました。春からこの活動に携わってきて時には大変なことも多々ありましたが、無事有終の美を飾ることができて良かったです。そして、メンバーのみんなとも絆が更に深まり、今までにないとても充実したクリスマスを過ごすことができました。こうした1つ1つの体験を大切にし、自分を成長させる糧として最大限活かしていきたいと考えております。

とおっしゃっておられます。
「誰かを笑顔にする」ことや「夢を与える」ことを再認識と同時にご自身、子どもたち、親御さんに、メンバーの仲間たちからもたくさんの笑顔と勇気をもらっていることを気付く幸せのお話でした。ありがとうございました。


次の方は今年を試練の1年であり、変化の1年であったとのお話。楽しさにチャレンジし、人脈を広げると。では、

○今年も残すところ3日となりました。振り返ってみれば2020年は何といっても新型コロナウィルス抜きで語ることはできません。あらゆるイベントが中止。経済や物流、人の移動にも急ブレーキがかかり、その影響はまさに世界規模。一方で私たち民間人の日常にも多大な影響を及ぼしました。私達も実習の度重なる中断、部活動の自粛。引退試合となる予定だった大会は中止に。大人数での飲食の禁止など様々な面でコロナウィルスによる影響を受けながら、その中で自分なりに工夫して日々を過ごしました。が、やはりコロナ以前の生活と比べると、不便さや、物足りなさを感じることも多く不完全燃焼の感は否めません。さらに今年も終わろうかというこの時期に第三波が襲来し以前終息の兆しが見えないことは多くの人にとって頭痛のタネになっているに違いないでしょう。少し個人的な1年のまとめをしたいと思います。今年は私にとって試練の1年であると同時に変化の1年でもありました。今年の前半はまさに試練。CBTで極限まで追い詰められ、大失恋を経験し、OSCEまで終わって初めて一息。その後夏期休暇には徹底的に肉体改造を行い、今までしていなかった大学生らしい遊びをこれまでの分を取り戻すかのようにやり尽くし、さらに後期になって臨床実習が始まると生活スタイルも大きく変化しただけでなく身分も学生からスチューデントデンティストになりました。無論実際に患者さんと接していく中で自分の意識も大きく変化しましたし、将来のことをまじめに考え始める時期にもなりました。なかなか大変な1年ではありましたが同時に多くの刺激と学びを得られた1年でもありました。ぜひこの流れをいい形で来年につなげ飛躍の年にしたいと思います。最後に来年の抱負を。まずは勉学です。第一に国試の絶対合格。そして早い段階で進路を確定し、そこに合格すること。6年生になるので勉強については何といってもこの2つでしょう。次に部活について。何とかして引退試合となる試合を開催、または何らかの大会に参加すること。そしてその時胸を張って今がプレーヤー人生最高だといえる心と体と技術のコンディションを作っておくこと。最後にコロナには十分に気を付けつつ後悔のないよう大学生活を満喫し、日々新しく楽しそうなことにチャレンジしながら人脈を広げていこうと思います。早いもので大学生活も残すところあと1年と少しとなりました。あらゆる面で後悔のないよう日々を全力で駆け抜けていきたいと思います。

とおっしゃっておられます。
大学生活あと1年、後悔のない日々に全力。国試絶対合格そして進路を確定し、そこに合格と。ありがとうございました。


次の方は令和2年も終わります。今年1年はコロナウィルスの流行で“耐える1年”となりました。と、では、

○行く年を惜しみながらも新しい年に希望を馳せるこの頃、気ぜわしい時期でございますが、いかがお過ごしでしょうか。早いもので令和2年もすでに終わりを迎えようとしております。今年はコロナウィルスの流行により、私を含め多くの方々にとって“耐える1年”となりました。来年は今年の努力が実る1年となるよう願うものです。それでは12月の報告をさせて頂きます。今年もおかげさまで、金銭面の心配することなく、学業に打ち込むことができました。さらに作成中だった書道の作品を仕上げることができたのです。私にとって今までで1番の作品となりました。学業と両立しながらの作品づくりは難しく、時にはやめたいと思ってしまうこともありましたが完成した作品を見ると「踏ん張ってよかった!」と心から思います。支えてくださった周りの方々への感謝を忘れずに入賞という形でご恩返しができればと願っております。ご多様な歳末のみぎり体調を崩されないようお祈りいたします。

とおっしゃっておられます。
学業と両立の作品づくりは難しく時にやめたいと思う時もあるのが完成した作品を見て「踏ん張ってよかった!」ありがとうございました。


次の方は嬉しい報告を2つなさっておられます。書き写させて頂きながら社会への貢献です。有難いです。では、

○本月は私にとって嬉しい出来事が2つありましたので、ご報告させていただきます。1つはある企業様と共同研究を行っているのですが、その研究成果が論文として掲載されることになりました。学部の3年次より取り組んできた思い入れのある研究でしたので、論文化され今後の創薬研究に貢献することができると思うと非常に嬉しく思います。もう1つは薬剤師になって初めてお世話になり研修によって育てていただいた人吉の薬局が再び開局されたことです。7月の集中豪雨の被害をうけ、再建に向けて尽力されていたのですが、12月に再オープンとなり人吉の皆様にお薬を届けることができるようになりました。私も学業の傍ら、日祝日には人吉で薬剤師として被災地での医療活動に携わらせて頂いています。来月も奨学生としての自覚を持ち社会に貢献できる人物であるよう努力いたします。

とおっしゃっておられます。
共同研究の結果、創薬研究に貢献なさり被災地での人吉で日祝日に薬剤師としてお薬を届ける素晴らしい学生生活。創薬研究に時間をとられる日々と思われますのに社会貢献に取り組むお姿に感動いたします。ありがとうございました。


次の方は医師国家試験に向けて勉強中の方で自分1人でなく同じ国家試験受験の人と勉強会をなさっておられる方です。では、

○今月はひたすら来年2月の国家試験に向けて勉強しております。医師国家試験は合格率が90%の試験であるため一般的な試験で高得点を狙う戦略とは少し異なってきます。一番重要なのは周りの受験生と同じ勉強をすることです。一人で勉強してしまうと周りとずれた知識や理解になってしまい、その結果不合格となってしまうことが往々にしてあるようです。そのため現在は同級生と週に3回勉強会を行い、お互いに知識の確認をしております。国家試験までその勉強会を続ける予定です。また以前始めたツイッターは少しずつフォロワーが増えてきました。どのような内容が良いのか試行錯誤の日々ですが学びが多く楽しいです。

とおっしゃっておられました。
医師国家試験の不合格者が1割。高い合格率です。同級生や知人共に週3回の勉強会。何の試験でも合格率は高いのではないでしょうか。医師国家試験合格率90%はもともと優秀な方の受験者だからだと思います。ありがとうございました。


次の方は階段から転んで大怪我も治り、オンラインで学習の機会も保たれ、くじけず頑張るお話。途上国支援です。では、

○年内も余日少なくなりましたが、お変りありませんか。2020年は新型コロナウィルスのせいで予想のつかない1年になりましたが、様々な制約の中でも、オンラインではありましたが、学習の機会が保たれ、病気や階段から転んで大怪我をしたけれど、きちんと治してもらえて健康に過ごせたこと、とてもありがたく感じる1年だったと思います。脅威はまだまだ続きますが、くじけず頑張っていきたいです。そして2021年も3月にホワイトリボンランが開催予定です。2020年大会は中止になってしまったので、今度こそ実現させたいです。今回は前回とは違った事情もあり、ホワイトリボンの支援の輪を広げることにとても意義を感じています。ホワイトリボンランが支援してきた国々(主に途上国)では新型コロナウィルスが広がる中、感染を恐れて保健サービスにアクセスしない妊婦や母親、自宅出産をする人が増え、さらに妊産婦死亡が増加することが懸念されています。日本と違い感染症対策が十分に行えていないという事情があり、クリニックでさえ不安だということのようです。このような状況を踏まえ、新型コロナウィルスの影響を多大に受けているアフガニスタンとザンビアの女性支援に今回のエントリー費、寄付金が使われます。母子保健クリニックの感染症対策や正しい感染予防を知ってもらう活動、クリニックの運営等を通してコロナ禍でも女性が継続して質のいい保健サービスを受けられる環境づくりをします。このチャリティランがアフガニスタンやザンビア、世界中の女性の健康と命を守る支援になることを願って私も大会の運営頑張ります。

とおっしゃっておられます。
ホワイトリボンランの大会。世界の女性の支援が目的のように感じられます。幸せな日本国民。ありがとうございました。


次の方、年末年始も千葉の実家に帰れず、人類の健康のためガン発生・転位の「芽」を発見なさったお話です。では、

○この1年をふりかえりますと、本当に大変な1年でありました。年明けからコロナウィルスの伝播による生活面、大学での研究面の制限がつきまといました。実家は千葉にありますが、この年末は帰省も控えなくてはいけなくなりました。ニュースを見ても暗い話題ばかり。心のつまることばかりでしたが、この熊本に来る理由でもありました大学での研究の手は緩めず、この年末年始も大学での研究に没頭する毎日です。熊本での研究生活もあと少しで丸3年となります。引き続き、がんの「芽」の研究を進めており、現在はがんの発生転位の「芽」について論文をまとめています。多くの方の協力のもとやっとまとまった成果が見えてきました。ただここをゴールとせず、人類の健康のためにこれからも邁進していきたいと思います。12月にいただきました奨学金は研究に関連する書籍購入費に充てさせて頂きました。感謝いたします。次回のお手紙には私ごとですが、今年の目標を書き認めたいと思います。

とおっしゃっておられます。
癌についての研究の方の報告です。私にとって神様のような方です。それは私の妻が癌で亡くなりました。癌の「芽」に成果を見出した論文です。千葉から熊本への研究。そして3年での成果。人類の健康の為にお尽くしになっておられます。ありがとうございました。


次の方、憲法第89条の政教分離で熊本市役所にクリスマスツリーを飾る。違憲かどうかのお話です。では、

○今年もあっという間に過ぎていき、気付けば12月といった状況でした。例年のように気軽に外出等ができなくなってしまったのは寂しいですが、その代わりに読書や料理をしたり絵を画いたり、と好きなことが比較的に多くできた年であったと思います。さて大学で「人権論」という授業をとっているのですが、講師の方がとても面白い授業をしてくださるおかげで法律について学びたいという意欲がさらに増しました。また事例を含めて授業を展開してくださるので、大変分かりやすく、かつ重要なこともきちんと理解できます。例えば憲法第89条で保障されている政教分離について学んだ際、先生から熊本市役所にクリスマスツリーを飾ることは違憲かどうかについて問われ、私も考えました。クリスマスツリーはキリスト教的意味合いを強く持つオブジェですが、そう考えると公共の場でツリーを飾ることはとても微妙だと思いました。しかし、そもそも日本におけるクリスマス自体が本来の家族と共に祈りを捧げたり、教会に赴いたりといった目的を完全に取り除いて装飾をしたり、食事を楽しむといった習俗化したイベントであるため、クリスマスツリー自体が信仰を促したりする対象として認識できないことから違憲ではないと説明され、とても納得しました。そう考えると日本のクリスマスはキリスト教文化圏の国々の人々から見ると、かなり違和感があるのではないでしょうか。祈りとはいかずともお祝いをし、ツリーも飾っているのに信仰はしてない。一種のイベントと化してしまっていることは奇異なる目を向けられるのもおかしくはないと思いました。このような我々の日常から法律を関連づけてお話してくださり、とても楽しいです。残りの授業をしっかりと噛みしめながら学んだことを身にしていきたいです。今月も奨学金を頂くことができ、大変感謝しております。ありがとうございます。奨学金は治療費、検定費等に充てさせていただきます。皆様これから数年に1度来るといわれる寒波がやって来るとの予報が出ておりますので、どうかご自愛くださいませ。

とおっしゃっておられます。
クリスマスツリーなどについてキリスト教文化圏の方々は信仰、その外の方はイベントなどのお話。ありがとうございました。



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