令和5年9月7日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長   米澤 房朝
 

9月になってもまだ残暑が続いておりますが、お元気にお過ごしでしょうか。
夏期休暇中それぞれの過ごし方をしておられるようです。しばらくすると後期の授業なども始まり、また忙しい日々を過ごされることでしょう。くれぐれも体調には十分にお気をつけてお過ごしください。

では今月も報告をいただいておりますので、数名の方の報告内容をご紹介させていただきます。

◯拝啓 日中はなお厳しい暑さでしのぎがたい毎日ですが、お変りなくお過ごしでしょうか。今月も給付奨学金のご支援をいただきありがとうございます。ご厚情深くお礼申し上げます。
近況報告です。8月9日は地元である長崎県に原爆が投下されて78年目になり、11時2分に黙祷を行いました。小・中学校の頃、被爆者の体験談やアニメーションを観て戦争の恐ろしさを再確認していました。今年は大分市で黙祷をしましたが、当時と比べて戦争についての恐ろしさを見つめ直す時間が減ってしまったことに、意識が薄れてしまっているのではないかと怖く感じました。被爆者から実際に聞いた話はとても貴重なことです。後世に語り継ぐためにもこの経験を忘れず、そして平和の大切さを伝えていけるようにこれからも学んでいきたいです。現在夏期休暇に入り、就職活動と卒業制作の2つの大きな課題を中心に取り組んでいます。就職活動では、今月中に1社の面接があります。これまで作ってきた作品と自分をアピールできるように頑張ります。スケジュール管理が難しいですが、休みを取ったりするなど、メリハリのある行動で自己管理に気をつけて生活していきます。まだまだ猛暑が続きますが、くれぐれもご健康に気をつけてお過ごしください。
敬具

長崎県で生まれ、戦争の話、原爆体験者の話など小さい時から身近に感じておられ平和の尊さをしっかりと分かっておられることと思います。時が経てば薄れてくるのも事実。しかし、しっかりとご自分で分かってまた気持ちを新たにできることは素晴らしいと思います。ご自身が感じたことを他人に伝えられる素敵な大人になられることでしょう。ありがとうございました。



◯拝啓 夕立を心待ちにしたくなるような猛暑の毎日ですが、お健やかにお過ごしのことと存じます。
8月の近況報告といたしましては、中旬に西日本医科学生体育大会(以下西医体)が行われました。私は、医学部ヨット部と医学部水泳部に所属しております。今年の西医体はヨット部で出場いたしました。ヨット部の大会は滋賀県の琵琶湖にて行われ、台風の接近など天候には少し恵まれませんでしたが、無事に試合を行うことができました。ヨットの試合は海面上に3か所のマークが打たれ、それを回って帰ってくるまでの時間を競います。好成績を狙うためには、ヨットを操作する動作や、二人組で乗るため、もう一人と息を合わせることがとても重要となります。本大会は、去年の後期から本格的な練習をスタートしてから約1年間、勉強と両立させながら練習してきての初めての大きな大会でした。試合が始まる前は非常に緊張しましたが、実際にレースを経験してみて、改めてヨット競技の難しさや面白さを認識することが出来、とてもいい経験をすることができました。また、今月末には前期で行われた肉眼解剖学、組織学、医科生化学、機能生化学、医学実験動物学、環境中毒学の合計6科目の期末試験が行われます。現在、その試験対策勉強中です。どの科目も専門性が高いため、非常に難しく、勉強は非常に大変ですが、3年生に無事に進学するためにも、さらには将来良き医師となるためにも、一生懸命取り組んでいきたいと考えています。最後に、暑さ厳しい折、くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具

勉強とヨットの練習と両立させ、どちらにも全力で取り組んでおられ、頭が下がる思いです。スポーツから得られる経験は、勉強だけでは得ることのできない非常に得難いものだと思います。また、期末試験への取り組む姿勢も素晴らしいです。文武両道とはこの方のことですね。きっと良い医師になられると思います。また試験の結果も楽しみにしています。ありがとうございました



◯毎日厳しい暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。 2020年から猛威を振るっている新型コロナウィルスも、今年5月に「5類感染症」に移行したものの、私の住んでいる所では感染者数の増加が続いていることもあり、なかなか安心できず、マスクが欠かせない日々を過ごしております。
大学では初めてにテストが終わり、夏休みに入りました。今回は、看護学科での専門的な技術授業の中の一つ、「バイタル測定」で得られた学びについて報告させていただきます。バイタルとは「脈拍・呼吸・血圧・体温」の4つを表します。このバイタルの中でも、最も難しかった「血圧」気は、緊張とともに看護学生になったことを改めて実感しました。血圧の測定方法ですが、まず上腕動脈を見つけます。そしてその部分に血圧計を巻き、上腕動脈が触れる位置に聴診器のチェストピースを当て加圧を始めます。聴診器で確認した最高血圧を基に加圧していくと、血管音が聴こえるようになります。最初に聴こえた音が最高血圧、最後に聴こえた音が最低血圧となります。血管音を確認し、聴覚と視覚を同時に働かせて値を読み取ります。脈の音に集中しますが、最初は難しく、家族や友人に協力してもらいながら練習を重ねました。毎日練習を繰り返すことで、少しずつ自信をつけることができ、テストでは満点で合格することができました。また、今まで病院に行ったとき、看護師さんにしてもらっていた血圧測定が自分にもできるということが嬉しく、胸いっぱいになりました。緊張や不安、焦りで気持ちが落ち着かないときもありましたが、諦めずに日々練習を続けていくことで目標を達成できるのだと実感することができました。最後にこの暑さはまだしばらく続きそうです。くれぐれもお体にお気をつけてお過ごしくださいませ。

血圧を聴診器と血圧計を使って測定する練習をなされたとのこと。専門的な器具を貰い看護学生になったことを実感した。読んでいるこちらもドキドキが伝わってきました。今からまたいろんな事を学び、ひとつひとつ出来ることが増えていき、立派な看護師さんになられていくのでしょう。大変なことが多いかと思いますが、今の気持ちを忘れずに勉強に励んでいかれれば、素敵な看護師さんになられることでしょう!ありがとうございました。



◯拝啓 厳しい暑さの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
7月中旬より夏休みに入り、地域の学童でボランティアに参加しました。私がこのボランィアに参加しようと思ったきっかけは、小児看護学や養護教諭課程の授業で、児童とのかかわり方について学ぶうちに、実際に自分自身で児童と接して、学んだことを体感したいと思ったからです。私のお世話になった学童は主に小学校1、2年生の児童が通っており、全員で70人を超えるにぎやかな学童でした。
私がボランティアをした中で、小学校1年生の自閉症の男の子が特に心に残りました。初めて会った時から、自分の思うようにいかないと先生のことをたたいたり、物を振り回したりしており、周りの児童から怖がられている様子でした。私が男の事一緒に給食の配膳を待っている際に、その子から「待つのは苦手」「もう元居た部屋に帰りたい」などの発言がありました。二人きりだったので、どうしたらいいのかと迷いましたが、「先生、もう少しで帰ってくるかな」「今日の給食何かな」など、笑顔で話しかけることでその場にとどまることの苦痛も緩和されているように感じました。その男の子にとって、自分が受け入れられていると感じることができたことで心を開いてもらえ、「ごはん一緒に食べよう」と言ってもらえるまでに、良好な関係を築くことができました。
児童一人一人の特性に合わせた声掛けをすることが、児童が安心して話しかけやすい環境をつくることを改めて感じ、さらに小児期の学習を深めていきたいと思いました。
まだまだ厳しい暑さが続きますが、皆様お身体にお気をつけてお過ごし下さい。 
敬具

学んだことを実際に体験してみたいと思い、ボランティアに参加されたことのご報告。自ら参加され、実際に児童と接してみて貴重な経験をされ、今後の学習の糧へとなられたようです。ますます学習を深められていかれることと思います。ありがとうございました。



◯拝啓
土用過ぎの暑い日が続いていますが、お変りなくお過ごしでしょうか。今月も奨学金のご支援頂き誠にありがとうございます。
さて、大学の学期末の試験も終わり、あっという間に夏休みに入りました。私は8月14日から12月の下旬まで、ニュージーランドに留学することになっています。7月から留学の準備を行ってまいりましたが、8月が始まりいっそう慌ただしい日々が続いております。数名の友人はすでに各々の目的地にたどり着いているようです。持ち物リストに消込みを入れながら、SNSで彼らが海外で奮闘している様子を見ると、より一層憧れのニュージーランドへの思いが大きくなるばかりです。
私は南半球にあるニュージーランドの南島、歴史と学生の街ダニーデンに滞在することになっています。近郊のオタゴ半島では、ペンギンやシロアホウドリ、イルカ、オットセイなどニュージーランドを代表する野生動物が多く生息しているようで、とくにペンギン観察ツアーに参加してみたいと考えています。調べた中では、南極に近い南島ではオーロラが観測できる可能性があるようなので、日本とは違う大自然を心から楽しみたいと思います。留学中は、現地の家庭にお世話になる予定です。6歳の男の子と4歳の女の子がいるようで、一緒に遊びながら、ニュージーランドの生活を送ることになりそうです。子どもと一緒に遊ぶことは好きなので、良きお姉ちゃんとして、家族の一員になれたら嬉しいです。最後になりますが、これからも様々な経験を積み、健康・安全に気をつけて、ニュージーランドでの学びを充実したものにしたいです。末筆となりますが、理事長様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
敬具

今頃はニュージーランドでの留学生活真っ只中かと思います。日本とは違う文化や環境に触れることにより、一層いろいろな経験ができることでしょう。12月まで存分に留学生活を満喫して、またいろんなお土産話期待しています。お体に気をつけて有意義な時間をお過ごし下さい。ありがとうございました。
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