令和5年10月25日
壽崎育英財団奨学生の皆様へ
理事長   米澤 房朝
 

朝夕少し涼しくなり秋の到来を感じますが、日中はまだまだ日差しが強く暑さが残っておりますが皆様お元気でお過ごしでしょうか。夏期休暇も終わり後期の授業が始まり、皆それぞれ忙しくされているようです。今月も奨学生の皆様から報告を沢山いただいておりますので、ご報告させて頂きます。

では、最初の方

◯日ごとに秋の気配を感じる今日この頃、お変りありませんでしょうか。9月分の奨学金をお送りくださり、誠にありがとうございました。近況としては分娩介助実習が始まりました。初めて赤ちゃんをとりあげた時のことは一生忘れないと思います。命がけのお産の場は責任が重く2つの命がかかっており、怖くも感じます。ですが、女性の一生で何度かしかないお産という場に立ち会わせてもらえることや10ヶ月お腹の中でお父さんとお母さんが大事に育ててきた命に最初に触れることができることに喜びを感じています。人が一人ひとり違うように、お産の経過も人それぞれで、対象を捉えその人に合った援助方法を考え、実践していくことに難しさも感じますが、面白さも感じます。また、月の変化や気圧の変動などでお産が多い日と全くない日があります。最近は月のカレンダーや天気予報を注意して見ています。まだ先の長い自習ですが、一つでも多くのことを学べるように頑張ります。まだ暑さが続きますが、お身体に気をつけてお過ごし下さい。ご自愛のほどお祈り申し上げます。

早速、実習が始まり新しい学びをされているようです。分娩という人生の大きな出来事に立ち会いができ、命を繋ぐ重要なお仕事です。やりがいもありますが、大変さもあることでしょう。でもこの方は面白いと感じておられるようで、頼もしい限りです。きっと素敵な助産師さんになられることでしょう。今からたくさんの学びがあることでしょうが、この方なら大丈夫なことでしょう。ありがとございました。長崎県で生まれ、戦争の話、原爆体験者の話など小さい時から身近に感じておられ平和の尊さをしっかりと分かっておられることと思います。時が経てば薄れてくるのも事実。しかし、しっかりとご自分で分かってまた気持ちを新たにできることは素晴らしいと思います。ご自身が感じたことを他人に伝えられる素敵な大人になられることでしょう。ありがとうございました。



◯拝啓 秋分の候、米澤房朝理事長様ならびに壽崎育英財団の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。今までとは違う対策で迎えた前期試験。今更ですが、たくさんの改善点が見えた気がします。中でも1番見直していきちと考えているものが、授業の課題です。授業では科目ごとに異なりますが、毎回の授業で小レポートの提出を求めるものや、課題提出が必要なものもあります。勿論今までの課題や小レポートでは、自分の考えや授業を通して改めて考えたことなどを交えながら自分なりに懸命に課題に向き合ってきました。しかし、今改めて考えると懸命に向き合っているつもりでも「早く終わらせよう」という気持ちが少なからずあったような気がします。その考えが今回の点数にも現れているように思いました。単位を全て取れたからいいのではなく、せっかく大学で受けているのだから時間がかかってでもしっかりと内容のあるものに仕上げられるよう努力したいと思います。さて、本当に時間の過ぎるのはあっという間で昨日始まったはずの夏季休業が終わりを迎えてしまいました。学生最後の夏季休業は自分なりにかなり充実していたのではないかと思っています。免許を持っていないため、行けるところは限られてくるのですが、アルバイトや試験対策の勉強をしていく中で、息抜きも兼ねて今まで行ったことがないような場所を訪れてみたり、自分が好きな場所に訪れてみたりと学生最後だからこそできることを多く行えたのではないかと思っています。中でも印象に残っているのは市比野の夏祭りに行ったことです。私が以前から応援しているお面作家の幻空堂がプロデュースした夏祭りが鹿児島県の市比野市という場所で行われると聞き、車で1時間ほどかけて向かいました。市比野はそこまで聞いたことがなかった場所だったため、鹿児島という慣れた土地を新たに知ることができたことはとても良かったです。温泉街ということもあり、温泉が多い土地なので今までも温泉を利用したことはありましたが、想定の倍ぐらい温度が高くて慣れるまでには時間がかかりました。お祭りはその土地の個性が出ており、小さな温泉街ならではの地元密着型のお祭りという感じがしました。機会があればお祭りの時以外でも行ってみたいと思います。そして、夏季休業は鹿児島市立図書館で図書館実習を行いました。6日間という短い期間ではありますが、様々な講義や演習を行いながら、図書館司書としての実践的な業務を学ぶことができました。中でも1番印象深かったのが、移動図書館への同乗です。本を積んだバスに乗り、4箇所で貸出や返却サービスを行いました。土地ごとの利用者の違いや人気のジャンルの違いなどがあり興味深かったです。
いよいよ後期が始まりました。後期では色々なことが今までと異なるため、不安が大きいです。中でもやはり勉強しながらの就職活動では大変な労力が必要であると思います。私は第一志望を役所の司書枠にしていますが、以前までの傾向からどうしても4年大学の学生が 新卒だと採用率が高いと聞いたことがあるため、その他にも図書館流通センターの派遣など司書になるための様々な道筋を考えながら就職活動をしている状況です。自分が将来後悔しないように今できることを懸命に努力していきたいと思います。最後になりましたが、まだまだ暑さが続きますが、どうぞご自愛ください。
敬具

前期試験がおわってから課題と改善点を見出され、反省をしっかりされています。後期はしっかりと向き合われることでしょう。大学生活最後の夏もしっかりと満喫され、勉強にプライベートにと充実していたお話でした。就職活動も始まりますます忙しくなられることでしょうが、しっかりと悔いの残らないよう精一杯取り組んでいただきたいです。体調には十分気をつけて取り組んでください。ありがとうございました。



◯拝啓 清秋の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。今月も奨学金のご支援を賜りまして本当にありがとうございます。10月の近況報告とさせていただきます。 最近の状況と致しましては、9月の中旬には校外実習として自衛隊に行きました。自衛隊員の食事をつくる「給養小隊」という部隊に行き、大量調理について学んできました。主に野菜の裁断作業と食事の配食業務に携わり、大量調理の中でもさらに自衛隊ならではの大量調理を学ぶことができました。裁断作業では、1種類の野菜だけで20,30キログラムは余裕であるものもあり、どう切れば効率良く作業できるのか、配食業務では、足りなくならないような量の調整、早くきれいに盛るためにはどうすれば良いか等を考えながら作業に取り組むことができました。また今回の実習に行く前には事前課題として献立を計画し、実際に自衛隊の給食として提供されたのですが、実物を目にした時に自分がこだわった部分を味わって食べることができ、味の評価も良かったので、給食を計画する喜びを感じ、より強く管理栄養士になりたいと感じた実習となりました。以上で近況報告とさせていただきます。気温も下がり、体調を崩しやすい季節となりましたので、お体に気をつけてお過ごしください。

実習で自衛隊での大量調理についての学びをされたとのこと。実際に献立をたて、調理し良い評価をいただけたようです。改めて将来の管理栄養士としての仕事をしていと感じたようですが、夢が明確になると、自ずとやることも明確になられると思います。まっすぐその道へと邁進していってください。ありがとうございました。



◯心地よい秋晴れの日が続くこのごろ、お健やかにお過ごしのことと存じます。鹿児島ではずっと夏が続くかのように暑いのかもしれないと心配しておりましたが、ようやくさわやかな秋の風が心地よく感じられるようになってきました。一方で、火山の活動が活発になり、季節外れの火山灰に苦しめられています。
さて、三年生の後期の講義が始まり、臨床科目はこれまでの基礎科目の要領とは少し異なるのではないかと感じています。基礎科目では口腔内に重点をおきながら全身について幅広く学んできました。「口腔の健康は全身の健康」と言われるため、全身疾患との関連性などを学ぶ必要はあるのですが、やはり優先順位は口腔であり全てが最重要であり。歯科医師としては必要不可欠な知識・技術ばかりです。一つの講義内での学びは膨大であり、それらが積み重なると途方もないように感じる毎日です。そのため、私は理解を促進させるために、過去問と照らし合わせながら講義を受けることで記憶に残る講義ノート作りに励んでいます。また、研究実践では歯科医師の基本ともなりうる蝕治療を専門とする保存科を選択し、臨床研究に取り組んでいます。今まで私は、研究は研究室でデスクに座りながらするという固定概念がありましたが、臨床研究においては数多くの症例を分析し、報告することも一つの研究であるようです。よって日々患者さんの症例や先生方の技術を見させていただきながら、歯科保存学の知識を蓄えている際中です。今月始まった臨床科目の一つが歯科保存学であり、専門的な知識は非常に少ないですが、先生方や5年生の先輩方は私達の熱意に応えて質問をすれば、忙しくとも教えて頂けます。講義の先取りをしている状況となることが多々あり、講義の精度は高くなるため積極性をもって講義に参加することにつながっています。さらに地域医療実習では1日中、市町の歯科医院に赴き開業医の動きを見学させていただきました。はじめて開業医の裏側をスタッフ目線で見ることで、歯科医師の多忙さに圧倒されました。開業の歯科医院には多くの場合歯科医師は一人であり、う蝕、歯周病の治療、義歯の製作、調整に加えてインプラントや矯正など幅広い分野を毎日こなしています。先生のスケジュールはタイトであり、15分刻みで疾患の異なる患者さんに対応されていました。先生は「自分のできる範囲内の治療を精一杯提供するのみであり、歯科医師はここに1人しかいないため、それら一つ一つに責任を持たなくてはならない」と仰っておられ、責任感を持つためには確かな知識・技術が必要不可欠であり、日々の努力に裏うちされたものだと確信しました。最後になりましたが、壽崎様をはじめ、米澤様、壽崎育英財団の皆様へ重ねて心よりお礼申し上げます。これからも勉学により一層励んでいきます。

後期の講義が始まり、更に理解を深める為にご自身で工夫をされ学びを行っているとのご報告。膨大な知識を理解するためいろいろな事を考えながら対処されていて素晴らしいです。この対処法で更に知識を深めていき、素晴らしい歯科医師になられることでしょう。楽しみです。ありがとうございました。



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